第22話 ナビ子ちゃん

 私の車のカーナビは、家族から「ナビ子」と呼ばれている。声は普通の女性の音声だ。だが、某メーカー純正品なのに、ナビの仕方がトンチンカンなのだ。毎回家族から「ナビ子、その道ねえよ」「出た!謎のUターン推し」とツッコミがはいる。しかも、指示する道が、ありえない。ここは農道では、という場所で、自動車学校でしか出会えないようなクランクを体験させられる。かと思えば、やはり何かの試練なのかというような車幅ギリギリの道を通らされる。

このような指示を何年もされ、仕方なく地図を頑張って読むようになった。地図が壊滅的に苦手だからカーナビつけたのに・・・


ナビ子は今日も元気に「そのまま直進です」などと宣言する。目の前は海なのだが。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る