第12話 ガレージ(1)

 航治とエミは、折口によって、庭の隅にあるガレージへと案内された。

 地面にコンクリートを敷き、その上をスチールの骨組みと、アクリル製の天蓋で覆ったタイプのガレージだった。

 ホンダの新しいハイブリッド車があり、隣には新型車のスマートな流線型とはいちじるしく対照的なシェイプを持ったジープ、角張った、無骨な外観の車が置かれていた。

「ジープ・ラングラー・ルビコン・アンリミテッド。米軍のクラシック・ジープ、ウィリスM38の血統を引く車だ。二〇〇三年に『ルビコン』としてジープ・ブランドで発売したものを、ホイールベースを延長し、二〇〇五年にアンリミテッド・タイプとしてクライスラーが追加発売した。もっぱら川や荒れ地を走破するために造られたものだ。元は俺の車だったんだが、今は息子のものになっている」

 そう言って折口はオリーブ・グリーンのボディを撫でた。折口の息子の整備の成果だろうか。それはつい最近買われたもののように、つやつやと照り輝いていた。

 航治は車体を眺めた後、折口の顔に視線を移した。彼の頬には、さっき息子に殴られたときの青痣あおあざが早くもくっきりと浮き出ていた。彼は顔を上げると、航治たちに言った。

「じゃあ、二人は、この車に乗ってしばらく待っていてくれ。俺は物置に行って、物資の調達をしてくるから」


 折口が家の裏手に行ってしまうと、ガレージには航治とエミが残された。

 エミは何も言わずジープの後輪にもたれるようにしゃがみ込み、体育座りをすると、仏頂面を維持したままで目を閉じた。

 航治はそんなエミに何か話しかけようとした。が、どう見ても今の彼女は航治からの言葉を欲していないだろうとの結論に程なく至り、何も言わず、腕組みをし、立ったままジープのボンネットに腰をもたせかけるに留めた。

 黙っていると、ガレージに響く様々な音が耳に飛び込んできた。

 上から降り注ぐ猛雨によって天蓋が絶え間なく叩かれる音。横から吹き付ける風によって鉄の骨組みが歪み、ねじ曲る音。大気がかき回される、不穏な唸り声。それらは航治の心に強い焦りの気持ちを沸きたたせた。

 エミと折口の言うとおりだ。確かに自分には決定的に目的地についての情報が不足している。荒川に数多くかかる橋の西岸を一つ一つまわり、安アパートを一軒一軒訪ねては、ドアの一つ一つをノックしてまわる。そんな方法で本当に、堤防の決壊前に彼を見つけられるのだろうか?

 もうすでに時刻は四時をまわって、辺りは雲による暗さに加え、夜の闇を纏おうとしている。台風上陸、そして高潮の到来まで、あともう少し。

 そうだ。この猛雨だ。もしかしたら、堤防が決壊するよりも早く、現地では浸水が始まっているかもしれない。そうなったとしたら、ほとんど勢いで立てたような自分の稚拙な計画も、すべて徒労に終わってしまう。

 駄目だ。弱気になっては。

 航治は頭を振って、考えを払いのけた。

 今さらそんなことを考えても仕方ない。それに、これでももうかなり荒川の近くまできている。折口はこの車を防水仕様だと言った。ならば、軽快とはいかないまでも、ある程度自由に現地を回れるだろう。ともかく今は信じなければ。自分の判断を。

