ほんの少しの誤差を修正したら

「あんたって前っから気に入らなかったのよ!」

 そう、あなたの事を一方的に嫌っていらっしゃるお方です。教師や先輩たちと言った権力を持ったお方たちがいないのをよろしい事に彼女はまるで修羅か羅刹の如き物言いであなたを責め立てていますねえ。


 止めなさいよ?お断りします。いいじゃないですか、彼女だって日頃よほど鬱憤が溜まってらっしゃるようなのですから、少しは発散させてあげないと可哀想じゃないですか。私はどうなるのよ?大丈夫ですよ、もうせっかちなのですからねえ。


「そのふざけた顔にはおしおきが必要ね!」


 あら痛そうなビンタですね……わたくしは体罰を肯定する気はありませんが、人生痛みなしで乗り切ろうなど不可能ですよ。少しぐらい我慢なさってください。


「何やってるんだ、やめろ!」


 ほら、王子様が助けに来たではありませんか。呼んだ覚えはない?あなた今そんな事を言っていられるほど余裕がおありですか?


「うっさいわね、私はずっとこの時を待ってたのよ!この私を差し置いてエース気取りの威張りんぼは懲らしめてやんなきゃ更に付け上がるわよ!」

「そんな理屈を並べ立てた所で暴力が正当化できるか!」


 あーあー胸倉を掴んで怒り心頭ですねえ……はい、ここで三人の位置を再び、今度は二メートルほどずらしてみますね。


「いい加減手を離せ、彼女が可哀想だろ!」

「これは私の愛のムチよ!」

「何の罪もない彼女を泣かせて何がしたいんだよ!」

「罪なら目一杯あるわよ!」


 二メートルずらしてどうなったかって?大した事じゃありませんよ、ちょうど誰もいなかった校舎の片隅から野球部が練習をしている衆人環視の校庭に移っただけで。まあ靴を履き替えさせるのはちょっとだけ苦労しましたけど。




「痛かったし苦しかっただろうな、辛きゃ目一杯泣いてもいいと思うぞ」

「うるさいわね、早く帰ってちょうだい!?」


 ええ!?同じ演劇部の人間に主役を奪われたとか言う逆恨みその物の理由で襲われた所を救ってくれた人間に対しよくもまあ、そんな冷たい言葉が言えますねあなた!


 別に頼んだ覚えはない?まあお説ごもっともですよねわたくしの方が勝手にあなたに目を付けた格好なのですから、まあくどいですけどわたくしがいなくなった所であなたの結婚する相手は藤森さんである事には何の変わりもありませんよ。

 わたくしにできる事はただ一つ、あなたに良き未来をもたらすが為にちょっとした誤差を修正する事、ただそれだけです。

 二メートルが誤差?まあそれはそうですけれど、この大きな宇宙から比べたら二メートルなんてほんのちっぽけな…何、そういう問題じゃない!?


「災難だったな。まあ荒れる気持ちは分からないでもないが、感謝の気持ちははっきりと口に出して言わなきゃダメだな」


 ああわたくし、ちょっと藤本さんを保健室に呼びました。まあ具体的に言えば、元から保健室に荷物運びのお役目があった藤本さんと出くわせるように、ほんのちょっとだけあなたの痛みが引く時間を長くしておきました。


「それは藤森に言えよ。な、そうだろ」


 ってあのですねえ、なんであなた藤本さんに泣いて謝ろうとするのです?

 一方的な嫉妬に狂った相手から助けてくれた藤森さんにではなくて?ほら、藤本さんもそうおっしゃっているではありませんか。第一、このどさくさに紛れて藤本さんの胸に飛び込んでやろうとか言う発想はせこいですよ。


「恥ずかしいならば俺の口を介してやろうか?何、やめてくれ?わかった、今度はっきりと自分の口から言えよ。わかったな」



 いい加減にして下さいよ!恥ずかしいから言わないでっておっしゃりたいのでしょう、それはまだわかりますよ。

 でもですねえ、わたくしにはわかるのです!その恥ずかしさの根源にあるのが、自分の藤森さんへの好意を知られたくないと言う事ではなく、好意を抱いていると思われたくないと言う事が!あなた、人に好かれるのと嫌われるのどっちがいいのですか!?と言うか、あなたは一体何がしたいのですか!?



 何、藤森さんの存在を消してくれ?そんな乱暴な事ができますか!じゃあ藤森さんの頭から私の認識を消してくれ?それも無理ですよ、同じ学校に入学した以上、相手の存在は認識せざるを得ない物でしょう?

