摩天楼の片隅から
「ん?なんだあれ・・」
なんでも屋のドアの外にきらりと光るものを見つけた
「コインみっけ!」
隙間に手を入れてつかんだものを取りだすと
掌で見直してみた
七色に輝く小さな四角いものだった
ラスタはそれをマジマジ見ると不思議そうにしたが
少し考えるとにやにやし始めた
「こいつは高く売れるぞ!こんなきれいなもん見たことねえ」
ラスタはそれをペンダントの中に入れた
「ラスタァ~何見つけたんだ?」
「ラスタ!あっちに顔なしいたぞ!早く帰ろうぜ」
お世辞にも小奇麗なかっこうとは言えない少年二人が集まってきた
「おい!お前ら何をやっている!」
銀色の鎧のようなもので全身を覆っている男達が5、6人やってくるのが見えた
「逃げるぞ!!」
少年たちは素早く逆のほうへ走りだすと
「逃げ切れよ!後で」
「後でなァ~ラスタ!」
「気をつけろよ!」
慣れたように散り散りに分かれていった
ラスタは迷路のような街を下へ下へどんどん降りて行った
しつこく追ってくる連中をまこうと橋の下の通路へ飛び降りた
「おっおいいっどけ!!」
「みゃ~」
ドスンゴロゴロ
飛び降りようとした時に猫が出てきてバランスを崩して転がった
「イッテェ~!!」
「にゃあ」
猫は無事に走り去った
ラスタは猫が無事でほっとした・・・
「動くな」
後ろからレーザー銃を突きつけられた鎧の連中だった
「また盗みか・・・お前のような最下層のやつらはこのまま撃っても・・」
マスク @kyotaro1919
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。マスクの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます