side.Y

 車中ではお互い言葉を交わすこともなく、わたしは運転席でハンドルを握る慎司の姿を見ないように助手席から雨に打たれる海面の、荒れた波を眺めていた。いつも涼しげな表情を浮かべて離婚する時でも冷静な色を失うことなく淡々と手続きを進めていった慎司が今日は誰が見ても明らかなほど不安そうな表情を浮かべていた。


 会話の無い空間の中で、走行音とカーオーディオから流れる曲がやたらと耳障りだった。GLAYの「BELOVED」だ。わたしが好きで、彼がわたしと出会うまで知らなかったその曲を、赤の他人となった今でも彼が車で流している、というのは不思議な感覚だ。初めて曲名を聞いた時、彼が「トニ・モリスンの?」と言って、わたしが首を傾げたあの記憶は今も短い間の、ささやかながら楽しい思い出として残っている。


 もともと同じ職場で働く間柄だった慎司とは、離婚した今も同僚という関係性は残っていて、完全に接点を失ったわけでもない。離婚という結果にはなってしまったが、今でも嫌いという感情はない。それでもわだかまりをひとつも残さずに、同僚、あるいは知人として結婚前と同じ関係を続けていくなんてことができるわけもなく、顔を合わせるたびに現実は非情だな、という気持ちになった。上司が気遣って私の部署を変えてくれて――そこはわたしが希望していた部署だった――、顔を合わせる機会は減ったけれどゼロにすることは難しく、その場合はどちらかが辞めるしかないが、今のところその予定はなく慎司も同様だろう。


「今日、天気悪いな」

「あ、うん。そうだね」

 急な慎司の言葉に、出会った頃よりも他人行儀な会話に思わず苦笑いを浮かべてしまいそうになったが、もう他人なのだから当然なのかもしれない。


「そう言えば昔、雨が嫌いって言ってたっけ」

「そんなこと言ったっけ?」


「何回か言ってなかった?」

「別に普通」


 そう言いながらも、私の記憶の中にも彼との間にそんな会話があったことを思い出していた。


 今、彼はどこに向かっているのだろう。


『今日、暇かな。ちょっと話したいことがあって』


 言葉は落ち着いていたけれど断ることは許さない。言葉の裏にそんな感情を受け取って、わたしは拒否したい気持ちとは裏腹に電話の先にいる彼に了承の旨を告げていた。


 言葉の裏……。人の心は読めない。慎司だけじゃない、わたしの心に深い影を落とした、あの言葉だって。



 あの日、あのひとはわたしにだけ聞こえる声でそう言った。その真意を聞けるはずもなく、わたしの前から遠ざかっていったあのひとにまた会いたくて、でももう会わないでいることを望んでいる。


 わたしのせいじゃない。

 あいつらが悪いんだ。別にわたしはあそこまで望んでいなかった。


「っ」

「舌打ち。舌打ち出てるよ」


「いいじゃない別に。誰か見てるわけでもないんだし」


 他人になったからと言って、わたしの本性を知っている彼にまで地を隠す必要はない。そう言えば高校の頃だったか、やけに人間関係の機微に敏い同級生がいたけれど、その子には残念ながら学校を辞めてもらった。


「本当、外面だけはいいよね」


 彼が呆れたように言った。その言葉にわたしの心がざわつく。いつだってわたしの内面は嫌われる。濁った感情を受け入れようとはしない。病める時も健やかな時もわたしを愛すと誓ったんだろ。だったらこの病んだような濁りも含めてわたしを愛したらどうだ。騙された顔をして傷付いた振りするなよ。


 みんな、そうだ――。

 奥底を見た上でわたしを受け入れてくれたのは、あのひとだけだ。



 ねぇもしもそうだとしても、受け入れてくれるよね。わたしは最後にあのひとと会った日を思い出しながら、わたしの表情は和らいでいるような気がした。




     ※




 あれは今から一年近く前のことだった。


 陽光の眩しさと蝉の鳴き声が爽やかな印象を与える、うんざりするような一日だった。


 一周忌の法要とはすこしずらした紗季の命日の頃に私たち夫婦は彼女の実家を訪れていた。その時はまだ別れる予兆こそあったが、周囲にばれない程度には仲の良い夫婦を演じられている頃だった。


 紗季の母親に畳敷きの部屋に通され、室内全体を覆う抹香臭さがまるでわたしを責め立てているようだった。


「窓、開けてもいいですか?」

 とわたしが紗季の母親に聞くと、

「はい。大丈夫ですよ」と首を傾げつつも、窓のほうへ手を差し出した。


 温い風がわたしを撫でて通りすぎ、離れていく。


 早いところ用事を済ませて帰ろう。わたしは簡単にお祈りを済ませてさっさとこの場から離れたいと思っていた。来たくはなかったけれど、不自然な印象を与えるわけにもいかない。


