第2話さらば爽やかな青春こんにちは泥臭い日常

「はァ……立派なマラぁ……」 


 入学早々、ここは吉原遊郭かと思うサービス? 受けている。

 うっとりとする女医が俺の逸物を弄り回すではないか。

 入学検査と称する身体検査。身長体重諸々の保健室で受ける事になっていた俺。

 受付で転校生が来たと言ったところ有無を言わさず、保健室に連行されありとあらゆる身体検査を受けさせられるではないか。

 一学校には無いであろう検査機器の数々、レントゲンにCTスキャンに音波検査に胃カメラ。

 何なら脱腸の検査に美人の女医のお姉さんに尻の穴に指を突っ込まれ、あなたの前立腺はフニャフニャでマシュマロみたいだと言われ、最後の検査であるチンコ検査(女医曰くM検)を受けることとなり、ズボンもパンツも脱ぎ捨てられ俺の逸物をその手で扱いてくるではないか。

 少年院上がりの俺にとって女性に対する免疫など皆無になりつつある俺にこれは少々どころか、かなりのきつい状態だった。

 弄られるなり、俺の逸物はムクムクと元気溌剌の怒張を見せる。

 女医が作業的に俺のナニの検査をするのなら勃ちはしなかろうが、なんせこの女医、顔を赤らめ今にもむしゃぶりつきそうなほど息を荒げて淫乱な顔つきで俺の物を弄るではないか。手つきも大概にイヤらしいく、勃起させて射精迄導くように扱いてくるのだから何の検査かとききたくなる。


「28.5センチ。何て立派なおちんちん。……経験人数は何人……二桁とか言っちゃってるの?」


「……経験って何の経験っすか?」


「エッチした経験人数。このおちんちんなら、私なら今すぐにでもハメたいくらい……」


 洒落にならない。こんなエロい人、エッチな人を見るのは初めてだ。

 さぞ歴戦の夜戦を潜り抜け、男どもを床の上でノックアウトしてきたことだろう。

 確かに俺の逸物は他と比べてもデカいかも知れないコンプレックスと言っても過言ではないが、しかしながら俺ときたら……。


「ゼロ人です……童貞です……!」


 泣いていいだろうか。ここはコスプレ風俗か何かなのだろうか。

 嗚呼、俺の貞操は風俗の疑似セックスで清潔なベットの上で捨てる事になるとは。人生分からないモノだ。喜んで捨ててくれる! 。

 エッチなお姉さんに優しく筆下ろしなど男冥利に尽きようが! 。

 そうんな桃色の妄想に花咲かせて我慢汁ダラダラの俺の逸物は発射準備も整えている最中に突如としてその手が離された。


「性病も疾患もなし。おちんちんに治療痕もないし、エッチに関しては大丈夫ね。猫背がちょっとひどいだけね」


「え? 続きは?」


「フフフッ。……webで」


 エッチに囁いてくる女医が体を寄せてその柔らかな乳房を俺の腕に押し当ててくるのだから、続きは気になるがその先は無いようであった。


「はい。検査は終わり。パンツを穿いて」


「……はい」


 夢を見ることは許されないようだ。

 静々と服の袖に腕を通し、パンツにズボンを重ねて履く。だが、いきり立った逸物をすぐに落ち着かせろというのは思春期真っ盛り、初めて異性に自身の男性器を弄られたことによる興奮冷めやらぬ熱の帯びたそれに立派なテントがおっ立っている。

 それに気恥ずかしさやら情けなさやらで、どうしたものかともじもじしていると、女医のエッチなお姉さんが学生証と生徒手帳を渡してきた。


「転入おめでとう。これからあなたは極天地学園の一生徒よ。その二つは無くさないでね。特に『学生証』わ」


「分かりました」


 勃起した逸物を押さえつけて、外で待機していた教員に連れられて俺の所属するクラスへと到着した。

 本校舎二階二年乙組、これより俺が属することとなる一団。

 若人たちの集う清く正しい清潔なクラスであろう! そう心に言い聞かせた。

 何せ俺は少年院上がりの生粋の不良だった。牢獄のような少年院にまた行けと言われればその場で舌を噛み切って絶命する方がましだ。反省房に入れられた俺の残した日記には『早くここを出たいと』ノートの端から端まで繰り返し書き記される程、精神が参っていた。

