いずみ野のきら星

6話：米国同時多発テロ、家の新築と旅行

　米国とカナダの民間空域は、９月１３日まで閉鎖。ウォール街は、９月１７日まで閉鎖。さらなる攻撃への警戒や恐れから、多くの施設が、閉鎖そ住民の避難が、続いた。

　ワールドトレードセンター跡地の清掃は、２００２年５月に完了。ペンタゴンは、１年以内に修復された。ニューヨーク市の９１１メモリアルとミュージアム、アーリントンのペンタゴンメモリアル。

　ペンシルバニア州の墜落現場にある９３便ナショナルメモリアルなど、多数の慰霊碑が建設された。その後、２００１年９月１２日、早朝、証券会社の担当者から米国、同時多発テロ事件を聞かされた。

それが、ニューヨークのワールドトレーダセンターへハイジャックされた大型民間機が突っ込んだテロ事件であったという知らせが入った。今、現在、市場開始２０分前、ヤフー株の先日の終値が、２５５万円。

　そして、現在の気配値が、２４５万円で、１０万円の値下がりと想定内の範囲だと言い、安心してくださいと言われ、電話してくれてありがとうと、佐野良介が、お礼を言った。

　株で儲けた金で、家を新築しようと、佐野良介が、父に伝えると、了解してくれた。実家も古くなったので、母屋の建坪４５坪で、両親用の家を建坪３０坪の在来工法の木造で建築し、渡り廊下でつなげた話した。

　その話を父の知り合いの地元の加藤工務店に建てて欲しいと言うと、敷地が広いから、今の所に住んだままで、庭に新築できると言われた。加藤工務店では、大手建材メーカーのフランチャイズとして格安優良木造住宅を建てられると語った。

　そこで、佐野良介が、加藤社長に設計図と見積もりをお願いした。父の家は、リビングダイニング以外は、全て和室が、３室、１つは茶室仕様にした。佐野達夫の家は、和室１間で他４室は、全て１０畳のフローリング。

　そして、ペアガラスを採用した。風呂も別々に２つ作ってもらう事にして、支払いも別々にすることにした。その後、２００２年３月から１０月までの７ケ月で建築して言くと告げた。

　見積もりは、オプションなしで５千万円、オプションを入れても５千５百万円といわれ、父が２千５百万円、佐野達夫が３千万円を出すことで決まっり、２００３年となった。

　２００３年２月、佐野の両親が、３泊４日で沖縄旅行へ出発。３月中旬、佐野良助が、南伊豆の下田と伊東温泉に２泊３日、子供と共に、クラウンに乗って出かけた。

　下田について、一泊して、次の昼、海岸に行き、小さなカニを見て、佐野民子と佐野良和が歓声をあげて、追いかけまわした。そこで、父が捕まえて、民子に渡すと、指をチクリとされて、大泣きした。

　そこで、良和に、カニを掌にのせるとじっくりと観察して、逃げ出すと追いかけまわした。また、潮が満ち引きが、面白いのか、潮が引くと追いかけ、押し寄せると逃げ、歓声を上げていた。

　温泉も最初は、熱がっていたが、慣れると気持ちよさそうにしている姿を見ると、実に可愛いものである。温泉を一番喜んだのは、母の智子だった。こんなに、ゆっくりとお風呂に入るのは、久しぶりと、うれしそうに語った。

　朝食の焼き魚も美味いし、食後のデザート、珈琲も美味しい。しかし、智子の食欲は、すごく、サラダ、デザートのケーキ、プリン、牛乳をいっぱい食べていた。

　翌日、伊東温泉に行き、老舗のホテルに泊まって、翌日は、大室山へ行き、ロープウェイで、標高５２０メートルの山頂にあがった。そこには、直径約３００メートル、深さ約７０メートルの火口が開いていた。

つまり、休火山だった。伊豆のなかでも最大規模を誇りる。山頂へはリフトで約６分、子供たちを抱っこしながら乗り込んだ。稜線に沿った遊歩道からは、富士山や南アルプス、伊豆七島、房総半島などの絶景パノラマが素晴らしい。

　１１時頃、伊東を出発して、昼頃、熱海に到着。熱海の町で、中華の美味しい店に入り、昼食をとり、その後、来宮神社へ向かった。そして、来宮神社の大楠の木の周りを子供を抱っこしながら一周してきた。

　佐野民子は、大楠軒を見て驚き、泣き続けていたが、構わず、父が一周した。その後、西湘バイパスに入り、小田原、大磯、平塚、茅ケ崎を抜けて、横浜の自宅に帰ってきた。

　海外では、米英軍が、３月２０日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄に応じないとして、イラクに対する軍事作戦を開始。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。

　フセイン政権は崩壊し、ブッシュ米大統領は５月１日、事実上の戦闘終結宣言を行った。米英主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足し、１２月１３日には逃亡を続けていたフセイン元大統領が拘束された。