捨てられた勇者の未知の武器

第6話 「亜人が禁止！」

少女は俺の腕から無理矢理抜け出そうとしていた。

彼女を床に置くことにしたが、彼女は立ち上がれずに倒れてしまった。

彼女には力がなかったから。

突然、彼女のお腹がゴロゴロし始めた。

前のマスターが、彼女が想像もしたくないようなことを強要してきたのだから、彼女も俺を恐れているのは当たり前だ。

彼女はお腹に手を当てて首を傾げた。

ゆっくりと立ち上がった彼女を見ていた。

「お腹すいてないの？」

彼女は首を上下に振って肯定した。

そして、彼女と一緒に居酒屋に行って食事をすることにした。

そこに行くとは言わなかった。 俺は歩いたばかりで、彼女は俺の後に来始めた。

俺が居酒屋に入ろうとしているのに気づくと、彼女はドアの前で足を止めた。

彼女がなぜ立ち止まったのかはわからないが、このままでいる必要ないだ。

いろんな場面で警戒するのはいいんだけど、俺は彼女を傷つけたりはしないけどね。

「入ってこないの？」

「入って、もいい？」

俺は大きくふくらませて、ドアで彼女に行った。

俺は彼女に合うように、腰をかがめて、膝を床に置いた。

その間、俺は彼女の肩に手を置いた。

「怖がる必要はない。お腹が空いているなら、一緒に来てください……」

俺は戻って角のテーブルに座るよ。静かで平和な場所。

座っていると、彼女がついてきてくれた。

彼女は俺の目の前のベンチに座り、またしてもお腹がいびきをかいた。

「そういえば、まだ名前を教えてくれなかったな……俺を恐れているのか？」

彼女は首を振って否定した。

今のところ彼女の名前を主張する意味はないと思うよ。

彼女が望むときには、俺に言ってくれる。

「それじゃないですよ、ご主人様……あの男の前では話せない……」

「彼が何かしたのか？」

「私（わたくし）ではありませんが、 彼は弟を、殺した……」

あの人が何かを隠していることを知っていた。

明日ケリアと話して この奴隷ビジネスを終わらせる。

奴隷を買ったのは事実だが、彼女に自由を与えるためであって、彼女がやりたくないことを強要するためではない。

彼の話し方は、彼の悪行を偽装するためだけのものだった。

俺は昔から貴族や王族が嫌いだったが、貴族の方がずっと嫌いだ。

「何があったか話してくれないか？」

彼女は否定しながら頷いた。

予想していた通りの反応。なんで女の子がそんなに苦しむ必要があるのか​​分からないな。人生は本当に不公平だ。

その瞬間、ウェイターがテーブルに到着した。

到着すると、彼は冷たい視線で少女を見た。

沈黙を遮った。

「そこにある一番高価なメニューが欲しい」

「かしこまりました！わたしが取ってくる！」

「俺と女の子のために！わかったの？」

メニューを手に入れるために散っていった。

一方、少女は悲しそうな、でもなんだか戸惑ったような表情でこちらを見ていた。

「ご主人様、食べてもいいの？」

「うん！お腹すいてないね？食べたいものを食べたいだけ食べていいよ、心配しないで！」

もはやどう反応していいのかわからなくなった少女の目に涙が浮かんだ。

彼女に悪いことをしたような気がする。そんなつもりはなかった。

「大丈夫の？」

彼女は何も問題ないと言って頷いた。

彼女に悪いことをしたと思っていたので、安心した。

彼女は汚れた小さな手で涙を拭った。

「ご主人様、それだけでとても嬉しいです。誰かが食べ物をくれるとは思わなかった」

「「ご主人様 」と呼ばなくていいよ。俺は萩原陽斗（はぎわらはると）だ。」

「いやいやいや、やっぱりご主人様はご主人様だから……」

食べ物が到着した。

彼はお皿をテーブルに置いた。

「銀貨2枚です」

銀貨2枚を取って支払いた。

しかし、彼はまだ俺と一緒にいる女の子を受け入れていないな。

そして、その理由を聞いてみるさ。他民族を差別するのは普通じゃないからな。

俺が見ている限りでは、みんな同じだと思うよ。もちろん多少の違いはあるが、俺たちはみんなこの世界に生きているよ。

ここで生まれたわけでもないのに、勇者として召喚されてしまった。

