第71話 シスターズ・アタック

 あの『炎佳失踪事件』から一週間。

 俺たちは大学の後期試験期間に突入していた。


 俺と燈子先輩はこの試験期間中、毎日のように一緒に勉強している。

 だいたいは図書館かコーヒーショップなどだ。

 今日は大学近くのコーヒーショップで、二人でテキストを広げている。

 俺は電磁気学、デジタル回路、コンピューター理論などの専門分野の科目は得意だ。

 だが一般教養で必修の法学、哲学などはまるっきりダメだった。

 さらには第二外国語の中国語も苦手だ。

 理系だけど化学も得意じゃない。

 高校までは得意だった数学系の科目(線形代数、微分積分など)もイマイチだし。


 だが燈子先輩のお陰でかなり助かった。

 彼女は一年次の成績がほぼオールSで、一年次のGPAが3.7と言うから相当に優秀だ。

 ウチの大学でこの成績を続けられれば、大抵の企業には入れるのではないか?


「ホラ、優くん。そこはコッチの資料を見て。ここに解き方が載っているから」


 俺が長い時間、手が止まっているのを見て、彼女はそう指摘した。

 こんな感じで専属の優秀な家庭教師がついている事もあり、俺は苦手科目も何とか単位は取れそうだった。

 来週も一週間、試験は続くが、彼女とのこんな時間も悪くない。

 俺にとっては燈子先輩を独占できる貴重な時間だから。


 ……一歩間違えば、俺はこんな時間を過ごせなかったかもしれないんだよな……


 俺はあの時の事を思い返して、ふとそう思った。



 あの翌日、日曜日。

 俺は燈子先輩を呼び出して全てを話した。

 初めて炎佳と出合った時の事。

 スマホを失くしたと言われ、一緒に探していたら「気分が悪くなった」と言われて、公衆トイレで介抱した時にあの写真を撮られた事。

 その後、写真をネタに燈子先輩と別れて、石田明華と付き合えと言われた事。

 そして石田明華とは二人だけで二回会った事。


「まったく……」


 燈子先輩は呆れたように言った。


「君は女の子が困っているって言ったら、いつでもそんな風にするの?」


「……いえ……でも変なつもりは無かったんです。本当に。彼女に連絡先を聞かれた時も教える気はありませんでした」


「それは知っているわ。炎佳もそう言っていたから」


「彼女が?」


「ええ。あの子が言うには『最初は連絡先を聞いて、それで私に内緒でデートでも行く気だった。それを浮気の証拠にするつもりだったけど、優くんが連絡先を教える素振りを見せなかったので、急遽やり方を変えた』って話してたの」