 学校と言う一つの共同体に所属している以上、どうにもならない運命です。それはまあ、同じ学校に通っていても顔を合わせるどころかまるで全く認識する事もない方もいらっしゃるでしょうからわからなくもありませんが、今回の一件で、紛れもなくはっきりとした関係がお二人の間に出来上がってしまいましたよ。

 少なくとも、校内ではあなたと藤森さんの関係を存じ上げないお方などもうどこにもおりません。此度の蛮行で演劇部を追い出される事となった非道な二年生、その彼女に襲われた被害者と言うあなたと、それを助けようとした藤森さん。

 それがあなたと藤森さんの関係です。彼女の運命をぶち壊しにしてどうする気!?彼女は元よりほどなく演劇部を最低の経緯でやめると言う運命にありましてね、そういう事ですからまあご容赦を……。


 と言うかねえ、はっきりと大嫌いっておっしゃったらいいじゃないですか!もっともそうした所であなたの運命は変わりませんがね。だいたい、藤森さんの何がお気に召さないとおっしゃるのですか?顔ですか?頭ですか?

 何々、無遠慮な性格が嫌だ?あのですね、逆恨みで暴力を受けている所を目の当たりにして必死に止めにかかり、その上に保健室にまで連れて行ってくれた人間になぐさめの言葉をかける事の何が悪いと?


 まああまりにも唐突に襲われさらにわたくしの手によって校舎の中から突如外に放り出されて何が何だか分からなくなり、混乱して頭を冷やしたいと言うのならばわかりますよ。でもですねえ、藤森さんが保健室を出てから藤本さんが保健室に入って来るまでほんの十秒足らずですよ。十秒でそんなに心を落ち着ける事ができるのでしょうか、わたくしには正直無理な話です

 大体、藤森さんがお嫌だと言うのであればなぜ今までそうおっしゃらなかったのです?あんたなんかに助けてもらいたくないだの手を離しなさいだのおっしゃれば良かったではないですか。

 まさかとは思いますが、皆さんにピンチに陥っていた所を助けてくれた人間を蔑ろにするような恩知らずと思われたくないと言う理由とか…ああやはりそうでしたか、まあわたくしだってそれは嫌ですからねえ。




 で、あなた家に帰って来てなおそんなにめそめそしているのですか。実際にあなたが女性である事を加味しても相当に女々しいですよ。


「全く今日は災難だったわね。まあそんな時はおいしいガトーショコラでも食べて、あらそうそんなに嫌だった?参ったなあ、私一人でガトーショコラとミルフィーユはさすがに重たいんだけどなあ、えっミルフィーユならばいいの?」


 折角のお母様のご好意に対しそんなにがなり声を上げて……全くどうにもなりませんね。ガトーショコラと聞いて藤森さんを思い出してしまったと言うにしても、そんなにヒステリックに怒鳴る理由にはなりませんよ。と言うか、おいしいはずのミルフィーユも泣きながら食べるとおいしくありませんよ。


「よっぽど怖くて嫌な思いをしたんでしょうね……大丈夫、母さんに何でも話してみなさい。あらそう、じゃあお父さんが帰って来たら……いやダメよ、何たってあなたは私たちの大事な子供なんだから、苦しい時にこそ甘えるべきでしょう。ねえ、お願いだから…」


 ……おいしいミルフィーユを平らげてお部屋に戻って来たって言うのに顔が全然変わっていませんね、いやむしろより暗くなったように見えてしまうのはわたくしだけでしょうか。わたくしが見た所お母様に強引に押し切られ話したくなかった今日の顛末をお父様に話す事を強引に約束させられてしまったと愚考いたしますが……おやおや的中ですか。



「いいか、嫉妬そのものは悪い事じゃない。でもその嫉妬に駆られて間違った手段で何とかしようとするのがいけないんだ。お前に主役の座を取られて悔しいと言うのであれば、お前以上の演技をアピールするか与えられた役どころで何とかするかのどっちかしかない。それを八つ当たりで晴らそうだなんて最低だ。

 安心しろ、お前は何にも悪くない。だから胸を張って主役をやればいい。その調子で頑張り、秋には文化祭で主役を張ってみせろ。楽しみにしているぞ」


 力強くいいお言葉ではありませんか、さすがお父様ですね。でもあなた、藤森さんに助けられた事は言いませんでしたね。昼休みに突然加害者に怒鳴り付けられて頬を叩かれ更にその後胸倉を掴まれ……そこまで申し述べた後感極まった振りをして涙でごまかそうとした事、わたくしは見逃しませんでしたよ。

 まあ校舎の中からいきなり校庭に移動していたと言う事については信じてもらえる物でもないから仕方ないにしてもねえ、どうして藤森さんに助けられたと言わないのですか?