「不安そうね」

 航治は我にかえった。エミが横から、口を上弦の月の形にして、こちらを見ていた。

 航治はエミの問いには答えず、前を向いた。ガレージの外には、今度は玄関に土嚢を積み重ねているヒロユキの姿があった。

 突風が吹いた。

 風とともに大量の雨粒が真横から吹き込み、ガレージの中にいる航治たちと、車を濡らした。

 航治はびしょ濡れになった顔を手で拭うと、呟いた。「南東の風。風速約十五メートル」

「変な奴」再び横からエミの声が聞こえた。「あんたの頭の中ってさ、いつも気象番組みたいになってんの?」

「別に。そんなことないよ。他のことだってちゃんと考える」

 二人はまた黙った。小規模な突風が幾つか過ぎた後、航治が口を開いた。

「君は、どうして図書館なんかを隠れ家にするようになったの?」

「だから、言ったでしょ、あたしは公安調査庁の」

「あのさ」

 航治は遮った。

「そういうの、もう止めようよ。僕はもう、君の家庭の事情をしっかり聞いちゃってるんだよ?」

 エミは噛みつくような眼差しで、航治の眼を見た。だがやがて、諦めたように目をそらし、言った。

「居場所がなくなったからよ。家だけじゃなく、学校でも。学校の人間関係っていうのはね、『仲良しごっこ』っていうバランスゲームの上に成り立ってるの。奴らは羊なの。孤立を怖れる連中が、臆病な羊みたいに柵の外にはみ出さないよう身を寄せ合って過ごしているのよ。でもその実、本当に正面から互いに眼を合わせている奴は、誰もいない。眼が向いている先は、柵の外だったり、相手の横っ腹だったりするのよ。でもそのことを周りに気づかれないように、皆で視線をあわせているふりをして、必死で息をひそめて暮らしている。その暗黙のルールを破って、他人の眼の中をじろじろと覗き込んだり、皆が視線をそらしあっているのを堂々と指摘したりする奴はね、淘汰されるの。群れから強制的に排除されるのよ」

 エミは唇を大きく歪めた。

「要するにあたしはそういう人間。家でも学校でも、群れから追い出された奴。でもって、新宿であたしに難癖つけて、財布を取っていった奴は、学校であたしのこと追い出した奴ら。でもこれだけは言っとくけれどね、あたしは自分の今の境遇を哀れだとか悲しいだなんて、これっぽっちも思ってないわよ。あたしは一人で結構。大体人間関係なんて、根本からそんなもんよ。本当に互いの眼と眼を合わせて付き合っている奴なんて、友達だろうと恋人だろうと、いやしない。自分にとって都合のいい相手の面だけを見て、都合の悪い面からは目をそむけてる。そうやっておいて、自分自身に、『あたしは本気で相手を思いやっているんだ』とか、『俺は彼女に本気で愛されてる』とか思い込ませて、友情とか愛情ごっこをしてるのよ」

「僕はそうは思わないな」航治は言った。「お互い本気で向き合って、良いところも悪いところも受け容れて、付き合うような関係だってちゃんとあると思う」

 はっ、とエミは息を吐いた。

「へえ。でもって何? 自分とそのネット上の友達さんがその『お互い本気で向き合ってる関係』だなんて言うつもり? 馬鹿言ってるんじゃないわよ。そんなの論外。大体あんた、本気で向き合うも何も、相手の電話番号さえ知らないじゃない。それのどこが、『向き合ってる』って言うの?」

「それは」

 航治が口ごもったときだった。スマートフォンが振動をはじめた。急いでポケットから出してディスプレイを見ると、そこには「着信・公衆電話」と表示されていた。

 すぐさま電話に出ようとした航治は、ふと指を止める。

 彼には、朝のメールで、この電話番号を知らせてあった。だがなぜ公衆電話なんだろう。雨と風が荒れ狂うこんな日に、わざわざ外から電話をする理由は何だ? それとも今どき彼は、携帯電話の一つも持っていないというんだろうか。これは彼からじゃない。〈あいつ〉が、外の公衆電話から、かけてきたものじゃないだろうか。

