第1話 精神科デイケアの簡単な概要
精神科デイケアは精神疾患の再発を防止したり、入院の予防、社会復帰(就労に限らず、家事などが出来るようにする)へのステップアップとしての機能回復訓練(俗に言うリハビリ)を行うことを目的とした施設である。
精神科デイケア、と一口にいっても大病院の精神科に併設されているケースやそんなに大きくない心療内科にも併設されているケースと二通りあって、規模や人数、プログラムの内容も様々である。
利用する時間帯と長さによって、名称がデイケア、ショートケア、ナイトケア、デイナイトケアなど変わる。
私が今通っているのはデイケア施設は9時半から6時間が利用時間となっているが、午前だけ、あるいは午後だけのプログラムを選択できる(要するにショートケアを受けられる)システムになっている。
昼食は午前も午後も通し参加する者には提供される。
午前だけ、あるいは午後だけのショートケア利用者には昼食は出されないルールになっている。
(ちなみに前に通っていた違うデイケア施設では昼食は100円のお弁当で、食べるか食べないか選ぶことが出来た。食べたい人は、朝決められた時間までに申し出るシステムであった)
スタッフは治療を担当する精神科医のほか、看護師や作業療法士、臨床心理技術者、精神保健福祉士などの有資格者が一定数(デイケアの規模によって必要な人数は変わるらしい)必要になってくるようだ。
私が通っているデイケアではたまにスタッフが入れ替わるが、基本的には看護師が一人に、それ以外の職種(臨床心理技術者か作業療法士)が三人いて、四人がローテーションを組んで大体三人体制でプログラムを行っている。精神科医は基本的には診察しかせず、たまに視察を行う程度である。精神保健福祉士がスタッフに居るのは見たことがないが、私が気が付いていないだけかもしれないし裏方仕事をしている可能性もある。
参加者についてだが、今はコロナの影響もあってうちのデイケアでは各プログラムで10名以下しか参加できないルールになっている。
デイケア施設を利用できる定員はもちろんそれ以上(30名以上?)のはずなのだが、ほぼ毎日のように顔を出す人、一か月に1~2回くればいい人、ほぼ幽霊在籍員のようになっている人。さまざまである。
お金は、スポーツクラブなどの月額制などではなく、利用回数に応じて徴収される。
そこは診察や検査などと同様である。
利用期間は定められているところと、定められていないところがある。
私が通っているデイケアと通ったことのあるデイケアではとくに利用期間は決められていなかったが、就職支援、就学支援などに特化したデイケアだと、利用者に目標をもってもらうために、半年から数年の単位で利用期間を区切っていることもあるようだ。
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