精神科デイケア日記

福倉 真世

第0.5話 注意書き

その1。新作になりますが、私と精神科デイケアとの付き合いは長く(もう十年以上の付き合いになります。)時系列的には前後する部分も出てくるかもしれません。公務員時代も休職中はなんだかんだお世話になっていました。


 その2。十年以上のお付き合いの中で、私は三つのデイケア施設に出会いました。


 一つ目は見学だけで終わりました。(午後のプログラムだけを選べない、など条件面で折り合わなかったほか、どうしても、ここに通いたい! という雰囲気でもなかった)


 二つ目は、二か月ほどの通所で自然消滅しました。(プログラム自体は面白いものが多かったのですが、利用者が多すぎたのと、結構、ぐいぐいと来る方が多く、恐怖を感じたりもして)


 三つ目は、今現在も通っている、精神病院に併設されているデイケアです。


 どこも同じ「精神科デイケア」ですが、雰囲気や制度、ルールなどは千差万別です。


私の文章を読んで、「精神科デイケアってこういう場所なんだ」と思い込むのではなく、「こういう精神科デイケアもあるんだ」と思っていただけたら幸いです。


 そして同じ理由から、精神科デイケアに通うことを検討されている方は、一つの施設を見て判断するのではなく、ぜひ、複数の施設を訪問して、一日体験をしてみることをお勧めします。特に都心はいろんなデイケア施設があるので合う合わないは、じっくり試したほうがいいです。


 その3。この作品では、三つ目の、今通っているデイケアが主な舞台になっていきますが、プロフィールや精神科閉鎖病棟任意入院日記のあとがきにも書いた通り、ノンフィクション・エッセイと言いながら、特定を防ぐために多少のフェイクは入っています。人物名はすべて仮名ですし、病院(デイケア先)を特定されるような特徴を記載するのはなるべく避けています。


と、つらつら注意書きを書いてきましたが、精神科デイケアってどんなところなんだろう? と純粋な興味から来た方、自分が精神科デイケアに通ってみたいけれど踏み出せない方、とか、家族を通わせてみたいんだけれどと、という方、までみんなウェルカムです。あ、無断転載・著作権を侵害する行為は駄目ですよ! STOP! 侵害行為!



そして、精神科閉鎖病任意入院日記任は退院してから数年経過してから当時の日記を手繰りつつ、話を書いていったのですが、今回は過去のことを振り返りつつも、リアルタイムで通所しているエピソードも書くつもりなので、自分でもどう話が転がるか、ちょっと予想がつきません。(そういう意味では再入院編に近いかもしれません)



来年の今頃には無事、デイケアを卒業できてたらいいな……と思いつつ。



では、精神科デイケア日記始まります。


よければ、またお付き合いいただけたら幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る