口から涎を垂らしながら、彼女の目は明るく輝き始めた。

これは当然のことで、彼女は何日も食べていないはずよ。

「食べないの？」

「いいの？!」

「もちろん！だから食事代を払ったんだ」

一番高かったメニューはシーフードで、トマト御飯がついてきた。

その後、ハンバーガー、チーズ、新鮮なサラダが付いた2つ目のコースがあった。

彼女ほどお腹を空かせている人は見たことがない。

彼女はカトラリーを取らずに手で食べ始めた。

そういうことをされるとあまり好きではないのだが、今回は彼女がとても喜んでいるので、放っておこうと思う。

後日、カトラリーを使った食べ方を教えてあげようと思うよ。

「おいしい？」

「うん！」

彼女は肯いて頷いた。

気がつくと、彼女は食べ終わっていて、俺は食べていない。

フォークを持って皿の上の食べ物を拾いに行ったが、皿の音しか聞こえない。

皿を見ても完全に空っぽで、他の皿を見ても、これまた完全に空っぽ。

それから俺は彼女を見て、両手で彼女の腹を見て、大きな息を注いでいるのを見た。

「ごちそうさまでした！」

「これ全部食べたんじゃないの？」

「はい、ご主人様！できなかったの？」

「食べてもいいけど、俺の皿の上の食べ物じゃない！」

俺は自分の皿を指差した。彼女はそこを見て、また俺を見た。

彼女は何か悪いことをしたんじゃないかと思って泣き出した。

金があるからどうでもいいけど、そうじゃなかったらまた別の話。

「泣かないでください！俺の皿の上にあるものは食べられないと 言っておきたかっただけだ……」

彼女は濡れた目をして、顔を伏せて俺を見た。

また店員さんに電話して料理の追加注文をした。

改めて、一番高いメニューを注文した。

最後、今日はここでいくら使ったか計算してみた。

ちょうどここの居酒屋で、銀貨10枚近く使ってしまった。

このままだと、彼女は俺のお金を全部持っていかれているよ。

まあ銀10枚が多いわけじゃないけど、これからどうなるかわからないから金は持っておかないといけないな。

女の子のための冒険家の衣装を見つけるためにラルトに行かなければならない。

しかし、俺は彼女と二人で広い部屋を確保するために、先に宿に行くことにした。

宿が隣だったので、彼女のところに行くのが早かった。

宿に入ると、オーナーが受付をしていた。女の子と一緒に彼のところに行った。

「もっと広い部屋が欲しい 俺とこの子のために お願いします」

「それはあげられない」

「どうして？」

「宿に亜人を受け入れない」

俺は彼に腹を立てて、彼の首に腕を回した。

亜人を蔑ろにしている人たちにはうんざりだ。そして、他の人種にとっても同じことが起きているに違いないと思うよ。

明日はこれをケリアと一緒に終わらせなければならない。

まだ彼女のことは信用していないが、自分の言葉には気をつけないといけないね。

ヴァネッサがいるから。

本当にやりたいのか？」

俺は冷たい目で彼を見ながら、彼の耳元で囁いた。

「何が起こるか分かっているだろう？」

「だが、我々の方針で亜人は受け入れられない」

俺は激怒して鍵を投げつけて、女の子と一緒にその場を離れた。

怒っている俺を見て、彼女は心配そうな顔で俺を見ていた。

「ご主人様、大丈夫の？」

「大丈夫、心配しないで……」

彼女は俺の腕を掴んで、俺を彼女の方に向かわせた。

彼女は俺の冷たい目と怒った顔を見ていた。

「亜人だからだろ？」

彼女の目はまた濡れて、悲しそうな顔をして、もうどう表現したらいいのかわからなくなっていた。

彼女からそれを隠そうとするのは難しいようだ。 しかし、それは不正であり、他の種族は差別されていると思うよ。

明日ケリアが何もしないなら、この王国を永久に去るわ。

「人々の勇者」というタイトルも気にしていない。 人々の勇者になることが差別になるならいらないな。

権力と自分のことしか考えていない4人のクソ勇者にもかかわらず、この人種が差別されているという気持ちはわかる。

以前にも同じようなことがあったからだ。

こんな風にあなたを見ていると、体が勝手に反応してしまいた。

俺は土下座をして、片手を頭の後ろに、もう片方の手を腰に当てて、強く抱きしめた。