「では、わたしはこれで。慎司も立って――」

 と痺れる足がすこし気になりつつも、慎司を急かして立ち上がったわたしに紗季の母親がほほ笑んで、


「まだ来たばかりじゃない。久し振りに来たんだから、すこしゆっくりしていったら? お菓子もいっぱいあるよ」

 と余計なことを言った。わたしは思わず舌打ちが出そうになったが、すんでのところで押し留める。


 わたしたちは居間に案内されると、テーブルの上に大皿が置かれ、市販の日持ちの良さそうなお菓子類が山盛りになっていた。わたしたち夫婦は横に並んで台所へと行ってしまった紗季の母親を無言で待ち、ときおり堅そうなクッキーを頬張る慎司の咀嚼音だけが静かな雰囲気の中で際立ち、もともと無かったわたしの食欲がさらに減退した。


 わたしはあなたみたいなのんびりとした気持ちでここに来てないの。そんな想いを抱えたままわたしが慎司を睨んだが、彼は気付いてもくれなかった。


「おまたせ」

 と、紗季の母親が明るい声で、わたしたちの前に湯呑みを置く。


 紗季の母親は快活さを絶やさないひとで、紗季のようなじめっとした暗さみたいなものが感じられず、昔から知っているけれど、本当に似た雰囲気を感じさせない親子だった。紗季の父親はすでに亡くなって久しくわたしは子どもの頃に一度か二度会ったくらいであまり覚えていない。紗季はもしかしたら父親似だったのかもしれない。


「ごめんね。有紀ちゃんの顔を久し振りに見たら話したくなって。これから用事とかは大丈夫?」


 ある、と言おうかどうか考えている内に「大丈夫です」と慎司が先に答えてしまった。


「そう、良かった」と言った後に、ぽつりと「あれから一年も経つんだね……」と呟いた。その眼はしっかりとわたしを見据えている。もしかして……と不安が胸に兆すが、そんなわけはないと心の内でだけ首を横に振った。


「紗季が死んだばかりの時は怒りとか悲しみとかで、それ以上のことは考えられなかったんだけど、……うん実は彼に対する憎しみとかさえ無かった。無かった、っていうと言葉が違うような気もするんだけど、喪失の重さとその後の慌ただしさでゆっくりと考える余裕が、ね。最近はすこしずつだけど、なんで彼はあんなことをしたんだろう、って考え始めるようになったの。小学生の頃から会ってなかったのに、あの子がこっちに戻って来てから急に接点ができて、いや私が知らなかっただけなのかもしれないけど……。ごめんね。こんな話、聞きたくないよね。有紀ちゃんの顔を見たら、どうしても話したくなっちゃって」


 何故そんな話をわたしに……?


 紗季の母親に言葉を聞きながら、わたしは針の筵に座るような気分を味わっていた。


「紗季があんなことになって、本当にわたしもあの時期、頭が混乱してどうしていいか分かりませんでした」


 これは嘘ではない。あの時期、誰よりもその状況に困惑し、乱れ、焦っていたのは自分だと自信を持って言える。


 あいつ……あそこまでやれなんて、誰も言ってない――!


 ただちょっと付き纏って、地元に居られないようにして欲しい。わたしがコウジに頼んだのはそれだけだ。倫理的には世間から許されるものではないが、法律的に罪に、すくなくとも重い罪に問われるものではない。


 それでもわたしはわたしの社会的な立場を守る必要があった。紗季やコウジなんかに潰されてたまるか。逮捕される寸前、わたしに電話をしてきたコウジには出所したらお金の工面をすると伝え、わたしのことは口外しないという約束を取り付けた。後はコウジに損得勘定で動いてもらうしかないが、今のところ、わたしの名前を口にした様子はない。


「有紀ちゃん……?」

「えっ、あ、はい。どうしましたか?」


「どうしたのそんな怖い顔して。だめよ。有紀ちゃんの綺麗な顔が台無しよ」


『有紀、綺麗な顔してるのに、たまにすごい怖い顔するよね。だめだよ。もったいないよ』


 一瞬、似ていなかった紗季の母親に紗季の顔が、言葉とともに重なり、わたしは思わず目を伏せていた。


「昔ね。よくあなたのことをね、自慢してたの。『私の友達の中で一番綺麗なんだ。優しくて、大好き』って」


 綺麗、優しい、大好き……、そんな言葉がまた針になって、わたしをちくちくと刺す。紗季がそんなことを言ってる場面は簡単に浮かんだ。紗季の表現はストレートで、好意を持った相手には臆せずその気持ちを素直に表した。


