(二)-17

 この男も石見屋にすっかり騙されていたということなのか。いずれにせよとにかく、その石見屋の担当の名前を聞いた。その名は、八尾長吉であった。

 荻草さんに八尾の名刺を見せてもらい、スマートフォンで写真を撮った。そして荻草さんと別れた後、すぐにこの八尾長吉に電話をかけた。


「いつもニコニコ、骨董品古美術品の高価買い取りをいたします、骨董商店石見屋の八尾でございます」

 すぐに「会ってお話できないかしら」と伝えると「場所とお名前頂けますか」とのことだった。


(続く)

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る