第12話 無式 纒 ~転校生編~

無色 その色って視覚的に感じれないその色は一体どんなものだろう。

僕は考えていた。

でも、答えは出てこなかった。

答えが出ないからこそ仮の答えとして鏡をおいた。

・・・

「な なんなんだ!」

男は声をあげる。

「行くぞ!」

僕はゆっくりと刀を振り下ろす。

それは目でも終える純粋な一振。

男はそれを躱そうとする。

「無駄だよ。」

僕は横凪に変えた。

「くっ!」

男は躱・・・せなかった。

「なん・・・で。」

「僕も真名は見えない刃だ。具体的に太刀風と同じ位だと思ってたようだけど。実際には少し長いんだ。」

僕は話した。

もうすぐ死ぬものに話してもいいだろう。

冥土の土産と言うやつだ。

「次はスピードをあげる。」

僕は今までより早く斬り付けた。

「くっそがぁー。」

男は頑張って躱していく。

目がいいのだろう。若干の空間のブレと太刀風より長い射程を思い出しながら、躱していく。

しかし、ついには躱しきれなくなってきていて、ついに剣で止めようとしてきた。

「あーあ。おしまいか。」

僕はその剣ごと男を切り捨てた。

「な なんで。」

即死はしなかった男が言う。

「あなたは言った。無色とは無い色と・・・。だから剣に当たらない。無いなら、当たらないも同じだろ。」

心霊装 真名の能力 無色の審議

相手が無色に感じる想像にあった動きが出きる。

無い色ならその剣は何も当たらず、塗りつぶされる色なら、全てを跳ね返す盾になる。

「あいつらは解放まではしなかった。それは怠慢だ。でも 僕はそんなことはしないよ。」

「はっはっは。あなたが本当の無色の暴君なのですね。見れて良かった。そして、あなたに殺されることを誇りに思う。」

男は息絶える。

「何とか終わったな。」

僕は一瞬気を抜いてしまった。

それが、リミットだった。

「ぐわぁーーーーー!」

体中に何かが蠢く。

「くっそ!最悪だよ。」

この日、僕は暴走した。





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