「心配するな！お前のせいじゃない。必ず行動に移すから安心して」

「ご主人様は私（わたくし）を置いて行かれませんか？」

俺は彼女を見て、涙を拭いて、深呼吸をした。

「一人にはしない」

「また、置き去りにされる、のが怖い、です、ご主人様……」

「今は気にしなくていい。代わりに俺と一緒に知人の所に来てくれれば冒険者の道具と武器を手に入れることができるよ」

「うん……ご主人様」

銃器屋のおじさん、ラルトにたどり着いた。

中に入ると、彼はカウンターのそばに座っていた。

「おい、少年。私に何をして欲しいの？」

「この子のために装備と剣を買いたい」

彼は俺の後ろに立っていた少女を見た。

尻尾と耳を見た彼は、俺の耳元で囁きながらやってきた。

「おいおい、少年！亜人には何も売れないんだよ、ごめんね。ポリシーだ」

彼も？

なんでみんな亜人や他の種族を蔑ろにしてるの？

よし、そんなことになるなら今すぐ彼女と一緒にお城に行こう。

俺は彼女の手を取って速攻で去っていた。

これが起こっているとは思わない。

未来の人々の勇者である俺が、このルールを変えるために何もできないのであれば、人々の勇者になる意味がない。

俺は召喚されたから「勇者」になった、少女と一緒に冒険者にもなるよ。

お城に着いたら、中に入ってみた。

王家の兵士たちは俺を封じ込めようとしたが、俺だとわかると中に入れてくれたが、少女から小さな悲鳴が聞こえた。

「キャアアア！」

どうやら少女の侵入を阻止したようだ。

俺は彼女を連れて行こうと、彼らのところへ行った。

「何をしているの？」

「申し訳ありませんが、亜人は入れません。それが私たちのポリシーです」

この王国で何が起こっているのか超怒って、ケリアのいる場所に直行した。

衛兵は女王が忙しいと言って止めようとした。

しかし、俺は彼女が何をしているのか気にせず、中の玉座の間に入った。

俺はただ、はっきりさせたいと思っていた。

「ケリア女王！なんだこれは？！これが約束を守る方法なのか？！デタラメばかりだ！だから信用できないんだよ！」

ヴァネッサは再び俺に剣を送ろうとしていたが、ケリアはそうしないように合図した。

彼女は大惨事のため、他の王国との会議に参加していた。

「萩原（はぎわら）さん、これは……」

「これは何ですか？亜人が施設に入るのを 禁止するとはどういうことだ？！」

「萩原（はぎわら）さん、まずは落ち着いて、落ち着いて話ができるように」

彼女は今、このような態度をとっている、他の王国から来たこのクソ王のために。

しかし、それは今の俺には興味がないな。俺の興味は、彼らは亜人や他の種族を施設にさせない理由を明らかにすることであり、また、奴隷制度を終了させるために。

「俺はは落ち着いています、ケリア女王！どんなポリシーをしているのか教えてくれ！？」

「萩原（はぎわら）さんは冷静ではありません！そして今はご覧の通り、ヴァルターマリアの王と大惨事について話し合うための会議中であるため、話せません！」

「彼が来てくれてよかった！彼にも聞こえるんだ！」

彼女は衛兵を呼んで俺を玉座の間から出そうとした。

しかし、俺は真剣な眼差しで彼女を見ながら、そうさせなかった。

「俺の質問に答えるのか答えないのか！？亜人を施設に入れないとはどういう方針だ！？」

彼女は激怒して俺に近づいてきた。

「何を言っているのかわからない! そんな政治は知らない！」

「しないの？じゃあゲートで何が起こっているのか見てきたらどうだ！」

「今は無理だ！」

俺はさらに怒ってそこから出て、ロビーに戻った。

着いてみると、兵士が少女をレイプしようとしているのが見えた。

「何してると思ってるの？！」

彼女の目が泣いて絶望しているのを見た。

他の人がレイプしようとしている間に、彼女は腕を伸ばした。

「ご主人様、どうか助けてください！」

「オイ、彼女を放せ！」

腕を伸ばすと、右手に再びマークが現れた。

これがどのように動くのかはまだわからないが、目の前に以下のような画面が表示された。

(新スキル取得：フローティング・シールド)

