我が名は…?

探検、と言ってもその前に。元の世界のライトノベルに多い設定は…


「ステータス」


そう言葉を紡ぐと目の前に現れたのはやっぱりというか、見慣れたステータスパネル。うん、これもある意味お約束の魔法かな。


色々我儘言ったから何が出来て何が出来ないかよく分からないんだよね。


んで。


ステータス開いてわかった。初めに名前の所に「名前を入力して下さい。」って。どうやら今現在この世界で私は名無しらしい。で、後のパラメータが見えなくなっている。名前入れないと見れないのかな。


そっか、名前ね。どうしようかな。


「えーっと…」


名前の所にカーソル合わせるとキーボードが現れて打ち込める様になった。多分この世界で最後まで使う事になる筈の名前。どうするかな。


ポチポチ打ち込んで、登録、っと。


パネルがふわっと光り、登録が終わりました、と文字が浮かび上がり続けて文章が続く。


『ようこそ、異邦人アリヤ・ノワールさま。』


ん?異邦人とな?まぁ、間違って無いけど。


文章が消えるとステータスが見えるようになっていた。


どれどれ。ザッと確認してみようか。


名前 アリヤ・ノワール

種族 異邦人

年齢 18

職業 開拓者

スキル 鑑定初級

    アイテムボックス∞

    自動翻訳∞

称号 愛し子


…なんだこりゃ。開拓者ってどういう職業なんだろう。スキルの自動翻訳は神様に付けて貰ったヤツだね。後ろの無限マーク、どういう意味だろう?アイテムボックスの後ろの無限マークも気になる。それに比べて鑑定は初級なんだ。不思議。


深く考えるのはやめよう。楽しく暮らせればいいのだから。


あ、名前は昔から使っているネトゲのHN。だから愛着がある。この状況にうってつけでしょ。


さて、さて。


とりあえずパネルも見える様になったし、色々試しながら探検と行きますか!

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