そして日は暮れる

今日の散策でこの森の恵みが多い事は分かった。そして元の世界とほぼ同じ様な物が多いことも。まぁ、びっくりするくらい違う物もあるけど。フェニーの手助けで色々入手できたし。


後は精霊が居るのも分かった。友好的で何よりだったけど。火・水・風・土の精霊が現れてまさか火の精霊がついて来てくれるとは。


「そういえば、フェニーって一緒に来てくれたけど、どうして?」


と尋ねれば、フェニーという名前を受諾した時点で契約が成立し、加護が発生するそうな。フェニーは火の精霊だからそれに準ずる加護が、それ以外の属性も契約が出来ればつくそうで、日を改めて他の精霊と契約を結べばいいとフェニーは言った。


一度契約を結べば何処にいても呼び出せる・契約者の元に出現することが出来るそうだけど、異邦人との契約はそうそうないし、一緒にいた方が退屈しなさそうだし、美味しいもの食べれそうだし、と言われた。


まぁ、いいのかな?いいんだよね、きっと。


それにしてもこうして精霊と契約結ぶとか、ファンタジーだよね、全く。どうやらこのついてきてくれたフェニー、意外と情報通の様で図らずもガイド役になってくれた訳で。


森の中は大まかに案内してくれて明日以降は村の方を案内してくれるみたいだし、もう数日はこの家の周り含め探検に精を出したいと思う。


そうと決まれば明日に備えて寝る準備…いや、お風呂が先だ。実はこの家、お風呂もかなり充実している。ゴネた結果でもあるんだけど。


数名はまとめて入れるくらい大きなヒノキの湯船に、いつでも入浴OKな掛け流し。向こうでいう温泉なのか分からないけど贅沢な仕様だよね。興味本位でお湯を鑑定してみたら美肌と疲労回復の効能があるって鑑定結果だった。


さて。


ゆっくり湯船に使ってリラックス。お肌ツルツル、身体はホコホコに温まって後はフカフカのベッドに潜り込むだけ。


明日はどうしようかな、村人発見出来るかな、とワクワクしながら眠りについたのでした。

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