第1話 真心学園

ここは、真心学園

心霊装を正しく世のため人のために使うことを目的とする学園だ。

「ねぇー、あれ心無しでしょ。」

「そうだよ。心霊装について学びに来るところなのに心霊装起動できないんだって。」

「なんでいるんだろう?」

わざと聞こえるくらいの声で陰口をいう。それに対して周りは同調して笑う。

それが現状の僕に対する評価だ。

ただ、その評価に対して僕は特に気にしていなかった。

「二年B組 透刀纏君。二年B組 透刀纏君 学園長がお呼びです。至急学園長室にお越しください。繰り返します・・・。 」

僕は呼ばれたようなので席をたつ。

「おい あいつ呼ばれたぞ。」

「今日こそ退学かもな。なぁ、あいつが退学するかどうか賭けようぜ。」

勝手に色々言っている。僕はそう思いながら目的地に向かった。

「失礼します。」

扉を開けると

「よぉ、楽しんでいるかい?」

「そうですね 普通ですかね。まぁ、他の人が僕のことを心無しと呼んで騒いでいるのはうるさいですが。」

「ははは。 面白いね かの英雄がここでは劣等生かい。」

「英雄はあなたもでしょ。紅の魔女さん。」

僕を呼んだのは、真心学園 学園長にして 十色の心 の一人 紅 火漣(くれない かれん) 別名紅の魔女と呼ばれている。

真っ赤な髪色の女性だ。

「というか、なぜ僕をここに?」

「まぁなに、簡単な現状報告だよ。君が元気にやっているかと水連や銀子がうるさいんだ。」

ちなみに今でた二人も 十色の心 だ。

「ところで・・・調子はどうだ?」

「ダメですね。使おうとするとまた暴走しかけてしまいます。」

「・・・そうか。」

僕自身 心霊装が起動できないことから 心無し という蔑称で呼ばれているが、実際には使えた。

しかし、ある日から使おうとすると暴走してしまうようになった。

だから起動出来ないというより使えないが正しい。

「できれば早く支配してほしいが、それで暴走はするなよ。君のそれは私達がいなければ止められない。いや、止められるかもわからない。」

「気を付けますよ。でも、そろそろ僕だけでは抑えれるか不安です。」

日を追うごとに彼女の存在を感じてします。しかも、確実にこちらに近づいて来ているのだ。

「わかった。もしもの時に備えて奈々実に来てもらっておこう。」

「感謝します。」

「いや、いい。早く支配してくれよ。今日はもう帰って良し。それじゃあ解散!」

「失礼しました。」

僕は学園長室を去った。

・・・

「久しぶりに本気にならないと行けないかもな。

無色の暴君。」









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