このエピソードを読む
2021年1月29日 00:40 編集済
ふと読み返していて、なぜこんなにもこの終わり方が好きなのかを、自分なりに気付いたことがあったので書き残しておきます。スキル制というのは、ある意味で優生的な、抗えない差別のような側面を持つと思います。主人公も初めはそのことに苦しんでいました。しかし、それを個性として活かし、また後天的な努力を重ねることで輝き始めます。そしてニーナと出会うこととなります。彼女は”万能”を持っていて、先天的に優れているといえました。しかし驕ることなく主人公とともに努力を重ねます。物語のラストでは(ここを書きたかったのでこのページの応援コメントで失礼します)彼女は万能を失ってしまい、一転して先天的な優位、素質を奪われてしまいます。ところが、このスキル(先天性)が支配する世界で、たゆまぬ努力を続けた彼女はトップランカーとして活躍しているという終わり方でした。”スキル”のある世界が舞台の小説では往々にして、特別な存在の活躍とその他の有象無象という構図になりがちです。この物語は、ハズレスキルから始まり、最後にはスキルを否定する終わり方と捉えられます。前向きな努力がよい明日を導く、という隠れたメッセージが、読了時の満たされた気持ちに繋がるのでしょうか。以上、自己分析でした。あらためてよい小説をありがとうございました。レビューもつける予定ですが、気に入った小説ほど遅筆となりがちに、、ひとまず、あちらで書けない迸るパトスをここに供養しておきます。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!とても素晴らしい分析を頂き本当に嬉しいです…!仰る通り、この物語で伝えたかったことは最終的に『どんな境遇であっても、その積み重ねてきたものは裏切ることはない』というものでした。これは自分へ向けてのメッセージでもあり、思い悩んでる方へ贈りたいメッセージでもあります。ハズレと見做されひどい差別を受けたジム。万能を奪われ何もない女の子になってしまったニーナ。しかし彼らは境遇に悲観することなく前向きに努力と鍛錬を続け、今でも活躍し続けています。無論、彼らは運や巡り合いも良かったのでしょう。しかしそれらがあっても、彼らが努力し、積み重ね、信頼を得なければ周りに人が集まることはなかったと思います。もし自分には何もないと思い行動できずに居る人がこの小説を読んで何かを感じ取ってくれたのなら、それはとても嬉しい限りです。以上、長くなってしまいましたがこれが自分の思うところですね。改めまして、読了の方本当にありがとうございました!レビューも頂けるとのことで本当にありがたいです!感謝しきれません…!もしまた別の物語で巡り会う機会があれば、とてもとても嬉しいです…!
編集済
ふと読み返していて、なぜこんなにもこの終わり方が好きなのかを、自分なりに気付いたことがあったので書き残しておきます。
スキル制というのは、ある意味で優生的な、抗えない差別のような側面を持つと思います。
主人公も初めはそのことに苦しんでいました。しかし、それを個性として活かし、また後天的な努力を重ねることで輝き始めます。
そしてニーナと出会うこととなります。彼女は”万能”を持っていて、先天的に優れているといえました。しかし驕ることなく主人公とともに努力を重ねます。
物語のラストでは(ここを書きたかったのでこのページの応援コメントで失礼します)彼女は万能を失ってしまい、一転して先天的な優位、素質を奪われてしまいます。ところが、このスキル(先天性)が支配する世界で、たゆまぬ努力を続けた彼女はトップランカーとして活躍しているという終わり方でした。
”スキル”のある世界が舞台の小説では往々にして、特別な存在の活躍とその他の有象無象という構図になりがちです。
この物語は、ハズレスキルから始まり、最後にはスキルを否定する終わり方と捉えられます。
前向きな努力がよい明日を導く、という隠れたメッセージが、読了時の満たされた気持ちに繋がるのでしょうか。
以上、自己分析でした。
あらためてよい小説をありがとうございました。
レビューもつける予定ですが、気に入った小説ほど遅筆となりがちに、、
ひとまず、あちらで書けない迸るパトスをここに供養しておきます。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます!
とても素晴らしい分析を頂き本当に嬉しいです…!
仰る通り、この物語で伝えたかったことは最終的に『どんな境遇であっても、その積み重ねてきたものは裏切ることはない』というものでした。
これは自分へ向けてのメッセージでもあり、思い悩んでる方へ贈りたいメッセージでもあります。
ハズレと見做されひどい差別を受けたジム。
万能を奪われ何もない女の子になってしまったニーナ。
しかし彼らは境遇に悲観することなく前向きに努力と鍛錬を続け、今でも活躍し続けています。
無論、彼らは運や巡り合いも良かったのでしょう。
しかしそれらがあっても、彼らが努力し、積み重ね、信頼を得なければ周りに人が集まることはなかったと思います。
もし自分には何もないと思い行動できずに居る人がこの小説を読んで何かを感じ取ってくれたのなら、それはとても嬉しい限りです。
以上、長くなってしまいましたがこれが自分の思うところですね。
改めまして、読了の方本当にありがとうございました!
レビューも頂けるとのことで本当にありがたいです!感謝しきれません…!
もしまた別の物語で巡り会う機会があれば、とてもとても嬉しいです…!