「そうですか」


 俺は少しホッとした。


「でも君の行動は軽率すぎるよ。女の子と二人でそんな所に入るなんて。君も哲也とカレンさんの事は覚えているでしょ!」


「……はい……」


「それと私が一番怒ってるのは『優くんが私を信用していなかった事』。どうしてその事があった時点で、すぐに私に話してくれなかったの?」


 俺はそれに対しては、何と答えていいか解らなかった。

 どう言っても、俺の気持ちは燈子先輩には伝わらないような気がする。


「すみません。俺、何て言ったらいいのか解らなくて。なんか燈子先輩に嫌われるような気がしたんです」


「正直に言ってくれれば、嫌ったりなんかしないわ」


 だがその後で小さく続けた。


「そりゃ、少しは怒るかもしれないけど……」


「本当にすみません」


 俺は頭を下げた。


「もういいわ。今回の件は私の妹が引き起こした事だし……でも一つ約束して」


 そう言って彼女は、ズイッと俺の前に迫ってきた。


「これから、女の子と二人で会ったり出かけたりする時は、必ず事前に私に連絡する事!」


「はい」


「いつ、どこで、誰と会うか。ちゃんと説明してね」


「はい」


「もちろん、私も男子と二人で会ったり出かける場合は、必ず優くんにそれを伝えるから」


「わかりました」


 この程度で話が収まるのなら、万々歳だ。

 こうして俺達の間には、一つのルールが出来た。



「あ、そろそろ行かないと」


 燈子先輩はスマホを見て、そう言った。

 俺もスマホの時間を見る。

 午後4時だ。


「そうですね、もう出ますか?」


 俺もそう言って教科書やノートをカバンに仕舞った。

 二人揃って店を出て、駅に向かう。


 午後5時半に、やはり船橋駅で待ち合わせをしているのだ。

 このことは今朝、燈子先輩と一緒に学校に向かう時に言われた。


「今日の夕方、この前の事で炎佳が優くんに謝りたいって。それで付き合って貰えるかな?」


 ……謝る?アイツが?……


 俺は思わず驚きの目で燈子先輩を見た。


「あの子はあの子なりに反省しているみたいなの。その時に私にも話したい事があるって。だから一緒に来て欲しいの」


「まぁ明日は土日で学校がないからいいですけど。でも炎佳さんの体調はもう大丈夫なんですか?」


 セーターとジーンズだけで冬の夜空の下に長時間いた彼女は、大方の予想通り風邪を引いてしまった。

 けっこうな熱も出たみたいで、二日間くらい学校も休んでいたと聞いた。


「うん、もうすっかり元気だから。水曜から普通に学校も行っているし」


「そうですか。それなら良かったです」


 俺は口ではそう言いながらも「もうちょっと大人しくしてればいいのに」と思っていた。

 でも考えてみれば、あの破天荒な白ギャルと会うには、病み上がりくらいが丁度いいかもしれない。


 ……今日は燈子先輩も一緒だし、変な話にはならないだろう……


 俺はそう思って燈子先輩の横顔を見た。


 ……確かに、燈子先輩と炎佳は、似てるっちゃ似てるんだな……


 俺のこの前の深夜の炎佳の様子を思い出した。

 車の中で泣いていた炎佳は、以前に鴨倉のアパートの前で泣いていた燈子先輩と確かに似ていた。



 船橋に向かう電車の中で、燈子先輩が俺に言った。


「あの後ね、私に対する炎佳の態度がちょっと変わった気がするんだ」


「どんな風に変わったんですか?」


 俺は悪い方に変わってない事を祈った。


「炎佳って前はちょっと私に遠慮していたみたいな感じがあったの。私に対しては何か言いたい事があっても、それを飲み込んでしまっているような……」


 俺はあの晩に彼女が言っていた事を思い出した。


「今もそれはあるんだけど、でも『私に対して言おう』としているのは解る。踏ん切りを付けようとしているみたいな」


「それっていい事なんですか?」


 出来ればあの子には永遠に遠慮していて貰いたい。


「うん、そうだね。やっぱり姉妹の間で遠慮なんてして欲しくないから。あの子にそんな風にされると、私も本音で言えない時もあるしね。たった一人の妹に、そんな風にされたら寂しいでしょ?」


「はぁ、そうなんですか」


 そんな気の抜けた返事をした俺を、燈子先輩は見つめた。


「優くん、あの晩、炎佳と何か話したの?」


「えっ」


 俺はちょっとドギマギした。

 別に燈子先輩に聞かれてマズイ事は話してないと思うが……


「もしかして、まだじっくり話を聞く事があるみたいね。」


 燈子先輩が俺をジト目で見る。

 俺は胃がキュッと痛くなるのを感じた。



 そうして俺達が着いたのは、船橋のケーキショップ。

 以前に明華ちゃんと一緒に来た店だ。

 そして驚いた事に……

 炎佳だけじゃなく、その明華ちゃんも一緒に来ていた。


「あら、明華ちゃんも来ていたの?」


 二人を見て緊張する俺の横で、燈子先輩は意外そうにしただけで、事も無げに言った。


「はい、燈子先輩に対しても不誠実な事をしたと思うので、それを謝罪しに来ました」


「ずいぶん律儀なのね。そう言われたら怒れないわ」


 燈子先輩は笑顔でそう言うと、イスに座る。

 俺もその隣に並んで座った。

 俺の前には炎佳、燈子先輩の前には明華ちゃんだ。


「それじゃあ」


 炎佳が俺と燈子先輩を交互に見た。


「一色さん、お姉。今回の事は本当にごめんなさい。迷惑をかけてすみませんでした」


 炎佳が深々と頭を下げる。


「私も。燈子先輩、炎佳ちゃんの話の乗って、内緒で優さんに会ったりしてごめんなさい」


 明華ちゃんも頭を下げる。


「明華ちゃんは別にいいわ。そんな謝るような事じゃないと思うし」


 燈子先輩はそう言いながら、炎佳の方を見る。


「炎佳、アナタは他にも謝らなければならない事があるでしょう?優くんに対して」


「うん……」


 そう答えると、しおらしい表情で炎佳は一度頭を上げた。


「一色さん。アナタをワナに掛けるような事をして、本当にすみませんでした。重ねて謝罪します」


 もう一度深く、炎佳は俺に頭を下げる。

 なんか、コイツにこんな風にされると逆に気持ち悪い。


「一色くん、私からもこの点に関しては謝るわ。妹がとんでもない迷惑をかけてごめんなさい。この子も十分に反省してるから、許してあげて欲しいの」


 そう言って燈子先輩までもが、俺に頭を下げる。


「い、いえ!とんでもないです。燈子先輩が謝るなんて!謝るのは俺の方ですから!そもそも最初に俺の軽率な行動が原因だし、ちゃんと燈子先輩に打ち明けなかったのが悪いんだし、明華ちゃんと会った事も言わなかったし……」