 数秒の躊躇の後、結局、航治は受話ボタンを押して、耳にあてた。

 どんなことがあっても、彼からの電話を取り逃すことがあっちゃならない。

 だが電話は彼からではなかった。聞こえてきたのは、〈あいつ〉の声だった。

 慌ただしく電話を切った後、航治はスマートフォンをポケットにしまった。わずか一瞬の間に、掌に汗が浮かんでいた。

「ほらね」横からエミの声がした。「あんた、親から逃げてるわけじゃないの。その『お友達』をダシに使って。滑稽よね。折口の爺さんも。あいつってさ、本当は嫌なことから逃げまくっているあんたの姿に感化されて、苦手な息子のところにはるばる訪ねて来たわけじゃない」

「そうだね」

 少しの間の後、航治は答えた。

「折口さんは、立派だよ。本当の勇気を持っている。僕には、そんな折口さんを動かすきっかけになる資格なんて、ないと思う」

 へえ、と驚いたような表情を見せ、エミが言った。

「殊勝な台詞ね」

「まあね。実際、不安になったんだ。さっき折口さんが息子さんと話しているときに。もしかしたら僕は『彼』を助けるつもりで、実は、自分の親から逃げる手段として利用しているだけなんじゃないかって」

「なんだ。あんた、あたしの言ったことを自分で認めようとしているんじゃない。で、どうなの? 事実あんたはそういう人間なわけ?」

「わからない。ともかく、これだけは言える。僕と折口さんは決定的に違っている。折口さんは、僕の話から、決心をした。ある意味、僕を利用したって言えるかもしれない。でも彼は、その過程で、長年避けてきた自分の家族と向き合い、ぶつかった。そしてたぶん、身体だけじゃなく、心にも痛みを受けた。それに比べて、僕は全然親とぶつかっていない。痛みも受けていない。一方的に避けて、逃げているだけだ。僕は、前にも増して、今の自分が嫌な奴に思える」

「自分の価値は、自分が決める」エミが口を開いた。

「あんたがもし、自分のことを嫌な奴と思うのなら、実際そうなのかもね」

 航治はスマートフォンを袋から取り出すと、手に取って言った。

「僕には、できるだろうか。逃げずに『あいつ』とぶつかることが」

「怖い? ママのことが。喧嘩して、家に帰り難くなるのが」

「わからない。でも、このままいけば、きっと僕は、どんどん自分を嫌いになっていく」

 航治はエミを見た。

「お願いがあるんだ」

「何?」

「見ててくれないかな」

「見る?」

「うん。僕に同情も、共感もしてくれなくていい。ただ、そこにいて、これから僕のすることを、最初から最後まで見ていて欲しいんだ」

「何。それって甘え?」

「どう思ってくれてもいいよ。ただ、君に頼みたいんだ」

「わかった。いいわよ。付き合うわ。あんたのことを、じっくり見ててあげる。そのかわり途中で逃げ出したら、あんたのことを思いっきり軽蔑してやる」

「ああ。そうしてよ」航治は頷き、ボタンを押してスマホを耳にあてた。

 相手はすぐに出た。電話の向こうからは、苛立ちを押し隠したような、〈あいつ〉、母親の声が聞こえてきた。

「航治? 航治なの? 返事をして。今どこで何してるの? 母さんも父さんもすごく心配してるのよ? 今すぐ車で父さんが迎えに行くから、いる場所を」

「ちょっと、待って」

「何を待つのよ。電話にも全然出ないで、こんなに心配させてまったく」

「だから、待ってくれよ!」

 母は一、二秒口ごもった後、声を明らかに怒気を含んだものに変え、喋り始めた。

「何よ。その口のきき方。誰がお前の面倒を一生懸命みてやっていると思うの?それを、こんな台風の日に限って外に出て行って、母さんも父さんも」

「今の僕には、母さんたちよりもっと大切なことが、あるんだ」

 声に精一杯の力を込め、航治は言った。

「僕は、僕はいつもみたいに、一方的になじられるだけの人形じゃない。言いたいことは、きっちり言わせてもらうから」

 不気味な沈黙が訪れた。受話器の向こうからは、土砂降りの雨のざわめきと、びょうびょうという風のうなりだけが聞こえていた。

 航治は目をきつく閉じ、開くと、心の中で助走をつけ、喋り始めた。

「僕には、友達がいるんだ。その彼が今日、東京の反対側で困っている。僕はその人を助けに行かなきゃならない。今日じゃなきゃならない理由があるんだ。だから僕は行く。悪いけれど、今日は帰れない。明日になったら帰るから、それまで僕のことを放っておいて欲しいんだ」

