15話:フェリーで北海道東部の旅行

 総務省消防庁によると7-9月の3カ月間に熱中症で救急車で病院に運ばれた人は5万3843人と前年の4.2倍。気象庁の異常気象分析検討会は「30年に1回の異常気象」と指摘。


 北半球中緯度の気温がエルニーニョ現象に続くラニーニャ現象で上昇したところに、勢力の強い太平洋高気圧の影響を受けたのが主因と発表した。


 この予報を聞き、佐野達夫は、夏休み北海道旅行を企画した。今年は、8月10日から2週間、北海道で一番涼しいと言われている都市、釧路を中心に長期滞在を考えた。


 そして、ハイエースの乗って新潟からカーフェリーで新潟から小樽港へ行くルートを選択した。8月10日、朝5時、横浜を出て16号線を北上。鶴ヶ島インターチェンジから関越自動車道に入った。


 その後、赤城山パーキングエリアで朝食を食べトイレ休憩を取った。その後、越後川口パーキングエリアで、時間調整の休憩を取った。そして10時に新潟に入り、飲み物、食べ物、お菓子などを買い込んた。


 やがて、11時に新潟港のフェリー乗り場に入り、12時、新潟発のフェリーに車を入れてた。その後、和室と洋室の2室を借りて部屋に入った。それ以降は、ラジオを聞いたりした。


 そして、甲板を歩いたりして時間を過ごし買ってきた食料品を食べた。夕方、風呂に入りビールを飲んで、22時、就寝。翌朝、4時頃、あと30分で小樽港に到着するとアナウンスが入り部屋を出る支度をした。


 4時半になりハイエースを下ろしてきて6人が乗り込んだ。その後、札幌を抜けて今日の宿泊地、帯広に向けて走った。千歳で7時頃、24時間営業のファミリーレストランに入り、朝食と食べた。


 その後、9時半には、帯広の町に入った。そして予約していたホテルのフロントに荷物を預かってもらい。散歩して、12時過ぎに帯広名物、豚丼の店に入り、甘めのたれの豚丼を食べたが実に旨い。


 そして、13時にホテルに入った。長時間運転した佐野達夫は、もちろん、他の人達も仮眠した。15時過ぎに起き出して、車で札内川と帯広川に架かる橋を渡り、十勝川公園の駐車場に車を置いた。


 その後、徒歩で十勝川の大きな川沿いを散策してきた。散策を終えるとホテルに帰って夕食を食べ、テレビを見たり、ビールを飲んで雑談して22時には、消灯した。


 翌日は、10時にホテルを精算して出発し、池田町葡萄酒研究所「ブドウ城」へ向かった。最初に、ここで作られてるブランデーとワインを早速購入。その後、広いワイン畑を散策して回った。


 その後、地下にあるワインセラーがを見学した。11時を過ぎると空腹になり4階にあるレストラン行くと街の景色がよく見えて素晴らしかった。その景色を見ながらの食事は、美味しかった。


 ステーキ、スパゲッティとハンバーグを頼んで食べた。ワインの白は冷房が効いて涼しかったが、外は、とても北海道とは思えないくらい暑かった。やはり今年が特に暑い事と北海道といえども内陸は暑いらしい。


 食事を終えて、車に戻り、13時半に出発。15時半には、釧路の街に入った。車を降りてみると、やはり期待通り涼しい風が海から吹いて気持ちよい。この涼しい街に7泊すると考えると明るい気分になった。


 釧路川の近くの大きなホテルに1週間素泊まりでツイン7万円なら安い。屋上に上がると、そこがレストランで、最高の景色で広大な海が一望できた。 部屋に入ると大きな窓があり、すぐ眼下に釧路川。


 その向こうには太平洋が一望でき開放的。ロビーも豪華な雰囲気で、良かった。その後、食品を買いに、釧路和商市場へ行くと、刺身や魚のすり身の揚げ物やエビ天、乾き物、フルーツもあり買い込んだ。


 その後ホテルに帰った。ベッドに入ると、つい、うとうとしてしまい1時間ほど仮眠。18時に起きると雲間から海に沈む夕日が絶景であった。翌日は、9時にホテルを出発して根室に向かった。


 2時間以上をかけて根室に到着した。しかし、根室駅周辺には、面白い所はなく、風連湖のほとりの道の駅で、一休みして、昼食と食べた。この湖は、かなり大きく湖である。


 そこは、タンチョウツルの生息地で湖に、タンチョウツルの餌のアマモがたくさんあると書いてあった。またフクロウの大きな木彫りが目を引いた。昼食もおいしい。この道の駅の周りを散策して13時半に出発。


 その後、15時前に厚岸の町に入り厚岸大橋を渡り、厚岸の港を散策して、厚岸町郷土館を訪ねた。1時間程、そこで過ごしたが、厚岸の牡蠣「かき」は、1年中食べられるとして日本でも有名。


 その厚岸の牡蠣「かき」について地元の漁師さんに聞いてみた。すると厚岸は、山や湿原の養分を含んだ淡水の川と太平洋の海水が混ざる厚岸湖、その恵まれた自然環境が牡蠣を美味しく育てる。

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