第5話 GAME-2-

バラバラで探し始めた私たちは、時々今いる場所を教え合いながら

気づけば1時間も楓を探していた


そして、私は一階から探し始めて最後の教室の扉に手をかける


ガラガラ…


楓ー?居たら返事して?


教室は時が止まったかのように静まり返っており

空気もひんやりとしている


教室に響くのは私の声だけ


ここにもいないか…。


私が教室の扉をしめようとしていると


バンッ!ガタガタガタガタ! キャー!


どこからか、ちとせの叫び声が聞こえた


私は無意識のうちにちとせの声がする方へ走った


ちとせの叫び声の元は


音楽室だった


私が音楽室に着いた時には、扉の前にゆりなが待っていた


愛美!ちとせの声聞こえたよね!?


うん…。何かあったのかな?


私たちは恐る恐る音楽室の扉をゆっくりと開け、中に入った


ち、ちとせ…?

いるの?


ねぇゆりな…。

あれ…。


私の視界に現れたのは


鮮やかな赤いもので壁に書かれた


”一人処分”


という謎のメッセージだった


そして


メッセージの下には


ほんの数分前までちとせ ”だったもの”が横たわっていた


私たちは非日常の状況に頭が追い付かず、その場に立ち尽くしていた


すると、またあの不気味な放送が流れた


…アハハハハ!

残~念~。オトモダチが殺されちゃったね!

でも…宮仕ちとせは自業自得かな♪

そこの二人は、なんでそいつが殺されたか知りたい?


え…。


謎の人物からの問いかけに答えきれずにいると…

電子黒板がひとりでに起動し、ある映像が流れ始めた


そこには、ちとせと恐らく放送の主であろう覆面を被った人物がいた


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