 再び、居心地の悪い沈黙が訪れた。まるで計画的に焦らされているようだ、と電話を握りしめながら、航治は思った。

「言いたいことはそれだけ?」

 ようやく母が口を開いた。静かな一言だった。が、次の瞬間、火を噴くような口調で彼女は喋り始めた。

「いいわよ。あんたがそういうつもりなら、こっちも言ってあげる! 学校にも行かないで、ただただ部屋に閉じこもっているばっかりのあんたが、どれだけ私たち夫婦に迷惑かけてると思っているの? 何よ。この家は結局、あんた中心に回っているんじゃない。あんた、一体何様のつもり? わがままもいい加減にしなさいよ!」

 猛烈な言葉の嵐に、航治は必死で抵抗を試みる。

「また、その言い回し? どうしてなんでもかんでも僕に恩を着せようとするんだよ。僕はただ」

「何様のつもりだって言ってるのよ!」

 一際大きな怒声が聞こえた。だが、航治はその後わずかに訪れた沈黙を逃さなかった。

「僕は、僕だ。誰のための人形でもない」

「何が人形よ。あんた、自分がどれだけ幸せか知らないの?あたしが子供の頃なんて、自分の自由になることなんて、何一つなかったの。それなのにあんたはあたしを裏切ってこんなことをして! 帰ってきなさい。今すぐ帰ってきなさいよ!」


 航治は電話を切った。そして大きく肩から息を吐いた。

「逃げたね」エミが嘲笑うように言った。「これから眼を閉じて、耳を塞いで、あんたの心の中の安全地帯に逃げ込むわけだ」

「違う」航治は言った。「逃げるもんか。ハーフ・タイムさ。今、すぐにまた、ほら」

 航治はスマホをエミに見せた。それは再び、ぶるぶると振動を始めていた。

「これからが本番さ」航治はまた受話ボタンを押した。

「航治、怒ったの?」

 うって変わって、様子を伺うような、細い声が聞こえてきた。さっきにも増して雨と風の音が、くっきりと聞こえる。

「ねえ、何とか言ってよ、航治」

「僕はいるよ。ここに」

 母は少し口ごもると、涙の混じったような声で話しはじめた。

「航治、お前は母さんのすべてなのよ。航治のことが心配でたまらないのよ。なのにどうして、帰ってきてくれないの? 『もっと大切なことがある』なんて、悲しいことを言うの? して欲しいことがあれば、母さんにでも、父さんにでも、言えばいいじゃない」

「それじゃだめなんだよ。僕が、僕自身の手でやり遂げなきゃ、意味がないんだよ」

「どうして? 何が問題なの? 母さんたちはいつだって、航治のためを思って、優しくしてきたのに」

「それは違うよ。母さんのは優しさとは違う。母さんは、自分の寂しさを埋めるため、自分が、自分の親や、父さんにして欲しかったことを、僕にやっているだけだ。僕はつまり、母さんの人形と同じだったんだ」

 わずかの間の後、電話の向こうで、また母の気配が一変するのが、航治にはわかった。

「何よ、その言い草は。なんでもわかったような口をきいて」

 低く、恫喝的な声だった。航治は自分の四肢がしびれを持ち、震え出すのを感じていた。

 母は、嘲るように鼻を鳴らすとつづけた。

「確かにあたしは寂しかった。でもその寂しさをつくったのは、あたしの親であり、夫なんだ。恨むのなら、祖父じいさんや祖母ばあさんや、あのろくでなしの浮気男のことを恨めばいいじゃないか」

