その弐

✳︎



人間があまりに話しかけるから猫が人語を喋るようになった。

大昔に人間を飼っていた連中と同じ流れだ。




✳︎




地球宛てに爆破予告が届いた。

安全のために自転が止まった。




✳︎




とうとう北極の氷が溶けてしまった。

ロックも飽きたな。次はソーダにしよう。

ドボドボドボと炭酸水が海へ注がれる。




✳︎




あくびは感染るというがそれなら最初のあくびはどうしたのだ。

エイズと一緒だそうだ。




✳︎




「わしの死は3年隠せ」

信玄の遺言に従う武田家家臣。

ネット掲示板に貼りつきそれらしき投稿と闘う日々。




✳︎




俺も妻も左利きなのに右利きの子どもが産まれた。

「浮気していやがったな!」

俺は右手で妻を殴った。


(利き手の遺伝は100%ではありません作品上の演出であります。)




✳︎




老人ホームでボケたジジイが自分の糞を食べ始めた。

中庭にてウサギ小屋のウサギはそれを見て糞を食べるのをやめた。




✳︎




人間たちが今度は黙ってバベルの塔を建設し始めたので神様は頭を抱えた。




✳︎




このご時世に消毒は欠かせない。

ラーメン屋へはいって入り口にあるボトルのノズルをプッシュする。

二つ並んでいたので景気良く両方手にかけてやった。

ラー油と酢だった。




✳︎





地球へ攻撃を仕掛ける前に地球の歴史を調べた用意周到な宇宙人。

資料によるとこの星の連中は馬小屋で子どもを産むようです。そこを狙いましょう。

イエス。聖徳太子。


出典・世界の偉人

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る