7話:世界情勢とハイエースで旅行

 しかし、3月にイラク戦争が始まって以降、イスラム教徒が多数派を占める国を中心に、世界各地で爆弾テロが相次いだ。5月にサウジアラビアのリヤドやモロッコのカサブランカ。


 8月にインドネシアのジャカルタ、11月にもリヤドやトルコのイスタンブールで爆弾テロ事件が発生。ウサマ・ビンラディン氏、率いる国際テロ組織アルカイダと関係のある過激派の犯行とみられた。


 この頃、日本経済は、依然として厳しく不況が続いた。日経平均株価は4月28日、7607円88銭まで下落し、バブル後最安値を更新。その後、りそな銀行への公的資金注入の決定で金融不安が後退したのに伴い、株価は急反発。


 実体経済も輸出拡大を背景とした設備投資をリード役に、「景気底離れ」を示す指標が相次ぎ、内閣府は9月の景気動向指数の基調判断を半年ぶりに上方修正。


 2003年9月20日、佐野民子と佐野良和は、4歳の誕生日を迎えて、2人とも話すようになったが、民子の方が、おしゃべりだ。一方、良和は、他の人の話を聞いてから話す控えめなタイプで、対照的だった。


 誕生パーティーを開き、2人の好きな、アイスクリームのバースデーケーキを買ってくると、喜んで、おいしそうに笑顔で食べていた。それが可愛いので両親が、多くの写真を撮った。


 この姿を祖父母が見ていて、本当に、健やかに育っていると確認する様に、孫たちを抱いてくれた。今が一番かわいい盛りなのかもしれないと、佐野達夫は、ここの中で思った。


 やがて10月、11月となり寒くなり、山下公園の通りのイチョウも色づきだし、家族6人を乗せクラウンで出かけ、通りを散歩した。その後、中華街で、美味しい料理をじっくりと味わった。


 コラムシフトのクラウンは、定員6人だが、古くなったので、来年は、ハイエースみたいな大きなワゴンを買おうと考えた。そして2004年が明けた。3月の年度末セールの時、ハイエースの程度の良い中古車があると言われた。


 その車は、ツートンカラーのハイエース8人乗りであり250万円で購入した。3月下旬、上大岡の大岡川の桜を見に、新しく買ったハイエースに6人が乗って出かけた。やはり、こっちの方が、天井も高く室内も断然広く開放感があった。


 到着して、混みあう前に、満開の桜を見て、写真を撮って10時過ぎ、自宅へ戻った。2004年4月6日、早朝、証券会社の担当者からの電話でヤフー株の気配値140万円で売りと言われ、成り行き全株売りを指示。


 すぐに売れたと言われた。ヤフーは、5回の2分割をし株数が32倍、5株が160株と前代未聞の出来事。これで佐野夫妻の税引き後利益17900万円ずつで残金が19600万円ずつとなった。


 梅雨となり、あけると、暑い夏、今年は、ハイエースで遠出しようと考え、8月18日、横浜の家を5時半に出発。16号線を北上し八王子インターから中央高速に乗り、韮崎インターで降りた。


 近くのデニーズに立ち寄り朝食をたべ、一休み。そこから一気に清里まで突っ走り、9時過ぎには、山梨県立まきば公園に到着。広い牧場の牛や羊、馬が放牧され、子供たちを解放すると草原を走り回っていた。


 周りの山々の美しい景色を見て、写真に収めて、約1時間程、牧場を散策して回った。10時半過ぎに、牧場のレストランでアイスクリームやジュースを飲んで、ゆっくり休み。


 太陽が、上がってきて、日差しがまぶしい。次に、吐竜の滝という美しい滝を見に出かけた。滝の高さ低いが繊細である。川の水も澄んでいて夏の緑とのコントラストが素晴らしい。


 父と母が、子供たちを近くで見ながら冷たい滝の水に子供たちの足が入ると最初、冷たいと声が上がり、その冷たさが気持ち良いのか、歩き回り、水のかけっこを始め大喜びだった。


 30分位して、駐車場のハイエースの中で、濡れた洋服を着替えさせて、再び出発した。その後、清里から小淵沢に向かった。小淵沢に到着し、中央線に沿って1時間半、走るとで諏訪湖に到着。


 13時近くなったので、近くの店で昼食を食べた。その次、諏訪大社上社前宮を少し見て、諏訪大社上社本宮に移動して、境内を歩き、雷電為右衛門の像を見たり、諏訪大社上社本宮御柱を見た。


 15時過ぎ、諏訪湖畔の予約してあるホテルに入って一休みすると子供たちも寝てしまった。運転を続けた佐野良介も祖父母も仮眠した。その後、起きると17時過ぎになって起きた。


 そして、少し諏訪湖畔を歩こうと、祖父母が言い散策した。その後、宿に帰って来て、夕食の会場へ行き、多くの種類の料理から好きなもの選ぶ、いわゆるバイキング形式の夕食を食べに行った。

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