 あのですね、わたくしも疲れましたよ、あなたのような駄々っ子のお相手をするのは。言っておきますけどねえ、藤森さんに対していくら憎しみがあるからと言ったって彼をおとしめる様な行為をなさってはいけませんよ!そんな事をすればわたくし、あなたがやったってばらしますよ。

 どうやって?例えばあなたが藤森さんに襲われたとかってデマを校内でばら撒こうと言うのならばほんのちょっとだけあなたの立ち位置をずらして、藤森さんと面と向かって言わせるとかしてもいいのですよ。

 そんな事をすれば校内でのあなたの居場所などなくなります、それでもいいのですか?ああネット上にあらぬ噂をばら撒こうとしてもダメですよ、名前だけあなたを襲った方に換えますからね。いや実際同じ学校に通っている生徒ではないですか、そんなに大きな違いがある訳でも……性別も学年も違う?

 じゃあ同じ学年同じクラス同じ部活の藤本さんに換えても、それだけはやめてくれ?だからそんな事を考えなければよろしいだけですよ、そんなに難解な事ですかねえ。

 それと、甚だ失礼ではありますが、あなたのお悩みの載った資料を少し拝見させていただきました。わたくしもこのらちの開かない状況にいい加減うんざりしていたのでね。




 ――――――――――――――――で、呆れましたよ実際。そんな過去の事をまだ引きずっておいでなのですか?


 あらゆる意味で致し方ない事でしょう、確かにこの前あなたがおっしゃった様にいささか無遠慮だったかもしれません、でも今の様に蛇蝎の如くお嫌いになるぐらいの事なのでしょうか?

 と言うかあなた自体、自分の抱えている理由が大したそれではないとお気付きになっており、その理由を公にした所で損をするのが自分ばかりだとお考えになっておいでだからこそ胸の中にしまい込んでおいでなのですね。


 はっきり申し上げますけれどあなたの様なお方、わたくしだったら恋愛対象どころか友情の対象にもなりません。わたくしも、あくまでビジネスとしてあなたと付き合っているのですからね。じゃあとっとと消えなさい?わたくしが消えても運命は変わりませんよ?

 と言うか、藤本さんだってそんな過去の些末な事象を殊更に咎めて他者を邪険に扱うようなお方は好きにならないと思いますよ。ちょっと考えてみて下さい、そんなお方と付き合った場合、相手の方は何か一度でも失態を犯せば四六時中その事を責められ続けるのではないかと言う不安にさいなまれ続ける事になりますよ。あなたは本当に好きな人をそんな風に苦しめたいのですか?


 そんなつもりは欠片もない!?いいえ信用できませんね、顔とか成績とか、藤森さんのスペックをほんの少しだけとは言え上げた所であなたは藤森さんに対してまるで好意を抱こうとしなかった。

 どうもあなたのお心は藤森さんに対してプラスの要素を何もお感じになる事ができないように凝り固まっているようですね。まだ17歳なのにその様に思考が硬直していてはこの先が不安です。何、どうせあの男と無理矢理くっつけられるんだから同じ、もう何もかもどうでもいいだなんて、そんな後ろ向き極まる考えに陥ってどうしようと言うのですか!そんなに楽な人生なのかとも気が緩んでしまうのならばまだしもとしてですね!



 わかりましたよ、もうこれで最後です!あなたと藤森さんが結ばれる運命であり、そしてお2人の寿命があと六十年以上ある事をわたくしの手で証明して見せましょう!

 いい加減にしなさい?だから申し上げているでしょう、わたくしがいなくなった所であなたの運命は変わりませんですよ、と。


 とにかく、お前のせいだと言うのは簡単にせよあなた以外誰にも感じる事ができないわたくしのお節介のせいでお苛立ちのあなたは、朝食を流し込むように胃に放り込まれ全ての現実から逃れるかのようにいつもより3本早い電車にお乗り込みになりましたね。

 お悩みを素直にぶちまけてしまえば楽になれると言うのに、なぜそれをなさらないのですか?それは一種の怠惰ですよ。でもだからと言ってねえ、車がまるでいなかったとは言え赤信号の横断歩道を走って渡るような真似はおやめくださいよ。

 ほんの30秒ほどお待ちいただければ信号は変わりましたのに、そして駅で電車を待つ時間が6分から5分に変わりましたのに。

 そんな事なんぞどうでもいいじゃない?そう、そのどうでもいい事の為にあなたは赤信号で横断歩道を渡ると言う大変危険な真似をなさったのですよ。

 ちなみにあと10秒遅れていたらあなたは自動車と衝突していました………あの、今さら何を震えているのですか?


