第5話 オリエンテーションは効果がある?でも校歌はある♪③

 まずは、班を決めることからこのオリエンテーションは始まるのだ。


 僕のクラスは、4人一組で構成される。

 で、まずは、各自、自由に4人組になってから、余った人は、適当に割り振ろうということになった。


 そして、僕は、いつもの楓、浩二の3人が決まり、あと一人というところで、なかなかもう一人が決まらなかった。

 というのは、入れてと言ってくる女子はいるのだが、なぜか、浩二があと一人はもう決まってるとか言って断るのだ。

 ※筆者:そもそも、勇気、楓、浩二は、クラスでも目を引く、美男美女の組み合わせだ。そこへ、入るのを躊躇ちゅうちょするのは、必然だ。まあ、勇気だけは自分もイケメンであることを自覚していないが・・w


 そして、先程の赤メガネ1,2も同様に決まっていなかったが、赤メガネ1が、さっさと2を裏切り女子3人組のところに落ち着くという事が起こり、赤メガネ2のぼっちが決定した。


 赤メガネ2、通称地味子は、微動だにせず、立ち尽くしていた。


 やっぱり、こういう決め方をすると、ハブられるヤツが出て来るんだよな。

 僕は、赤メガネ2がかわいそうに思い、声をかけるべく行動を起こそうとした時、彼奴が動いた!


 あの、クズイケメンの浩二だ!

 彼は、近寄ると、彼女を我が班へ誘ったのだ。

 まあ、僕も、彼女を入れてあげようと思ってたので、別に良しとしたが、あのクズイケメンの浩二の行動には驚いた。

 楓も、やるじゃんって、彼に惚れ直した顔をしていた。

 でも、なんかおかしくないか?

 アイツ、もう一人は決まってるとか言ってたよな。

 ということは、アイツ、この場面を待ってたとか?

 もしくは、あの地味子と知り合いかも?

 知り合いは、いねーとか言ってたけど。


 地味子はよろしくと、ちょっと、顔を赤らめて、僕たちに挨拶あいさつしてきた。


 笑うと、地味にかわいかった。地味子だけに・・・。



 ~~楓視点~~

 あれっ?

 浩二のキャラって、クズじゃなかったの?

 なにこれ?

 いいヒトになってるじゃん?

 ちょっと、見直したわ。


 ~~浩二視点~~

 ふふふ、はははは!

 はいはいはいはい!!

 このシチュエーション、待ってましたよ!!

 こういうオイシイ場面、ジッと待ってましたよ!

 これで、オレの高感度、マシマシでしょ笑

 そして、このメロンパイ、もう、オレしか見えてねーし。

 フハハハハ!

 まず、こいつ、ゲットなっ!!


 ~~薫子視点~~

 スミ(澄子)~~、ごめんね~~。

 でも、それで良かったんだね。

 でも、なんでスミは、「私のことはいいから行って」って言ったんだろう?

 って最初は思ったわ。

 「絶対大丈夫だから、というより私のことを想ってくれるんだったら、私を一人にして」とか、賢い彼女のことだから、なにかあると思ったのよね。

 別に、ホントのことを言ってくれてもいいのに、まったく、(性格が)ややこしいんだから。

 でも、西山浩二君て言うのね。ほんとにありがとう!

 澄子の救世主だね、いいえ、白馬の王子様かな、ふふふ。

 


 ~~地味子視点~~

 ほほほほ。

 あの3人組、ずっと、3人のままってことで、すぐに作戦が思いついたわ。

 そして、予定通り、っていうか~~、想定以上にうまくいったわ。

 が私を迎えに来てくれるとはね。

 たぶん、落合君になると思ってたわ。

 私のリサーチりょくも、もっと磨いて精度をあげなくちゃね、ほほほほ。

 


 ※筆者:浩二・・・ゲスイっす。そして、薫子、東山だよ。そして、まだその正体がなぞの赤メガネ。でも、運命の女神のイタズラか、今後を暗示するような、この4人の組み合わせが決まったってことを、今の彼らは知らないw、とくに浩二w

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