 つねに仮面を被り続けていたわたしとは正反対の彼女に愛憎半ばするような感情を抱き、ある時期を過ぎると憎しみが愛情を覆い尽すように、暗い感情のみが残った。


 紗季は気付いていただろうか。


 いや気付いていなかっだろう。あれは高校時代だったか、わたしと紗季の間にレズという誤った噂が飛び交い、紗季はまんざらでもないような表情をしていた。わたしのうんざりした気持ちも知らずに。


 あの当時、わたしはあのひとと付き合っていた。小学校からの同級生で、いやそれよりも前、近所に住む幼馴染だったあのひとと。


 ずっと大好きなひとだった。一緒にいた期間が長すぎて、それまでと実際に交際している期間を明確な線で区切れるわけではないけれど、デートしてセックスして、そんな普通の恋人らしいイベントをこなしていたあの時期は間違いなく付き合っていた、と言える。普通の……どこか普通めいた感じを持たないあのひととの普通としか言い様のない日々はわたしにとって特別だった。


「有紀が、そんなことを……」

「紗季にとってあなたは特別だったから」


 その言葉の裏に他意のにおいは感じ取れなかった。何気ない思い出話なのだろう、とわたしは判断することにした。


 手のひらに痛みを感じて、見ると爪が皮膚に食い込んでいた。


 特別……わたしにとっても紗季は特別だった。わたしのほうが客観的に見た時、あらゆる面で紗季よりも秀でていた。容姿も、学力も、運動神経も、大人になってからの地位や肩書きも。なのに、その世界に映えるのはいつも紗季だった。これは言語化することのできない感覚的なものだった。それは努力でどうかなるものでもなく、幼い頃から抱いていたその感覚はわたしの屈折をより強くしていった。


 紗季と有紀、そしてあのひと、わたしたち三人は小学生の頃、よく行動を共にしていた。最初は良かった。つねに紗季よりもわたしのほうがイニシアティブを取っていて、紗季は後ろに付き従う感じだったから、わたしが嫌な思いをすることもなかった。


 それが変わり始めたのはいつだろう?


 すこしずつあのひとの目が紗季に向きつつあることは感じ取っていた。実際の気持ちをあのひとからも紗季からも聞いたことはないけれど、ふたりの近付いていく過程を脇役として見せられるわたしの幼い魂は、ひどく傷付いた。


 わたしのものなのに。その関係を、そして紗季自身を壊してやりたい。そんな過激な気持ちに感情が囚われていく自身の心を、自然なこととして、冷めた気持ちで受け止めていた。


 だからあの遠足の日、わたしはコウジくんに――。


 こんな昔のことを思い出すなんて馬鹿らしい話だ。


「どうしたの?」

「あっ、いえ。わたしも紗季のことをちょっと思い出してて――」


 言葉の終わりと重なるようにインターフォンが鳴った。


「誰だろう? 今日はあなたたち以外、来客の予定はなかったんだけど……」


 そう言いながら紗季の母親が玄関に向かうとすこしして、聞き覚えのある男性の声が届いてわたしはどきりとする。会いたいような会いたくないようなそんな矛盾を抱きながらも、気持ちは会いたいほうに傾いていた。


 そして紗季の母親が来訪者を連れて、居間に戻ってくる。


「ちょうど有紀ちゃんと昔の話をしてたから、もう、びっくり。ふたりが揃って、紗季も喜んでるはずよ」


 慎司があのひとと会うのは初めてのはずだ。わたしたちの関係も知らないので、首を傾げることしかできないだろう。


 あのひとがわたしの横に座り、その近い距離に戸惑ってしまった。


 そんなわたしに、わたしだけに聞こえる声であのひとが、

 と言った。


 その日のそれ以降の記憶はほとんどないけれど、帰り道、わたしの罪の意識の稀薄さを苛むような陽光を浴びながら、感情と乖離した天気の爽やかさがただただ不快だった。




     ※




 紗季の死に対しての罪の意識ははっきり言って薄い。ただその死を平然と受け止められていたか、というと、それも違う。例えば紗季の死がきっかけになったことに、わたしと慎司の離婚がある。何かを隠しながら生きていくのにパートナーの存在は不要だった。共同生活に疲弊していく中で、わたしから彼に離婚したい旨を告げると、驚きつつも反対はしなかった。わたしの不安定さに気付いていたのだろう。


 わたしは軽い車酔いを起こして、慎司に頼んで道の駅に車を停めてもらい、わたしは道の駅のみやげ物屋前にあるベンチに座って、ぼんやりと虚空を眺めていた。お店の庇部分を雨よけにして。中身が半分くらいになった缶のコーラを脇に置き、ふぅっとひとつ息を吐く。


