第16話

「春のこの日、新年度にまた、新しい可能性と才能がこうして集う事に嬉しくまた、誇らしく思います。そして… 」



(相変わらずこういう話は長いなぁ 早く終わらないかなぁ )


アスラはこの日2年へと進級する

そして今は入学式並びに新学期の式典だ

下に新たな新入生が入り学年が1つ上がる


そしてこの学園は国立であり国の名も付けられている


そんな学園トップは今現在壇上で有難い祝辞を述べている国王その人である。

民に寄り添う様々な政策をしているために

〈貴族こそ全てであり上に立つ者〉

と謳う、貴族主義派には良く思われていないがそれでも丁度いいバランスを保ちつつ国を運営している。



そしてこの王の息子であり王太子が2年の中に混ざり勉学に勤しんでいる。

なんでも、多くを知るには本だけではなく、人の中で揉まれ、悩み、知る事でより豊かな

感性を磨くことが出来るからだそうだ


豊かな感性とは一体何なんだろうと

本当に磨かれているのは下を蔑む事なのではないかと平民一同は思っているのではないか


事実、王太子は自分本位であり暴力的で

酷いお方だ

貴族主義の者に染められた故のものだろう

だとしても酷いものだ

この先大丈夫なのだろうか



そんなこんなで式典は終わり

各教室に戻る アスラもその1人である

クラスは全てで5つに分かれている


AからEとあり成績等は関係なくバランス良くなるように配置されるそれは貴族、平民関係なくである


アスラは自分のクラスであるE組に向かう。

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