 故にこの学園が、この高校が犯罪を犯していない一般人の入学している学校なのだからそれだけで御の字。もうあの狂った環境下で生活するのは懲り懲りだ。

 そう思いこの俺でも入学を許された極天地学園を選んだのだが……。

 教室の扉を見てそれは不可能かもしれないと思ったのだ。

 どう見ても厚さ二センチはあろう厚みの鉄扉が拉げている。しかも蝶番はねじ切れて立て掛けられている状態だった。

 おやおや、これは元気な学生がお遊び半分で壊してしまった物だろうか。そう言う事にしよう。


「おお、新入生の。轟タケル君だぁ……みんな仲良くするようにぃ……」


 腰の曲がったおじいちゃん先生が担任だった。しかし俺はもう殺伐とした灰色の青春はもう嫌なのだ。

 第一印象が大切だ。勢い良く頭を下げて最敬礼の下手から。


「初めまして! 轟タケルです! 好きな物は拉麺です。よろしくお願いします!」


「君の席あそこねぇ……」


 震えて今にもくたばっても仕方ないと割り切ってしまいそうなほどの老いている担任を気遣いながら、俺は席に着いた。

 一番後ろの窓際、日当たりのいい席だ。風通しもいい、何せ窓ガラスが割れているから吹き通しだ。

 うん。たぶん事故だ。サザ〇さんのカツオが空き地で野球でして隣の家の窓のをよく割るように、それと一緒なはずだ。

 無理やり正当化して見せて、健全潔白な学園生活を送るんだと再度心の中で目標を打ち立てる。

 二年生からの編入だから。少なくともあと二年、大学進学がもしできたならプラス三年の計五年。

 五年もあれば何でもできる。学費は生活を見ない代わりに山ほど親戚が寄越してきた。親父の遺産もある、十分だ。


「よろしくね。轟君」


「あ、ああ。よろしく。君は……」


 隣に座っていた。女か男かよくわからな、──失礼中性的な青年が静かに話しかけてきた。

 色白の美少年とでも言えばいいのか。如何にも庇護欲を唆るその姿に硬い笑顔で俺はその言葉を受け取った。


「僕は、鮫島。鮫島キリト」


「鮫島か。よろしく頼む!」


「災難だねぇ。その席。つい先日退学になった奴の席だ、転校生?」


 前の席の奴が皮肉じみてそう言った。

 耳にはピアス、少しタレ目の金髪の震災刈りの如何にもの不良であった。


「そんなことないよ三河君。轟君、見た目もキッチリしてるし、変に悪目立ちはしないよ」


「そうかぁ? 転校生ってだけで注目の的だぜ」


 卑屈な笑い顔でこっちを見てくる三河と呼ばれた男に俺はすぐに心に決めた。

 こいつとは係わるまいと、元不良の勘とでも言えばいいのか。こいつの腹のそこは真っ黒な気がしてならない。故に関わるとろくなことがない。

 触らぬ神に祟りなしとは昔の人はいい事を言った。

 さて、そんなこともあり、暫定友達一人と顔見知り一人を得て俺の春色の青春は幕を開ける。筈であった……。






「デケなぁ。食堂……」


 その広さに驚いてしまう。五百人なら余裕で入ってしまいそうなほどの大広間にテーブルが広げられ、それぞれ各自色とりどりの和洋中関係なく取り揃えられたメニューの数々。

 ちょっとしたレストラン顔負けのバリエーションの多さに驚いてしまう。

 最後に学校と言える場所で飯を食べたのは学校側がデリバリー配達の弁当であり到底食えたものではない不味い飯だったのを覚えている。

 そんな物と比べればここはまさしく天国のそれであり、何より住まい、即ち寮であるがそれも完備して自炊する者の為に購買部の品数は大手スーパーマーケットのそれと同等。


「一応極天地はマンモス校だからね。財源は潤っているんだよ」


「どのくらい生徒がいるんだ? 鮫島」


「うーん? 一学年だけでも少なくとも二千人くらいじゃないかな?」


 ひえー。眼が飛び出てしまいそうなほど多いいではないか。

 少子化少子化と叫ばれる昨今これだけの若人が居ようとは誰が思おうか。都心の極致に集中しているから単純に地方に子供がいないだけなのではなかろうか。

 これだけ子供と呼ばれる年齢の者たちが居ればこの国は安泰だろう。


「ねえ。何食べる? 和食? 洋食?」


「そうだなぁ……やっぱり拉麺かな」


 本格的な厨房施設がある為にそこで働く調理員も若き者たちの胃袋を満たすのは大変だろう。

 しかし、あるのだから俺は遠慮はしない。食って食って食い尽くしてくれる。

 拉麵コーナーには『本日豚骨』とプラカードが掛かっていた。

