ジョブが『蛮族』ということで、軽装なほど強くなるという特性を持つ主人公。武器はその重量に加味されないということから、半裸に巨大な鈍器という姿で思うさま暴れ、敵を叩き潰す。『蛮族』なのはジョブだけではない。主人公タドラ自身の、圧倒的な力で邪魔者は叩き潰すという姿勢は、まさに『蛮族』。その戦いぶりはどこまでも力強く豪快だが、爽快な気分にさせてくれるほど清々しい。
パワフルで滅茶苦茶強いヒロインが性癖に突き刺さる。爽快で豪快。いい感じです。
貴族令嬢タドラは冒険者を夢見、実家を出奔する。 しかし、彼女に与えられたジョブは『蛮族』。 いまいち使い勝手の悪い不遇なジョブのせいで疎まれ裏切られてギルドを追放されるタドラ。 だけど彼女はめげなかった。 縁のある若き鍛冶屋の家に居候し、自分だけのギルドを立ち上げ、使い道を見出した『蛮族』スキルをもって並み居る敵を力尽くで叩き伏せる。 これは「細けえことは気にしないことですわ」と圧倒的な『力』で我が道を爆走するお嬢様の物語である。