第5話 T-90
どうやら我が部隊はロシア連邦共和国の領域に入ったようである。パースがモニターの画面を眺めていると、向こうからロシア製のT-90がこっちに来るのが見えるのであった。
「シード隊長どうします? なんならこの場で片付けましょうぜ」
シード隊長の部下であるパルスがそのように言うと、シード隊長は同意したようだ。
「そうだな。敵の数はざっと見積もって100両程だ。このユニット10機では大丈夫だろう」
シード隊長は覚悟を決めたようである。正面から戦車であるT-90特別仕様機がこちらに来ると、銀河系帝国軍のコスモ小隊は、散開して敵の戦車に砲撃を与えていくのであった。「パースやれ、12時の方向だ。敵を破壊しろ」
「了解」
パースが無我夢中で砲撃を敵の戦車に浴びせていると、敵の戦車は次々と破壊されていくのであった。パースはシード隊長から攻撃の手を緩めるなと指示を受けると、ずっと、照準器から目を離さなかったのである。
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