第19話 賢者と愚者④♪

 ~~賢者のターン


 僕は、北野武。

 僕は、泉川凛が好きである。


 北「凛、この前のゲーム、悪かったな」

 凛「いいの、別に気にしないで」

 北「ごめんね、この埋め合わせに、凛の好きなあのキャラのグッズを買いに行こうよ!奢るよ!」

 凛「えっ、いいの?じゃ、じゃあ、その後で、カフェして、例のアニメの映画見て、カフェして、帰ってネトゲね!」

 北「うん!じゃあ、また、○インするよ」

 凛「OK!」


 僕たちは、ゲームで知り合い、お互い、高校では一緒になろうと、がんばって勉強し、この特進に入った。今は、いつも一緒の空間(教室)にいるので、幸せだ。中学時代は陰キャでボッチだったので、夢のようだ。



 私は、泉川凛。

 私は、北野武が好きだ。


 凛「ねー、武、あのゲームの新作がまた出たって!」

 北「マジか!」

 凛「私、ワクワクするわ!また睡眠不足になりそう」

 北「僕もだよ!でも、凛と一緒に深夜までするのは楽しいよ」

 凛「な、なに言ってるのよ、急に」


 私たちは、こういう恋人同士の会話をSNSでする。携帯打ったり、タイピングしたりするのは得意分野だ。

 でも、リアルで、手をつなぐとか、キ、キスしたりするとかは、二人とも不得意分野だ。

 中学時代では陰キャでボッチだった私が、彼といつも一緒の空間で息をして、いつも彼のそばに居られる。まるで、夢のようだ。



 ~~愚者のターン


 オレは、東山浩二だ。

 今日は、ついに、メロンパイ(淀川澄子)を頂くことにする。

 ホテル近くのカフェで待ち合わせだ。

 勇気と楓の件は、ちょっと、長くかかりそうなので、まずは、目先の果実を頂くことにする。


 ちょっと、早めの40分前に入店した。処女や初めてのデートなどの時には、30分前より早く待ち合わせ場所に行くことは、オレの掟のひとつだ。


 このカフェは、ちょっと、テーブル席がセパレートされており、薄暗くなっていて、淡いオレンジ系の明かりが、まるで、ランプをともしているように、宵闇に紛れて二人だけの世界に居るような、そんないい雰囲気がある。これから、コトに及ぶには最適だ!


 雰囲気とかシチュエーションとかは、処女を相手にするときは重要な要素だ。

 もちろん、ここのカフェは、リサーチ済みだ。

 まあ、だから、会う前から気を使ったり、ベッドでもキをやる時に気を使わねばならない処女は、めんどくさいのだがね。


 ヤリたい時にヤリ、自分勝手のプレイでもそれに喜んで応じてくれる、そんな都合のいい女が欲しい。

 メロンパイは髪型とかが萎えさせる(オレはロリコンではない)ので、ムネだけを見てコトをなすしかないが、まあ、こっちに来ての最初の行為だから、準備運動にはいいだろう。


 そんなことを考えていると、彼女がやって来た・・・のか?。


「ここ、よろしいかしら?」


 うん?誰、この人?

 髪の毛はロングよりのセミロング、ムネが強調され、肉感的なカラダに密着するボディコンワンピを着る美人が、オレの前に立っていた!

 そして、オレのアソコも、立っ・・・・ごほん。


「あ、あの・・・・え、ええ、もちろん、結構ですよ!」


「・・そう、では、失礼するわね・・うふふふ」


 オレは、一瞬、淀川との事がよぎったが、淀川とこのボディコンを比べたら、どっちかってのは自明だ。速攻で、淀川のことは忘れることにした。


「なにか、頼みますか?」


「そうね・・・あなたが欲しいわ♡」


 オレは、ドキッとした。

 誘われてる?それとも、からかわれている?


「とても魅力的な事をおっしゃられますね、僕もオーダーの追加をしようかな?魅力的なあなたを頂きたいと♡」


 ※筆者:(特注)これらの会話は、美男美女だから成立するものです。


 オレは、なんてラッキーなんだ!これもオレがイケメンだからか、イケメン万歳!!

 ぐへへへへへへ。


 これは、上物だぞ!淀川、お前は今度な!

 それまで、メロンパイに磨きをかけておけ!


 オレは、このボディコンと連れ立って、ホテルに行った。


 ※それにしても、賢者のほのぼのとした関係から、一転、愚者のゲスイ話になってしまいましたね。そして、浩二は、お笑いは嫌いとか言いつつ、下ネタのギャグは好物みたいだwさて、ホテルの話は、書いても良いモノか?笑





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