第9話

数日後

アスラは型稽古と言う名の扱きにより、くたくたになり 

すぐに寝て起きたら拷問の様な稽古の繰り返しを続けていた。 


鍛える為の基準が人間ではなく、モンスターのそれとは隔絶した自身を基準として始めたために初日の鍛錬終了時には疲れはて倒れるように寝てしまった。

翌日には同じか少し難度と密度を上げ少しの余裕も生まれないように工夫を凝らし、一切の妥協も情けもない鍛錬という虐めつずけた。 


通常、いつ逃げ出し投げ打ってもおかしくないのだが、そんな考えもきっかけも持てない程の追い込み、情という心の枷も災害生物の前ではないので

ただただ強くする事、その事への興味、アスラが何処まで行けるのかへの興味しかないために詰めるだけ詰めて、追い詰めて、効率的に、入るだけの技術を押し込んでいく。


足さはきも様になりつつあり付随するように、体の動かし方、角度、重心も物にしている。型自体は、全て体に覚えさせることができた。あとは、ひたすらに研ぎ澄ましていき無駄を無くし、迷いなく素早く、自身が刃となるように綺麗にしていく。


ある程度こなし余裕が生まれた日に、フロスト・ゼロは

「余裕もできてきてますし、私の属性も使える様にして更なる高みを目指しましょう! 

そうしましょう!楽しそうです!!!」


「いやいや!?もう時間も残り少ないし

そんなの無理だからね!?」

「時間を凍って仕舞えば良いだけですからご心配なく 

さぁ とことんまで詰め込んで仕上げて更なる高みを目指しましょう!


時間氷結 」

周りのいや世界の時間が止まる


夏休み終了まで残り5日

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