第23話 一回戦

「試合 開始!」

「心霊装起動 緑樹。」

彼の心霊装はみどりの盾になる。

「心霊装起動 おいで 真無。」

「うん。」

僕は剣を取り出す。

「ちっ、心霊装起動は本当か。雑魚の癖に。」

小さな声でいったのだと思うがうちの真無に聞こえないとでも思ったのかな?

「纒 あいつ殺してもいい?」

「ダメだ。それにここで人は死なない。」

心霊祭に使われているステージはすべてのダメージを心霊力に変換して耐えるようになっている。

「なぁーんだ。でも、心霊力が切れてもなぐれば・・・。」

「ダメだからね。」

緊張感のない会話だが、死ぬことの無い戦闘では仕方ない。向こうは心霊装を解放していない。ならこちらもかおなじでいいだろう。

「調子に乗りやがって。ひとまず痛い目でも見やがれ! 盾当て《シールドバッシュ》!」

突進してくる。

どうやら僕の能力は知られてないようだ。「そういえば、必殺技がどうとか蘭さんが言ってたっけ。じゃあ 心無し《ホロウ》。」

たった一閃 剣を盾に向かって振るう。

それだけで十分だった。

ばたりと後ろで草創がたおれる。

今までは相手に訪ねることで使えた力だったがもう必要ない。そして知った能力。

真無の能力 無色の心

剣と膜のような鎧とセットになった真無は自在に切り替えることが出きる。剣は無いから当たらない。でも、存在する。

「知らないかもしれないけど、心霊装って壊れるときに一番心霊力を持ってかれるんだよ。」

これは軍で拷問に使われていたこともあるもの。一般の学生には耐えられない。

「勝者 無式 纒!」

この日 会場いた皆に無式纒の力を知った!



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