第29話 赤波血奈子対紅葉喪火

本戦は特に問題なく進行していった。

「さぁー本戦準決勝!赤波血奈子対剣聖 紅葉喪火」

観客のボルテージはマックスに近づいている。

「あのときのリベンジ させてもらいます。」

「やれるものならやってみなさい!私が勝ったら纏にデートしてもらおうかな。」

「それでは 試合開始!」

「あなた相手には最初から本気です。心霊装解放! 緋鋭 陽炎。」

「それは私もだよ。心霊装解放! ガブリエル 吸血モード。」

紅葉は刀 赤波はメリケンサックの形をしていた。

僕は冷や汗を書いていた。

あのバカ二人 なに解放してんだよ。

「凄まじいほどの心霊力を感じます。それほどまでに白熱しているのでしょう。」

「陽炎 蜃気楼。」

吸血ドレイン!」

しかし、赤波は紅葉を捕らえることは出来なかった。

「はぁ!」

「かっ!」

そして紅葉は赤波にダメージを与える!

「陽炎 蜃気楼は残像を見せつける技。残像に心霊力は少ないですが混ぜてます。しかし、少ない当てるには十分です。」

「やってくれるね。自動治癒オートリペア

「陽炎 影。」

「吸血」

「陽炎 蜃気楼。」

切り返しで攻撃する。

「ふっ。」

「なっ!」

しかし、驚いたのは紅葉だった。

確実に捕らえたと思った赤波がいなかったのだ。

「おらゃー!」

「かっ!」

そして次の瞬間 ダメージを喰らう。

「霧状化。」

「霧に実態はないですか。」

「そうだよ。」

実力は拮抗していた。あの日から二人とも相当な修練を積んだのだと思う。

「最後はそれぞれのほんきの一撃で終わらせましょう。」

「良いよ。」





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