どうしたらいいのかわからなかった。罰を受けるべき愚かな兵士たちから彼女を救いたいだけだ。

「フローティング・シールド！」

何が起こるかわからないまま叫んだが、突然、透明な青い球体が現れ、その中に少女が入っていた。

腕を下げると、なぜかわからないままバリアがやってきた。

彼女は俺の腕の動きに反応するの？

届いてからもバリアは作動したままだ。

突然、女王が玄関に到着した。

彼女がここに来るために何があったのかは知らないが、俺も気にしていない。

「これは何だ？」

兵士たちは、亜人の少女に襲われたと言って、女王の前で身を守るためにやってきた。

シュールだな そんなことはなかった。

彼女がそれを見てくれるといいの。

「それは本当ですか、萩原（はぎわら）さん？」

彼女の質問に不快感を覚えた。

「違うわ！彼らは女の子をレイプしようとしたのよ！この目で見たんだ！」

「それは嘘だ！陛下は捨てられた勇者を信じるだろうか！？」

女王は冷ややかな目で兵士たちを見た。

「萩原（はぎわら）さんを「捨てられた勇者」と呼ぶのは何様のつもりだ？」

彼らは黙っていた。

「非難するかしないかを決めるのはあたしです………ヴァネッサ！」

ヴァネッサはケリアが彼女を呼ぶとすぐに現れた。

「誰が本当のことを言っているですか？」

「まあ、女王様、この場合は萩原さんの方が本当のことを言っている」

「尾行したのですか？」

「はい、陛下に頼まれて来ました！」

女王は背を向けて、俺たち全員に玉座の間までついてくるように頼んだ。

彼女が何をしたいのかはわからないが、今はそこに行くのが一番いいのはわかっている。兵士が二人に入れ替わるとすぐに皆で後を追った。

玉座の間に着くと、俺と少女と二人の兵士がケリアの前に立っていた。

「今、あたし、ケリア・レンダーンはこの二人の兵士に判決を下す、亜人の少女のレイプ未遂の罪で！」

その場にいた兵士たちは皆、ショックを受けていた。

「お前ら二人は城の牢屋に入り、地位を剥奪される。これを言うことで、二人は永遠に職務に戻ることを禁じられている」

彼女は他の兵士に合図して、俺たちを刑務所に連れて行ってくれた。

「陛下、後悔することになります！」

そのうちの一人は、刑務所に連れて行かれたケリアを脅した。

そして、彼女は俺と女の子を見た。

「萩原さん、この亜人の少女が誰か教えてくれませんか？」

「亜人や他の種族の禁止を 覆すまで何も言わない！」

「よろしい！ヴァネッサ この王国の命令が書かれた巻物を手に入れろ！」

ヴァネッサはいなくなったが 彼女はすぐに戻ってきた。

女王は詔書の入った羊皮紙を手に取り、読み始めた。

彼女はそこに書かれた令状を見てショックを受けた。

彼女は頭に手を置いて、冷たい目で羊皮紙を見た。

「くそったれ、おじさん！」

彼女は俺の前で令状を読み始めた。

その最後に、彼女は俺を見た。

「本当に知らなかった！萩原さん、申し訳ございませんでした！この令を作ったのは、ルイ・レンダーン・フォースです。本当に申し訳ございませんでした！」

その表情からして、彼女は本当に知らなかった。

それでも、女王は物事をほのめかす前に、もっとしっかりと法令を読むべきだ。

「知らなかったなら、もっと注意を払うべきだった。それがあなたの仕事です。それに、もう一つ聞きたいことがある」

「そうだよね！あたしのせいだよね！あたしの命を危険にさらしてでも、この命令を無効にします。もう一つの質問は？」

