第22話 薫子と僕は勝負する!♪②
勇気は、薫子に対して、隙ありとか言って髪の毛をいじったりするとか、隙ありとか言って頬っぺたを指で突いたりとか、隙ありとか言って頭をナデナデするとか・・・などなどの今までの行為を自重した。
筆者は書いていて、コイツ(勇気)、セクハラで訴えられて社会的に抹殺されろ!と思った。
なぜ、その様な事をされる女子たちはコイツ(勇気)を厳しく怒ったり、コイツを先生に突き出したり、コイツを無視の刑にしたり、コイツをボコボコにしたり、コイツを・・・・(ハアハア、クソッ、このくらいにしといてやるよ)・・・・・しないのか?。
そして、楓は、そんな勇気を見て、真っ先に怒りそうなのに、なぜ、笑顔?
前者のナゾは、みんな知ってる事だが、カッコいいヤツとか、イケメンなヤツは、女子に対してある程度のイジリは許されるという現実問題が存在するからだ!!
イジラれた女子たちは、いやぁ~んとか言って、もっとイジッテほしそうだし、イジラレなかった子は物欲しそうだし。
で、この条件(イケメンでカッコいい)を二つとも満たす勇気・・・さらに背が高く、野球で有名人、アタマのデキも良く、男気があり親分肌、親友らしい浩二も女子が誰でも振り返る程のイケメン・・・つまり、スクールカーストがあるのなら、まさに最上位に君臨するヤツ・・・それが落合勇気の真の姿なのだ、であった!
しかし、彼はそのことをこれまで生きてきた学校生活で自覚したことはなかった、アホか?アホなのか、実は?
つまりは、勝手気ままにやって来ているだけの、お気楽な自由人(小学生の心を持つヒト)だったからだ。
モッテるヤツには、天の神様は二物も三物も可愛い子も一杯与えるのは、誰でも目撃していることだろう、ああ、世の中は、なんて不公平なんだ!
で、後者の疑問だが、彼女も、いや、彼女の方がもっと昔は自由人だった、やっと最近は落合並みになってきたが・・・・。だから、落合のようなことを、彼女は男女の区別なく行う・・・もちろん勇気にも、浩二にも、利根川にも、有栖川にも、地味子にも、あの西野にも、あの3プチにも、あの・・・・。
小学生の頃は、まさに男女分け隔てなくだったが、中学生の頃は鳴りをひそめ、高校生になり勇気と同じクラスで浮かれたのか、また活動を始め出した。
だから、同類は同類を知る、なのだ・・・うん?まあ、そういうわけなのだ。
===З===З===З
薫子は勇気に命令する。
「落合君、教材のプリントを取って来てください!」
「落合君、これをみんなに配ってください!」
「落合君、放課後、生徒会があるので出席してください!」
「落合君、生徒会での発表内容を考えておいてください!」
「落合君、ホームルームで司会をしてください!」
「落合君、ホームルームで上がった問題点を整理し、アナタの見解を箇条書きに書いといてください!」
「落合君・・・・って言ってみただけです!」
勇気は、自由を捨て、薫子の奴隷になっていた・・・。
気持ちがそろそろ爆発しそうになるころ、それを見計らった様に、薫子は勇気に謝った。
「落合君、ごめんなさいね。私は生徒会の仕事がありますから、なかなか手が回らなくて」
「別にいいっすよ、身体で埋め合わせして頂ければ!」
「!!別に・・いいですよ」
薫子は顔を赤らめて言った。
「・・別にいいっすよ、無理しなくても」
「!!別にいいですよ、遠慮なさらなくても」
薫子は、ちょっと、ほっぺを膨らまして言った。
「別にいいっすよ」
「別にいいですよ」
「別にいいっすよ」
「別にいいですよ」
二人の声が徐々に大きくなってきた。
と、楓がやって来た。
「二人とも、どうしたの?」
薫子&勇気「「別に!!」」
息が合う二人だった!!
薫子&勇気&楓「「「ハモった!!!」」」
息が合う三人だった!!!
※筆者:二人は、なかなか、良い仲になってきたのかな?そして、なかなか勝負しないのだがと、そろそろ思われるので、次、あっさり勝負が始まります、の予定です。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。