第12話 楓に御馳走を!おいしそう?♪②

 日曜日、楓に御馳走する約束をした。

 で、今、時間的に余裕があるので、ウインドショッピングしている。


 僕「よし!よし〇屋へ行こうぜ!」

 楓「はあ?な・に・か、言いましたか?」

 僕「よし!よし〇屋・・」

 楓「な・ん・で・す・か、それは?」

 僕「よし!わかった!・・〇き屋が好きやって?・・素直に言えばいいのに」

 楓「おバカ!アンタね~~、御馳走よ!ご・ち・そ・う!」

 僕「えっ、もしかして、牛肉嫌いなの?」

 楓「はあ?牛肉は大好物よ!・・じゃなくて、私に高級料理をおごるんじゃなかったの?」

 僕「楓、お前、よし〇屋さんと、〇き屋さんに失礼だろ!仕方がない!ちょっと、ハシゴはアレだけど、よし〇屋さんと、〇き屋さんに謝罪しに行こう!」

 楓「あの、わたくし、キレても、い・い・で・す・か?」

 僕「・・・・(マジ顔、怖い!こんな時はムダに美人顔が怖い)ごめんなさい!」


 女性が怒った時は、ナニがなくとも、すぐに謝る。

 このスキルは、楓歴=物心ついた時から(途中ブランクあり)という、僕の獲得した経験値によるものだ!


 まあ、そういういつもの会話をしながら、結局、三高生御用達のファミレスに行く。二人は、まだ、高校生だからね。


 僕「さあ、遠慮なく、注文したマエ!1000円までな!!」

 楓「えっ?アンタ、それ、計算間違いだよ!」

 僕「はあ?微分や積分とかしたりする、なんか難しい公式でもあるのか?」

 楓「それ、数学をバカにしてるよ!」

 僕「お前の、その、ボケをボケで返すヤツ、ツッコみにくいぞ!」


 楓「その件は、まあいいわ!そんなことより、千円ってどうなの?このファミレス業界は甘くないのよ!」

 僕「うん?時給の話?っていうか、何の話だっけ?」

 楓「だから、私の好きなものを注文してもいいのよね?」

 僕「ああ、大丈夫だ!1000円までな!」


 楓「だから、計算が間違ってるって言ってるの!いい?アナタは、罪を犯したのよ(※筆者:恋ではないが、もとい、故意ではないが、勇気は楓のムネを両手でつかんだのだった・・たぶん・・第3話を見るべし)!アンタはそれを認めて、罰金と保釈金と慰謝料と弁護士代とお茶代を、わたしに支払う義務ができたの?いい?OK?だから、1000円オーバーは確実なワケよね!」


 僕「なんと!!僕は、そんな事を仕出かしたのか!」

 楓「そ、そうよ!一生賭けて、償いなさいよね!」

 僕「終身刑だったのね?」

 楓「ふふふん」


 楓に笑顔が戻った。

 まずは、めでたし、めでたし・・・・いや、オレ、いったい、いくら奢るんだ?


 ※筆者:金の切れ目が縁の切れ目・・世の中は世知辛せちがらい、男女の仲も・・・以上、世界金言集から。

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