第8話 次の通過点

「皆、味方の被害を確認しろ。そして我々は現在この付近にいるようだ。そして次の通過点は、この辺りらしい」

 するとシード隊長は、地図を開いて皆のユニットである画面に表示させて見せた。

「ここは?」

 パルスが質問をすると、敵の増援が近づいている箇所を指さした。味方の補給隊は、敵の2方向からなる追撃隊により、急襲を受けると想定されているらしい。それをコスモ小隊が喰い止めるという算段だが、上手く行くであろうか。

「燃料とエネルギー弾はあとどれくらい持つ?」

「よくてあと3日という所でしょう」

 シード隊長は敵の増援部隊が味方の補給線をこんなにも早く断つとは想定外の出来事だったようである。

「よし、次のチェックポイントはここだ。敵の航空機部隊が来ないうちに、このエリアを移動しよう。皆いいか。俺についてくるんだ」

 そしてシード隊長の号令のもと、コスモ小隊は円形陣を組んで、地上を走行することとなったのである。

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