第6話

日が昇り朝日が森を照らす


アスラは周りが明るくなる少し前に目覚め、日が覗いた頃から起き朝食となるものを探しに森に入っていた。



「いやー もう木の実とかキノコとかの汁は飽きたなぁ どうしよう

湖の中に魚とかいないかなぁ 今日は早めに切り上げて潜ってみよう。」



そして腕に収穫した実やキノコ、薬草を抱えて湖に戻っていく。







「なんか昨日よりも涼しいな 

湖に近づくにつれて冷えているような?

んーー???」

アスラは普段とは違う暑さに戸惑いながらも目的地である湖に向かう。


しばらく歩き

樹の隙間から光が漏れ出しもうすぐ到着という時に いきなり眩い光と冷風が襲う。

突然のことに驚きつつも冷たさに耐え目を窄め原因が気になり

走り出した。






「!?!?!?!?!?」

森を抜けそこで見たものに驚き固まってしまった。





「やっと戻って来ましたか、待っていましたよ努力し励む若者さん」


耳に響いた静かで綺麗な音

久しぶりに聴いた理性ある生き物の声

そして目に映る衝撃の光景


それは存在が神聖である

古くから生き世の流れを眺め

時には助けを時には災害を

気まぐれにもたらす

聖霊と同列のものであり

身体は属性そのものであり死すことがない

不死鳥の焔と対をなす氷を司る

吹雪を纏い 美しき煌めきと共に現れる

神域の生き物


絶氷鳳 フロストゼロ

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