 今回の件、自分にもけっこうな非がある、と俺はずっと思っていた。

 その原因は『炎佳の行動がド外れていた』『燈子先輩に嫌われるのが怖かった』と言うのがあったとしても、やはり俺が責められても仕方が無いだろう。

 燈子先輩は『俺には一切の浮気心は無かった』と信じてくれた事が本当に救いだ。


 一つのテーブルで四人全員が頭を下げている、という奇妙な光景に、注文を取りに来たウェイトレスはどうしていいか解らず、その場で立ち尽くしていた。


 それに気付いた燈子先輩が「みんな、謝罪はこの辺でいいでしょう。仲直りの印しにケーキでも食べましょう。私が奢るわ」と言ってケーキを注文した。

 さすがに俺は「半分出します」と言ったが、「今日くらいはいいの。気にしないで」と答える。

 結局、四人とも燈子先輩に習ってレアチーズケーキを注文する。


 ケーキはすぐに出された。

 その間、俺と燈子先輩は色々な話題を振ってみたが、明華ちゃんはともかく炎佳までが大人しくしている。

 言われた事には答えるが、自分からは何かを言おうとしない。

 場が段々と暗い雰囲気になっていく。


 ……なんだ、この不気味な沈黙は……


 俺は不安を感じていた。

 全員がケーキを食べ終わった時だ。


「お姉……」


 そう低い声で呟いた。


「なに?炎佳」


「お姉は、一色さんと付き合っているんだよね?」


「もちろん、そうよ」


「でもアタシから見ると、どうしてもそう思えないんだよね」


 そう言った炎佳の表情は真剣そのものだった。

 いや目の色なんて獲物を狙う猫みたいだ。


「どうしてそう思うの?」


「一色さんの態度から。一色さんは『アタシに一つだけ共感した』と言った。それは『お姉の存在が上すぎて、対等な気持ちになれない』って事だった」


「そんな話をしたの?」


 燈子先輩が俺を見る。


「い、いえ、別に、そんな意味では……」


「今だってそう。一色さんはお姉を『先輩』と呼び、敬語を使っている。明らかに恋人同士の会話じゃないよね」


「そんなの、人それぞれじゃ」


「一色さんはアタシの事は呼び捨てか『オマエ』呼ばわりだもん。それなのにお姉の前でだけ『炎佳さん』と言う。一色さんは心理的にはアタシの方が近い所にいるよね?」


 ……コイツ、何を言いたいんだ?……


 俺は燈子先輩と炎佳を交互に見た。

 だが二人とも相手しか見ていない。


「アタシには二人が恋人同士には見えない。だから宣言します。アタシも一色さんの恋人に立候補します!」


「ゲッ?」


 思わぬ言葉に、俺の喉から変な音が出た。

 するとそれまで黙っていた明華ちゃんも口を開いた。


「私もです。私も優さんを諦めたくありません。それに私にも、二人は恋人同士には見えません。私も立候補します!」


「ちょ、なにを」


 そう言い掛けた俺を明華ちゃんは睨んだ。


「優さんはエンちゃんに『私の想いは幻想だ』って言ったそうですね!そんなの失礼です!私の気持ちは幻想なんかじゃありません!本当に優さんを好きだと思ってます」


「いや、そりゃそう言ったけど……それよりも待ってくれ。大前提として、俺は既に燈子先輩と付き合っている。それに俺の気持ちは二人には話したよな?」


「そんな事は知ってる。だからアタシたちも『立候補』って言っている。でもいくら口先では『付き合っている』と言っても、二人を見ているとそうは思えないよ」


 と炎佳。


「私もエンちゃんと同じです。それに私の想いが『幻想』なら、優さんの想いは『洗脳』に近くないですか?」


 と明華ちゃん。


 今日の明華ちゃんはイヤにハッキリと自己主張する。


 ……な、なんだ、コレ。二人ともおかしいぞ。明華ちゃんが俺の恋人になりたいならまだしも、炎佳が?それにこんな並外れた事を炎佳が言うならともかく、明華ちゃんが?……


「俺は二人とは」


「いいんじゃないかしら?」


 言い掛けた俺の言葉を遮ったのは、燈子先輩の涼しげな声だった。


「二人は『自分が恋人だ』って言っている訳じゃなく、『恋人に立候補』と言っているだけだから」


「え、でも俺は……」


「それを選ぶのは優くん、アナタでしょ」


 そう言って笑顔で俺を見る。

 だけどその笑顔が怖い……


「さすがお姉。お姉ならきっと、そう言うと思っていたよ」


 炎佳がニヤリと笑った。


「それじゃあ『謝罪』と『宣言』も終わったし、アタシ達はこれで失礼するよ。お二人はどうぞごゆっくり」


「どうもご馳走様でした」