 俺は醤油でも塩でも豚骨でも、家系でも次郎系でも拉麵なるものはどれも好きだ。

 デカいチャーシューを喰らって麵を啜り、モヤシを食んで汁を呑む、そんでもって食後の一服をしたのなら何たる至福か。自然と頬が綻んでくる。

 回転力の早い厨房作業に五分と掛らず拉麵にありついた俺は、鮫島と合流してテーブルについた。

 鮫島が選んだメニューはベトナム料理のフォーと生春巻きと何とも洒落たモノだった。

 どうにも俺はエスニック料理は苦手で、特にパクチーコリアンダーのあの異常に青臭い風味エグ味にノックダウンしたのは少年院を退院してすぐのパクチー拉麵なるゲテモノにありついた時だ。もう二度とあれは食わない。


「いただきます! ズゾゾゾゾゾッ!」


 早速麵を啜って見れば、しっかりとした固麺で味も安っぽいぼやけた味ではなく、脂気のあるガツンとした汁が絡んで大変旨い。チャーシューも既製品のペラペラの物ではなく、手作りの分厚いステーキのようなもので食いでもある。

 少々教室の備品に不具合はあれどこれだけの施設を揃えた学校はまたとないだろう。

 至福だ天国だ極楽だ! そう思えたのは束の間であった。

 鮫島と向かい合って座っていて目の前に鮫島が旨そうに生春巻きを食べる後ろで騒ぎが唐突に訪れていた。


「ブフォっ!」


 俺は正直な話を言うと目を疑った。

 何せ俺と同じくらいの男子が、宙を舞っているのだから。

 その一撃でこの食堂の空気が一気に変わった。

 いざこざのを中心に円陣のように人が裂け広がり、一瞬にして人間闘技場リングが作られたではないか。

 俺と鮫島はテーブルの上に行儀悪く立ってそれを見た。

 それは異常な、いや、本来ならば正常であろう空間が存在していた。


「食事も静かに、礼節よく食べられないのか? お前たちは」


「この……クソアマぁ!」


「風紀以前の問題だ。食事作法テーブルマナーも守れない奴らに鉄槌を下すのは、当然だろう」


 一体何事かと俺は目を白黒させ、拉麵皿片手にそれを見ていた。


「一体何事だ?」


「喧嘩だよ」


 俺の疑問に即座に答えたのは鮫島だった。

 喧嘩? 喧嘩とはあのケンカだろうか。子供同士の些細な諍いでその両拳をぶつけ合い、両脚で蹴り合い、時には噛み合い締め落とし合う。

 その喧嘩? 。


「あの男子。最悪だね。相手が風紀院長の爆川あかねさんだ」


 そう言う鮫島に俺は喧嘩の片方の者をみた。

 背丈は俺より少し小さいくらいだろうか。程よく締まった筋肉、背筋もピンと一本の線の入った美しい姿勢の良さ。

 そして何より俺の目を引いたのは。


「すげえ爆乳!」


 半分放り出したような乳房に眼を惹かれてやまない。

 ワイシャツに胸を押し込もうとしているのだろうがボタンが締まりきらず半分ほっぽり出している。

 見事な胸の谷間に大変柔らかそうだ。あのエッチな女医のお姉さんに負けず劣らず大層なものを持っている。


「そこなの、気になるの?」


「いやまあ喧嘩も気になるがな」


 この異様な雰囲気。まるで今まさに決闘でも行われる様相を呈しているではないか。

 可愛げな喧嘩の雰囲気のそれとはまるで別物。命のやり取りのような生死を掛けた勝負の場の空気そのもの。


「殺し合いでも始まるのか?」


「え? もしかして……轟君、知らないの?」


「何が?」


「この極天地学園での『喧嘩』の意味」


 喧嘩の意味などたかが知れているだろう。喧嘩は喧嘩だ。

 単純明快、明瞭明確に俺達の思い浮かべる『喧嘩』なだけだろう。

 しかし──この極天地学園での『喧嘩』は我々の思い浮かべる些細な『喧嘩』とは一線を画す意味を持ったことであった。

 爆川あかねと呼ばれる女子と相手の生徒が学生証を出して互いに向けた。

 突如としてアナウンスが校内放送でデカデカと鳴り響く。


『三年甲組、鏑木裕也。二年丙組、爆川あかね。喧嘩の承認が行われました』


 両者そのアナウンスに合わせるように構えた。

 鏑木裕也と呼ばれたその男子生徒の構えはボクシングスタイル。その両拳で己の顎を守るスタイル。

 堅実だ。堅実過ぎて花のない構え。

 しかし堅実過ぎる故に、強固! 。その構え顎を守る事によって顎への打撃により誘発される脳震盪を避け、そして僅かに屈んだ姿勢は自らの相手の拳からの被弾面積を抑え、そして腹部への攻撃を抑える姿勢。手堅く、そしてそして攻め難い! 。