「その質問に答えるために 女王の質問に答えよう、彼女はこの少女が誰なのか尋ねた」

俺は、同じく恐怖の目で少女を見た。

彼女は頷いて、俺がケリアと話すことを許してくれた。

「彼女は奴隷となった亜人だ 彼女が望む自由を手に入れるために買ったのです。しかし、政令で亜人の立ち入りが禁止されていることが分かった。酒場では何も言われなかったが」

「奴隷だと？！」

「そう、この町の人が貴族などに奴隷を売っている。隠れた商売です」

ケリアは真剣な眼差しで俺を見た。

「この人は誰？」

「「賢者商人」としても知られるルシファー、これを見せてくれたんだ」

「ルシファー？ありえない！彼は何年も前に死んだ！どこにあったの？」

彼女は小さな階段を降りてきて、少し心配そうに歩き始めた。

「ここからあそこに行くなら、武器店の側にある」

「ヴァネッサに調査に行くように頼みます！」

「かしこまりました、殿下！」

俺は戸惑った顔でケリアを見た。

「どうしたのケリア女王？」

「あたしが正しければ、何か悪いことが起こる……しかし、ヴァネッサに来させて、彼女はあたしの疑いを確認することができます」

30分ほどで、ヴァネッサが帰ってきた。

彼女はケリアの前にひざまずいた。

「女王様、戻ってきました！」

ケリアは心配そうな顔で彼女を見た。

「で、何を見つけたの？」

「萩原さんが言っていた場所に行ってみたら、本当にたくさんの奴隷がいて………」

「ルシファーについて何か？」

「そう、彼はそこにいて誰かと話していたが、誰だかわからなかった……」

ケリアは再び赤い椅子に座った。

「ということで、あたしの疑惑は正しかった。萩原さん、申し訳ございませんでした、約束通り全部あたしがやるから、今はあたしたちと別れてくれない？」

「ケリア女王、どうしたの？ルシファーとは誰だ？！」

「ルシファーは金銭的にこの世界で最も強力な男です。黒魔術を使って悪魔になったという話もある」

「でもなぜ心配なの？」

「それは外交上の秘密だから言えない……」

彼女は深呼吸をして、頭に手を置いた。

「萩原（はぎわら）さん、近々連絡します。民衆の英雄の称号の授与式と、亜人や他の種族の禁止令を撤回し、奴隷の売買を禁止する令を追加してください！」

「しかし、ケリア女王、この禁止令のため、俺は少女を宿に連れて行くことができません」

彼女はヴァネッサを見て彼に合図した。

ヴァネッサは彼女に空の巻物を手渡し、そこにはケリアが亜人の少女が施設に入ることを許可するように書いてあった。

そして、彼女は巻物を封印して俺に渡した。

何がどうなっているのかわからないな。なんでルシファーを気にしてるのかわからない。

何かがおかしいぞ。何も教えてくれないのが不思議だ。

俺は巻物を取って帰りだ。

ルシファーの正体を突き止める。

偶発的な原因以外の力の発動方法を考えようと思う。

この世界のことを知りたいことがたくさんあるよ。

でも、一番期待しているのは、ケリアが解禁の約束を守ってくれること。

ゆっくりとしたペースで女の子が追いかけてきた。

「大丈夫の？」

「うん……」

彼女が大丈夫じゃないのはわかっている、特にレイプ未遂の被害者になってからはね。

彼女にとっては地獄だと思う。

どうやって力を発動させれば 彼女を守れるのか考えないと。

そうでなければ、俺は彼女にとって「ご主人様」とは言えないと思うよ。