第36話 無式纒 対 紅葉喪火 2

僕は解放せずに様子を見ることにした。

というより僕の心霊装解放は少し特殊だ。

真無も適当なことをいうというのを学んだ。

「適当なことは言ってないよ。予想外だっただけで。」

「それが困るんだけどな。」

本当に練習しなかったらどうしてたんだろう。

「だいぶ余裕そうですね!」

紅葉の鋭い一太刀が来る。

僕は剣で受け止めながら隙を見ては斬りに掛かる。


「圧巻です。私の目では二人の行動は見えません。学園長にはどう写っていますか?」

「そもそもの力量が違う。やはり剣聖といえど相手が悪すぎた。」

「それはつまり無式纒選手の方が強いということですか。」

「いや そういうわけでもない。しかし、速攻で決めるべきだったとだけ言っておこう。」


解説の声が聞こえる。

僕自身紅葉の潜在能力は凄まじいものだと思う。

それに僕自身は急にモードチェンジや解放を行えない。

だから初手に撃たれていたらやられていた。

でも、もう遅い。

「心霊装 解放!真無。」

「さぁー 楽しもうか。」

僕は解放する。



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