 二人はそう言うと、荷物を持って立ち上がりかけた。

 イスを立つ瞬間、炎佳が思い出したように俺の方を振り向く。


「あ、そうそう。一色さんにも言いたい事があったんだ」


 俺は身構えた。

 コイツは何を言い出すか解らない。


「一色さんは処女好きだったよね?アタシもまだ処女だから。資格アリって事で!」


「オマッ、俺はそんな事!」


「炎佳、アナタ何を!」


 そんな炎佳を明華ちゃんが「ドスッ」と背中を押した。


「行くよ、エンちゃん!」


「そう言う事なんで、ヨロシクね」


 炎佳は笑いながら去って行った。



 俺と燈子先輩は二人に遅れてケーキショップを出た。

 すると燈子先輩は「悪いけど、ちょっとついて来てくれない?」と言ったのだ。


「は、はい……」


 そう答えると彼女はズンズンと先を歩き始めた。


 ……ヤバイ、怒っているみたいだ。でも今日の事は、本当に俺の所為じゃないよ……


 俺はそう思いながら後ろを付いて行く。

 一度交差点を曲がり、川を越えると神社があった。

 船橋大神宮だ。


 ……意外に船橋駅に近い所にあったんだな……


 俺がそう思っていると


「この辺でいいか」


 と燈子先輩が独り言を言った。

 俺の方を向き直る。


「あ、あの、何ですか?」


 燈子先輩は作った笑顔で俺に近づいて来た。


「この前のルールに、追加したい事があるの」


 そう言って彼女は、俺とほぼ触れ合うまでの近さに来た。

 燈子先輩の髪の毛の香りが鼻腔に流れ込み、その吐息を顔に感じる。

 彼女はそっと俺の頬を両手で包むように挟んだ。


「もう私の事を『先輩』って呼ぶのは止めること……」


「は、はい」


「それから敬語ももう止めて。堅苦しいわ」


「は、はぁ。でもそれはすぐには変えられないかも、です」


「すぐじゃなくてもいいわ。でも少しずつ変える努力はして」


「はい」


「それと……」


 彼女は急に「ギュッ」と俺の両頬をつねった。


「ペナルティは受けないとね!」


「い、いひゃいれふ」


「これは、私に炎佳との事を話さなかった分」


 そう言って彼女はつねっていた右手に力を込める。


「イッ」


「これは、明華さんと会っていたのを秘密にしていた分」


 今度は左手に力が込められる。


「ふ、ふみまへぇん」


 『すみません』と言ったつもりだが、ちゃんと伝わっただろうか?


 すると彼女はつねる指を離し、再び俺の両頬を掌で挟んだかと思うと……

 そのまま俺にキスをした。


 冬の陽が落ちた中、喧騒の街の中でポッカリと空いた静けさの中。

 俺は初めて彼女と口づけをした。


 俺も無意識に両手を回して、彼女の身体を抱きしめる。

 何分くらいそのままでいただろうか。

 やがてどちらからともなく、顔を離す。

 間近にある彼女の顔を見ると、少し潤んでいるような、そして拗ねているような色を目に浮かべていた。


「これで、優くんが最後にキスした相手は、私になるんだよね?」


 彼女の熱い吐息が感じられる。


「はい」


「この後、他の人とキスしたら、許さないんだからね!」


 彼女はさらに拗ねたような目で、頬を赤らめて、そう呟いた。


「はい」


 俺は両腕に力を込めると、再び彼女の唇に自分の唇を重ねた。


(第二章 完)




>作者謝辞

ここまで読んで頂いた読者の皆さん、本当にありがとうございました。

物語の中で多くの方が不満に思われた中、最後までお付き合い頂けた事に

深くお礼を申し上げます。


コメントには出来るだけ返信をお返ししたいと思います。

まだ一部しか目を通していないため、少し時間がかかる事を御容赦下さい。


厳しい意見の中には、私自身の糧となる事もありましたし、

主人公と同じ心境を味わって頂いているのだな、と嬉しく思うものもありました。

(中には「これはちょっと」と思うものもありましたが(笑))


またそれでも温かい応援を頂けた事、そして私を心配して頂くコメントを頂けた事、

本当に涙が出るほど嬉しかったです。

「小説を書いて良かったな」と思えました。


この先は不定期の更新となりますが、出来るだけ週一の更新は心がけたいと思っています。

今後ともお読み頂けたら幸いです。


これをお礼と感謝の言葉とさせて頂きます。

最後に、本当に皆さん、ありがとうございました。

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