「僕は、誰かを恨んだり、仕返しするためにこんなことをしているんじゃないよ。自分で、やりたいからやっているんだ。それに、父さんを毎晩がみがみ責め立てて、家から遠ざけたのは、母さん自身じゃないか」

「わかったふうな口をきくな!」

 剥き出しの怒気が電話口から飛び出した。航治は電話を耳から数センチ浮かした。

「偉そうに。痛い思いをしてお前を産んで育てたのは、このあたしなの! それを感謝もせずに、よくも」

「僕は、何を言われても、傷つかない」

 航治は歯を食いしばった。

「母さんが、そうやって僕をののしり続けるなら、僕はもう家に帰らない」

「何を、馬鹿なことを。引きこもりのくせに」

 吐き捨てるように母が言った。だが航治は退かなかった。

「僕は、本気だ」

 ふっと、風が止むように、言葉の切れ目がやってきた。だが航治は悟っていた。これが、やがてやってくる暴風の前の、束の間の凪であることを。航治は身構えた。

 やがて、「あの言葉」がやって来た。

「もういい」

 母の言葉は静かに始まった。が、すぐに嵐のような激しい口調になった。

「もう帰ってくるな! 中学校さえまともに行けないお前を、このまま育てたって、どうせたかが知れているんだ! お前は、のお前なんか、どうせろくな人間にならないんだから」

 気がつくといつか、電話の向こうからはすすり泣きが聞こえていた。

 航治はゆっくりと、長く息を吐いた。手は、電話を握りしめたままで、未だにしびれ、震えていた。

「聞いて欲しいんだ」

 航治は話しはじめた。

「僕は今日、ある人と知り合った。その人に言われたんだ。『人間関係なんて結局、感情の搾取のしあいに過ぎない』ってね。でも僕はそう思わない。人は本当の意味で、相手を思いやり、助けることができるはずだ。その相手が頑迷でも、閉じ籠もっていても、乱暴な奴だったとしても。懸命に理解しようと努力したり、無条件で信頼したり、あるいはどこかから、ただ見つづけるっていう方法で」

 航治はそう言って、エミの眼をまっすぐ見た。エミもまた座ったまま、身じろぎせずに航治の眼を見つめていた。

「でも母さん。あなたは、僕から大切なものを奪うばかりだね。僕から言うよ。あなたなんて、要らない。あなたが僕をどう否定しようと、僕は生きて、ここに存在し続ける」

 そして航治は、泣き続ける母に向かって、最後の言葉を放った。

「さようなら。かわいそうな人」


 電話を切った後も、航治はエミと視線を合わせていた。

 エミはつと立ちあがると、航治の正面に立った。そして何も言わずまっすぐに手を伸ばすと、雨に湿った航治の髪をかき回すように、ゆっくりと頭を撫でた。

「あたしの本当の名前、教えようか」航治の頭に手を置いたまま、エミは言った。

「『わらう』って書いて、エミって呼ぶんだ。酷い話でしょ。あたしみたいなのに『えみ』なんて。誰にでもよく笑う子になって欲しいって思ってつけたんだってさ。だからあたしは、あるときから、簡単には笑わなくなった。なんだか自分が、生まれる前から、あいつらに勝手に人格を定義されていたみたいで、それが嫌で堪らなくなったから」

 エミは喋り続けた。

「あいつらは簡単に、子に『方向づけ』をしようとする。それがまるで、天から自分らに与えられた、絶対の権利みたいに思っている。でもあたしは、そんなのに全然納得しない。あたしはあたし。本当に、自分が笑いたい相手に、笑いたいときにだけ、笑うって決めたんだ。だから航治。今、あんたに、とっておきのやつをあげる」

 エミはゆっくりと笑ってみせた。

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