第6話 GAME -3-

あなた、誰!?


…。


何か言わないと警察呼びますよ!


…私だよ。


そういって覆面の人物は、被っていた覆面を脱ぐ


なんだ楓か…。もー、驚かさないでよ。

探してたんだよ?帰ろ!


…は?なに言ってんの?

やっぱり覚えてないんだね…。


いや、楓の方こそ何言ってんの?

覚えてないって何を?


そっか…じゃあ嫌でも思い出させてあげる…。


そういって映像の中の楓はゆっくりと口を開く


確か小学校6年生の春だったかな。

この地区にお父さんの転勤で引っ越してきたの。

それで、ちとせ達と同じクラスになった。

あの時、一番に話しかけてくれたのはちとせだったね。

嬉しかったなぁ。あの時はありがとう!

でもさ、あんた達が優しくしてくれたのはほんの一瞬だった。

あんたらは、私のことをただの”玩具”としてしか見てなかった。

…あんたらのせいで私の人生がめちゃくちゃになった!!!


…は?楓、何のこと話してるのか分かんないんだけど。

大体、うちらが出逢ったのって高校じゃん!


…はぁ…じゃあこれ言えば分かる?

” 佐藤 楓”


楓が名前を言うと、ちさとの表情がこれまでとは全く違う驚いた表情になった

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