第4話
すいません、水虫描写あります。苦手な方は注意してください
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通常ポーションは冒険者の必需品だそうです。
体力……HPといったでしょうか、を回復させるため、怪我を治すため、毒を消すため、麻痺などの状態異常から脱するために用いられるそうです。
そのため、緊急時に効果がないものを飲んで事態を悪化させないために、ポーション屋は、鑑定魔法の使える者が営み、鑑定して効果を確かめたものを売ります。
鑑定結果で得られた効果を、効果大、効果中などの簡単な説明付きで売っています。
もちろん、効果によって値段も大きく変わるそうです(WEB調べ)。
そして、効果が微小や極小のものは正規ポーションとして売られることはほぼないそうです。非常時にほぼ効果のない物を飲んでいる時間の余裕はありませんものね。ですから、制作しても効果が小さいポーションは破棄するか、自分たちで消費するか、栄養ドリンク替わりに飲む程度だそうです。
おじさんの奥さんが作ったポーションもそういった売り物にはならない効果の小さなものですが……。
薬草を使って作る限り、ジュースのようにおいしいものは期待できないそうです。青汁を想像すればいいんでしょうか。
「【鑑定】」
念のため確認。
【鑑定結果
ポーション(レイニーナ印)
続きはWEBで】
よしよし。ちゃんとレイニーナ印ですね。
ちなみに、検索結果にはこうあったのを、以前にメモしています。
レイニーナのポーションは、二日酔いにはよくきく。あと、この前足にこぼしたんだが、なぜか水虫が治った。と情報が出ていました。
「鑑定だと?坊主、お前鑑定魔法が使えるのか?」
ルクマールさんがちょっと驚いた顔を見せました。
鑑定魔法が使えるのは、300人に一人くらいらしいです。まぁそれほど珍しくもないけれど、多少は珍しいといったところでしょうか?
「おじさん、このポーションいくら?えっと、後払いでいいですか?効果を試してみてからで……」
「ああ、いいよ。って、効果は本当にないぞ?それに売りもんじゃないから、なんか買ってくれればおまけにつけてやるよ」
後払いでよいと言うのを確認してからポーションを1本手に取ります。
「ちょっと、ルクマールさん足を出してください」
ポーションの蓋を開けます。
「足?効果があるか見るためか?まぁ、構わないが」
ルクマールさんが水虫でジュクジュクしている足を出しました。うへ。
想像以上にひどい状態です。……イケメンなのに。
ちらりとルクマールさんの顔を見ます。あんなに優しそうな笑顔の裏で、水虫に苦しんでいるなんて……。
ジュクジュクに、躊躇せずにポーションをかけます。
「なっ、飲むんじゃなくて、かける?いや、そういう使い方もないわけじゃないって聞いたことがあるが……」
じゅわわーっと、オキシドールで消毒したみたいに、白い泡が水虫から湧きだします。
泡が次第に収まって、足の様子が見えると、すっきり水虫は姿を消していました。
「な、なんじゃこりゃ!あれほど悩んでいたのに……こんなにあっさりと……」
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今、オキシドール消毒ってしないんですってね。逆に体に悪いとか……
ええーって感じです。
てなわけで、このオキシドール消毒したみたいにの表現、ある年齢層からは未経験で伝わらないだろうなぁ。
痛い痛いっていうあの瞬間も……。
そうか、体に悪かったから痛かったのか……( ノД`)シクシク…
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