第15話 無式 纒 無意識 ~転校生編~

「第2ラウンドと行こうかい。」

「困りましたね。」

「困った顔をしてくたら信じれたんだけどな。」

彼女の顔は困ったというよりめんどくさいという顔だった。

「はぁー、坊主!しっかりしろよ。」

そういうと緑識森忠は

「出番だぜ。心霊装 解放!」

「汝、我を使うほどの強敵と出くわすか。面白い。世の力を存分に振るえ!」

緑識森忠の心霊装は巨大な盾と剣だ。

その性格を含め、緑の聖騎士 の二つ名を持っている。

「あなたは初めてね。ねぇ、無色って何色?」

「そうだね。なにもない色 だね。」

「そう。じゃあ、退いてくださる。」

「退いたら、消えてくれるかい?」

「えぇー、いいわよ。そのためだもの。」

緑識森忠はその場を退ける。

「ありがとう。それじゃあね。」

そのまま纒は行ってしまった。

「なんで!」

私は詰め寄る。

「おいおい、考えてもみろ。彼女の目を。ありゃ人を殺すための目じゃねぇ。先代の戦闘を見た俺からすれば、ありゃ違う。」

「私は戦った。その目は変わらなかった!」

私はあのときも戦場にいたんだ。

「そりゃそうだった。それじゃあ仕方がねぇー。嬢ちゃんには特別に俺の心霊装の能力をな。」

そして緑識森忠は話し始める。

「俺の心霊装 心盾林道は相手の思考を読める。」

それは対人においては無敵の性能を誇る。

「そのときに坊主が行ってたんだよ。彼女のことは任せてくれってな。だから俺は坊主を信じることにした。」

それを言われたら私は何を言えない。

「纒 どうか無事で。」






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