第7話
「何を惚けているんですか?
サッサっと始めますよ早く近くにいらっしゃいな」
アスラが冷気と存在感に体を固めている中 軽い口調で意味のわからない事を伝えられた
(何?なんなの何を始めるの?僕の踊り食位ですか? そうですかてか動けないんだけど どういうこと?すんごい寒いし)
「あら?どうして近づいてくれないんですか?????
んーー?
あぁぁごめんなさい 今抑えますからね」
そういうと周囲の冷気が収まり涼しい空気が流れるそして体を固めるほどの存在感も鳴りを潜めた
固まった体が治まり安心から崩れ落ちるように座り込む
アスラは何が起きたかもわからない状態ではあったが、ただ一つ存在に対する恐怖感だけは確かであった
そして解放された今は目の前の光景 存在にただただ魅了され惚けている
しばらく無言の時間があり
「そろそろ いいでしょうか?
さぁ 始めますよ 早くたつのです!」
「………いやいやいや 始めるって何!?
そしてあんたは何でここにいるのさ!?
世間じゃ災害みたいな存在の危険な生き物の
フロストゼロが!?
ちゃんと説明してよ! ねぇ!?
突然すぎるわ!!!」
「まぁまぁ 落ち着きなさい
そうでしたね
前置きも何も話してないですしそうなってもおかしくないですし まずは私が何故貴方に稽古をつけようとしたかを
「稽古ってなんさ!?」あれ?それも言ってなかったですっけ?」
「言ってないよ⁉︎ 1から説明して!
お願いだから!!!」
「それでは今言いましたのでよしとして
何故貴方なのかというと近くに来て励んでいるのを見ていて修行しているのだろうとお見受けしましたが、いまいち物足らないなと思いなら私が稽古をつけ、強くして仕舞えばいいではないかと考えました。
そして私は刀術を嗜んでおりましたので力になれますのでね
それに暇潰しには打って付けではないかと強く強く気付いてしまったので貴方に教える運びとなりました。
これで分かりましたね?
ではサッサっと立ってください
まずは型をやっていきますよ
ほらほら立ちなさい!」
(いやいや何言ってるんだこの存在は災害そのものである筈なのに何でこんなオモチャで遊ぶみたいな眼差しでそんな事するの?
それに暇潰しっていうのが本音で他は全部建前なんだろうなぁ それよりも)
アスラは目の前を見据え考えながら呆れた表情になりながらも仮にも災害級の存在を前に言うことに従うことにした。
殺されたらたまったものでないからである。
そして今は1番大事な要望を確認する。
「あのぉ とりあえずご飯食べてもいいかな?」
足元に落ちた物を指差しそう言ったアスラになんとも申し訳ない視線をフロストゼロは向けた。
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