第7話 オリエンテーションは効果がある?でも校歌はある♪⑤

 ~~お昼ご飯


 楓「美味おいしい?」

 楓が上目使いで、いてくる。

 あれ?ちょっと、ドキッてしたけど・・・気のせいか?


 うん?これは、カレーなんですけど。

 主に作ったの地味子ですけど。

 でも、空気を読む僕は笑顔で

「とっても美味しいよ!」

 って返した。

 すると、なぜかドヤ顔。

 おいっ!


 地味「はい、あ~~ん」

 浩二「あ~~ん、モグモグ、美味しい」

 地味「ホホホ、浩二君は、食いしん坊さんですね!」


 はい?

 隣りで繰り広げられる、見てはいけないモノに視線をやった僕は、びっくりした。

 カレーであ~~ん・・・ナニこれ?衝撃映像?

 浩二、お前・・・守備範囲広すぎ、いや、来る者は拒まずというクズイケメンの王道を歩く、まさにキング オブ クズイケメン!カタカナ多いわ・・・。

 お前(浩二)をちょっと尊敬したぞ。

 相手は、あの赤メガネ2だよ・・・オレ、敬礼するし・・心の中で。


 と、そんな想いでため息をついたら、楓を見て、もうひとつ、ため息をついた。


 コイツ(楓)、二人を見て、赤面してるし。

 いや、それは僕もだが、コイツ、物欲しそうに、クチが開いてる。

 あ~~、コイツも浩二と「あ~~ん」がしたいのな!って、ちょっと、心苦しく思った・・・あれ?・・オレ、ちょっと、むなしい・・。


 すると、僕と目があった楓は、僕に向かって「あ~~ん」と言ってきた。

 僕「いや、お前が口をあ~んして、どうするんだ?」

 楓「早く、お口に、い・れ・て♡」

 なに?わざとか?入れてなんて、コイツ!

 また、なんかドキッとした・・うん?

 いや、明らかに、オレをからかってるだろ!


 僕「いや、おかしいだろ?最初は、男の方が口を開けるんじゃね?ってか、カレーだぞ!スプーンだぞ!・・・あっ、いや、そんな事じゃなくてだな~~、アイツらは特別だから!アイツらのマネをする必要は、ねーぞ!落ち着け、楓!・・えっ、ってか、何でオレなの?あっちに混ぜてもらえよ!」

 何を言ってるのか、わからねーぞ、オレ?

 でも、なんで、付き合ってる浩二と「あ~ん」しねーんだよ?


 楓「ナンの冗談よ!あの人たちは特殊な存在だって、ユー、言ったよね。何で、そんなのに参加しなくちゃいけないのよ!っていうか、私が作ったんだよ、これ!(いや、違うだろby勇気)だからー、食べ方も、シェフの言う通りにするべきじゃない?ほら、地味ちゃんのような、お互いを思いやる食べ方をするのが正しい食べ方なのよ!」

(楓の心の声:私、何言ってるか、わかんなくなっちゃったけど、とにかく負けない様にしゃべるわ!)


 逆切れ?っていうか、コイツ、もう後半、何を言ってるのか、わかんねー。

 僕は、楓がわめき立てるのを無視し、速攻で完食した。ゲフ!


 しかし、コイツら、新参者の地味子も味方に引き連れ、また、僕をハメようとしてるな。僕の困る所を見て、また、コイツらで盛り上がるってことだろ!

 もう、その手には乗らねーよ!


 ~~澄子(地味子)視点~~

 オッホホホホ!


 人生で初めてのあ~ん、ゲットしました!

 しかも、特別のあ~んだよ!

 だって、公然と、スプーンをナメナメしちゃったし!

 もう、これ、オトナのキスよね!

 男と女の深い関係で成立できるって感じ?


 これよ、これ!!

 このために、カレーにしたんだから!

 みんな大好きなカレーってのは、うっそーーー、私だけが、このプレイを使えるカレーを大好きなのよ~~!


 ルコ(薫子=赤めがね1)、わたし、お先に、大人の階段、上がったよ!

 いつも、ルコの背中ばかり見ていたけど、やっと、ルコより先の道を行くことができたよ。

 うふ、後で教えて(自慢して)あげるね。


 さあ、浩二君、これからはずっと私を楽しませてね!


 の浩二君!


 でも、浩二君、いえ、コーくん、私のこと、覚えてなかったな~。

 ちょっと残念だったよ。


 ※筆者:すでに、楓と浩二は、勇気の中では、付き合ってることになってる。そして、地味子、コイツは・・・。そして、料理&昼飯が長くて、ごめんなさい。そして、校歌がまだ・・ごめんなさい。

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