 紗季が死んでから思い出す過去は、紗季の関わったエピソードばかりだ。いつだって紗季が場面に映える主役で、わたしは脇役に収まることしかできなかった。もしかしたら紗季の目から、あるいは別の人間の目からは、違って映っていたのかもしれない。だけどそんなの分かりようもないし、どうでもいいことだ。


 、だ。


 コウジくん、紗季、そしてあのひと……誰との過去を振り返っても何らかの悔いは抱えている。あの時、別の行動を取れば良かった、と。どれだけ後悔してもその事実が変わることはないが、それでも考えずにはいられない。


 何よりも強い後悔がふたつあった。


 高校時代、わたしたちが付き合っている時、あのひとがもうひとり別の女性と付き合っていることは知っていた。その女性の痕跡がわたしたちの関係に影を差し、紗季がその相手だとも気付いていた。


 相手を問い詰めるわたしに、

「年上の自意識過剰な女だよ」

 と、平然と嘘を吐くあのひとに怒りが収まらず、馬鹿にされたような気分になった。売り言葉に買い言葉という流れのまま、その場の勢いで別れながらも、友達としての関係は続いていて、いつかまた元サヤに戻ると思っていたが、中々その機会が訪れることはなかった。最初から別れなければ良かったのだ。いや……相手が紗季じゃなければ寛容なところでも見せて許してやっただろう。それでもわたしがぐっとこらえれば良かったのだ。わたしのあのひとへの好意が変わるわけはないのだから。


 そうすればあの同窓の集まりにあのひとを呼ぶこともなかったはずだ。


 わたしとあのひとがふたたび関係を戻すことになったのは、わたしが慎司と付き合い始め、結婚も視野に入れ出した後だった。だから関係を〈戻す〉という言い方は正しくはない。今度はわたしのほうが浮気をしていて、あのひともそれを承知の上で関係を持ってくれた。慎司よりも間違いなく愛していたが、あのひとは結婚相手としてのステータスが高いとは言えなかった。パートナー選びは打算的に動き、想いを重ねる相手は感情の赴くままに選んだ。


 紗季を中心に過去のクラスメートで集まることを決めた時、真っ先に頭に浮かんだのは、あのひとを呼ぶことだった。


 お金もパートナーも、そして何よりもあのひとも。まだわたしは主役ということに拘っていたのかもしれない。何としてでも脇役へと追いやられていく紗季の姿を、目に焼き付けたかったのだ。


 勝利の美酒に酔いながら、「駅まで送って行ったら」なんてあのひとと一緒に行動させて、紗季の感情を刺激する。結局あのひとは自分のもとに戻ってくる、とそんな悦に浸ろうとしていたのだ。もうわたしたちは子どもじゃない。この構図が変化することがない、とそのぐらいの関係を築き上げた自信があった。わたしたちの関係は浮気だが、その根にあるものは恐ろしいほどに強い、と。


 そのはずだったのに……。


 あの日、マンションからふたりを見送って部屋にひとりになると、急に不安が押し寄せ、気付くとわたしは小学校時代の担任である和音先生に電話していた。先生の口調はいつもと違ってどこか不快な感じがして、不穏さが増したような気持ちになり、わたしは自分から電話を掛けておきながら、急くように会話を切り上げた。


『関係を清算したい』


 あのひとからそんな連絡が届いたのは、紗季が地元に帰って来てすぐのことで、

「どういうこと! やっぱり紗季がいいの!」

 と怒鳴ると、


 とあのひとは言って、電話は切れてしまった。あのひとはそのまま私の前から姿を消し、紗季に聞いても、紗季は「知らない」と嘘を吐くだけだった。


 高校時代の喧嘩と同窓の集まり。このふたつの後悔は特に残ったまま、わたしの記憶から離れない。


 紗季さえいなくなれば、また――。


 地元から紗季を追い出すためにコウジくんに会いに行ったのは、そのすぐ後のことだ。


 ときおり見ていたものが本当に正しかったのか不安になるが、

 、だ。

 だからわたしは何も勘違いなんてしていない。


 わたしはもう一度、大きく息を吐く。


 慎司が話したいことって、何だろう……? こっそりとわたしの過去を探ろうとしていることには気付いていた。もしかして紗季の死にわたしが関わっていることに気付いたのだろうか。


 まさか……? いやいやそんなはずはない。

 真相を知るために、慎司が実際に会える役者はすくなすぎる。何十年も掛ければ話は別かもしれないが、慎司にはそんなことをする義理も義務もない。


 立ち上がり、傘を差す。


 雨に濡れたコンクリートの階段を下りようとした時、

 ――。

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