第24話 『俺たちイレギュラー』

 登録は、まあ別に変わった出来事とか変な輩に絡まれたりも無かった。


 名前とスキルと今までの実績を書けるだけ書くだけ、だから昨日の事で魔人を1匹片付けたと書いといた。


 スキルはチズとスバルはそのまま書いて俺はスキルの性質が似ている下位互換能力の『単位収納』にした。


 コイツの効果は魔力量とレベルに起因して増える収納限界分なら異空間に収納可能、ってゆうもの。


 蟻連中の中に持ってる奴がいたから起動方法とかの事前情報も取得済み。


 とゆう訳でスキルはそんな感じ、後は決めていた設定通りに記述した。


 エルザがいまだに帰ってこないから一緒に居ないし怪しまれるかとも思ったけど、まあそんな事はなくスムーズに話は進んだ。


 で、最後に行われるのがランク診断。


 別に受けなくても1番下のランクから始めれるらしいんだけど、ただ実績を積むのは面倒くさいってことで1発Cランクまで上げれるコレを受けた。


 診断の内容は軽く審査官と模擬戦するだけ、別に変わったことは何も無く最後に俺の番が回ってくると二人は汗ひとつも書かずに担当の審査員をのしていた。


 本来は1人が全員の審査をしてくれるそうなんだけど、まあ悲しいかな相手が悪いって感じだ。


 チズは作ったゴーレムに戦わせて傍観してただけ、それで圧勝。


 スバルは単純な体術でボッコボコに、とゆうか腹パン1発で伸びた相手を不満そうに止められるまで引っ叩いていた。


 可哀想に、この辺の容赦無さは流石魔物だ。



「う〜ん、私もあんな感じにされちゃうのかな〜 う〜ん、嫌だな〜 もう審査とか無しで昇格すれば良いじゃん〜 コレで彼だけ弱いとかないって〜」


「ダメです、仕事なんだから真面目にやってください」


「ええ〜 ターズちゃん冷たいな〜 私ボコボコにされちゃったら男の志願者減ると思うんだけどな〜」


「良いですね、では尚のことボコられてきてください。 色目的が居なくなるなら万々歳なので」


「うう〜 わかったよ、もぅ〜 お手柔らかにね〜?」


「あ、もうやって良かったんですか? それじゃ、」



 なんか話し込んでた2人に何となく気を使ってた俺だったけど審査員の女性が視線を俺に移して言ったから少し屈伸して、女性の眼前に立った。


 女性は反応出来てないのか視線も姿勢も変わらない、って訳で女性の顎に拳を寸止めして見せる。



「っ⁉︎ あ、あはは、やっぱり強いですねアナタ〜」


「コレで良いんですかね?」


「はい、皆さんCランクに昇格で提出しときます」


「あ、そうすか? 受付さんありがと御座います」



 俺は答えながら受付の女性の方に歩いてって板を3枚受け取った。

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