 最寄り駅から学校までは10分ほど、いつもならばクラスメイト様の声が飛び交うはずの通学路にその姿はほとんどございません。いわゆる朝練を行う様な部活動に所属している皆様もほとんどどこにもおらず、校内に忘れ物があってとか言う空しすぎる嘘を吐いた罰かのようにあなたは孤独にとぼとぼと通学路を歩いています。

 髪の毛を乱しているそのお姿は正直情けない物であり、昨日あの様な事件に出くわした事を加味しても見目のよろしい物ではございません。それでも一応前を向いて歩く事こそ重要で…ああダメですね、それすらできてなさそうで……


「おいコラ!」


 あーあ、いよいよ時が来たようですね。最近この辺りも物騒な様でねえ、怪しいお方も多いのですよ。ちょっとそういうお方に協力して頂きましょう。そのお方の運命?

 どうせこの後ひと月以内に刑務所に入り10年ほど出て来られない運命なのですから、その点はわたくしが取り寄せた資料にもはっきりと記してあります。


 こんな朝っぱらから強盗などいる物か?いいえ、強盗ではありません。今あなたが通っていた塀の向こうの家で早朝から始まった夫婦喧嘩の末に包丁を持ち出した男です、ほんの6メートルほど距離をずらしてみました。ほら御覧なさい、素足でしょう?


「お、おい……お前は何だ?そうか、あの女よそにこんなデカい娘を作りやがったのか!許しちゃおかねえぞ!」


 ああそう言えば、そこの奥さんの顔はなぜだか知らないですけどあなたそっくりなのです。いやいやわたくしは全然知りませんでしたよ、本当に……。


「おい、コラッ!てめえ、このっ……!」


 あなたを狙う彼の包丁や手足は、あなたには一発も当たりません。やけくそで振り回しているからではなく、わたくしがほんの数センチ彼の攻撃をずらしているからです。


「なんだこいつ、どうして俺の、俺の、ああっ!」


 ほらほら、皆さんが助けに来てくれたではないですか。良かったですねえ。



「全く無我夢中で……?それが身体能力でないとなるととんでもない強運としか……」

「禍福は糾える縄のごとしだよなあ」


 男性は無事逮捕され、あなたは全くの無傷。よろしいではありませんか。この心的外傷をどうしてくれるのよ?


「ったく、本当に災難だったな…………怖かっただろ?」

 テニス部の朝練に向かおうとしていた第一発見者になぐさめてもらえばよろしいではないですか。


「あんな怒り狂っている人間に真っ向から立ち向かって行って更に傷を負いに行くなど無謀ですよね」

「それにさあ、夫婦喧嘩の真っ最中だったんでしょう?仲の良いカップルなんて思われたらそれこそ尚更あの男は怒り狂いますよ。そうなればお巡りさんの言う所の運だけで逃げ切れたとは思えませんよ」


 皆さんもそうおっしゃっているではありませんか、藤森さんの判断は全くごもっともだったのです。頭が良いというのは知識の多寡ではありません、知恵の多寡なのです。




 もう何もかも嫌、とっとと消えて?わかりました、そうしましょう。もう二度とあなたと言葉を交わす事もないでしょう。と言う訳で、さようなら………………。









 さてあなたとお別れしてから1年が経ちました。仕事が終わってちょっと暇ができたので、あなたの様子でも覗いてみましょうか。


「そんなにベタベタするなよ、恥ずかしいじゃないか!」


 在学時からの予定通り製菓学校に通っている藤森さんですが、苦労が絶えないようですねえ。おおむね、あなたのせいですよ。ったく、人目構わずいちゃつこうとするのをおやめになってください。世間体が良くありませんよ、もう高校3年生なのだからわかるはずでしょう?


 ……………全く、ほんの少し、誤差と言うべきほんのわずかの分だけ男性の好みを修正した結果がこれですか。極めて矮小なプライドと世間体を気にして何にもできず八つ当たりばかりしていただけのあなたがこんなに変わってしまうとは…。













「2月14日 今日は本当もうサイアクの目!

 自分の全力て作ったチョコレート、お母さんもお父さんも美昧しいって言ってくれたのに、あの藤森とかって言うツョコラティエの息子ったら場せんが足らないとか甘すぎるとか、あんな言い方があろ!?

 それをダチったらクラスの女子たちは私に向カって専問家の意見をもらうつもりで渡したんじゃないのだって、ったく私が度す相手のことをわかってないパカみたいじゃないの!

 もう、あんなやつ大っ嫌い!あとひと月でお別れできると思うと木当せいせいするわ!あ、これってあとひと月一緒の学校に通わなきゃいけないってことか…あーあ、やたなあもう…」


 ―――――――――いくつかの文字に多少の誤差がおありのようですが、まあ大過はないですね。

 まあ、小学校6年生がお書きになった文章ですからねえ。とりあえず、国語の勉強だけは忘れずに。


 まあ、あなたとは何の関係ない誰かさんが抜かした独り言であり、あなたの耳には届かないのでしょうがね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

誤差 @wizard-T

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