ミネストローネ異世界風?

トントントン…包丁の音がリズミカルに響く。本日の夕食は野菜たっぷりのミネストローネ。採れたてのトマトに色々な野菜、後この世界のベーコンが入手出来たのでオール異世界産の食材で調理だ。


野菜を1~2センチ角に切って切って切って。それを全て鍋に入れたら火にかける。水分はトマトがたっぷり入れてあるから大丈夫。それに時間が経てば他の野菜からも水分でてくるからね!


後は焦げない様に時々かき混ぜれば時間が調理してくれる。最後に塩胡椒で味を整えて出来上がり。


次買い物行く時はコンソメを探そうと心に誓ったのは内緒だ。


後は食事の前にパンを温め直せばOK。いそいそと食事の準備を始めるとフェニーが少年の姿になりミネストローネだけ欲しいとおねだり。たくさん作ったし、フェニーの分を器に用意する。


するとパチン!という音と共に目の前に栗色の髪と瞳の男の子が現れた。


「えーっと…グラン、かな?」


と聞けばそうだと言う。「これ、お土産。」と手渡されたのはどう見ても竹の子だった。この森、竹生えていたかな?と思ったけど、続くグランの言葉にびっくり。


「アリヤが来てから見た事ない植物が育ってる。」


オゥ…いいんだか悪いんだか分からないけど、ますます食には困らなさそうだ。


今日突然現れたのはミネストローネが美味しそうで食べてみたかったからだそうで。で、手土産に目新しくて食べられるけど食べ方が分からない竹の子を持ってきた、と。


フェニーとグランにミネストローネを提供し、竹の子を鑑定してみた。


孟宗竹の竹の子とでた。通りで太くて立派な訳だ。コレをどう料理するか。なかなかの難題である。


いや、それにしても綺麗で可愛い少年2人を眺められるなんて眼福ですよね!(ショタではありませんよ、ショタでは。)


ちょこんと食卓テーブルに着いてモグモグしている二人(?)を横目にグランが持ち込んだタケノコの下処理をする事にしたのだった。

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