 対する爆川あかねの構えは。

 体を半身にずらし後ろ手の左拳を上げ、腰回りを守るように右腕を垂らした構え。

 一様の爆川あかねの構えは、截拳道ジークンドーのそれに似ているが構えは無茶苦茶だ。

 片腕は下がり過ぎているし、何より体重が片足に寄り過ぎている。

 相手から逃げるように体重を敵対者から反対の方向へ向けて掛けている。

 何より、爆川あかね。パファージャケットに隠されよく分からないが、それに収まっている筋肉などたかが知れている。筋力も背丈も圧倒的に鏑木裕也の方が優位にある。


「ケンカったってただの喧嘩だろ? それ以上でもそれ以下でもないだろう?」


「もしかして……轟君。知らずに転校してきたの?」


「え? だから何が?」


「──極天地学園校則第一条“敗者は一か月勝者の奴隷である”」


 馬鹿げたことを言う鮫島に俺はその頭を疑った。

 奴隷? 奴隷だと? 基本的人権はどうなる。ここは日本、法治国家だ。

 基本的人権が誰にもでも適応されるし、何より世界的にも、『国家』というモノにはそれが適応されて当然の権利だ。


「この極天地学園に入学するとき誓約書を書いたでしょ。『日本国等如何なる国家への帰属を一時的に放棄する』って」


 鮫島の言葉に俺はハッとする。

 脳死で入学書類に俺の名前と捺印を押していた最中に普通では見ないような書類が一枚入っていたことを。それ即ち──この極天地学園という名の『独裁国家』に一時的帰属するを意味する書類だったのだ。


「嘘だろ……嘘だと言ってくれ……」


 俺は生徒手帳を開いて条文を呼んだ。

 第一条──敗者は一か月勝者の奴隷である。

 第二条──学園内での自治権は生徒にあり教員は授業及びそれ類する事柄以外介入することはない。

 第三条──第三者は当事者たちの暴力行為への仲裁、説得、交渉を行うべからず。

 第四条──当校は暴力行為の黙認し生徒同士の決闘を認可する。


「………………」


 俺は法学者ではないし素人法学で初めの頁に記されている校則の四条まで見て意味することは。

 喧嘩を承認して尚且つ『敗者に人権などない』と言う事だった。


「この極天地学園での法は暴力だよ。強さが何よりも尊ばれ尊重される」


「無茶苦茶すぎるだろ!」


 俺今すぐ卒倒してしまいそうなほど血の気が引く。

 俺の人生これからどうなる! これでは少年院とほとんど変わらないではないか。

 教師が喧嘩を黙認だと。暴力を肯定するだと? 。

 ハハハッ! 嘘だと言ってくれマイハニー! 。

 そんなこんなで頭がパンクしてしまいそうな混乱の渦に叩き落されている最中に、その当の喧嘩が開始していた。

 初めに動いたのは鏑木裕也。

 体勢を低く接近し握り締めた左拳からのアッパーカット。

 ボクシンググローブなしの素手の拳のアッパーカットの軌道は見事に爆川あかねの顎を目指している。

 グローブなしの素手だ。衝撃は諸に受け脳震盪からの下手を打てば顎骨に砕けるだけの威力があるだろう。当たれば必勝。体格は有利──それ即ち意味する事、勝利のそれ以外にない。

 混乱の中でも喧嘩はしっかりと観戦する俺に──更なる衝撃! 。

 勝負はあった。勝者は鏑木裕也──ではなく爆川あかね! 。


「──ッ!」


 一瞬の間であった。

 鏑木裕也のアッパーカットが炸裂する寸前のその時、爆川あかねが動いていた。

 体を捻り、敵とは反対に向けた重心を軸に回転、それより放たれる回転力より生み出された破壊の一撃──裏回し蹴りだ! 。

 見事なカウンター。アッパーカットを躱す動作と、攻撃を一体化させた見事な行動。

 革靴の厚みのある踵が撃ち抜いたのは鏑木裕也の腕か? 胴か? それとも顎か? 。

 撃ち抜いたのは──側頭部テンプル! 。

 格闘技に措いて顎先にへの打撃に並び立つ頭部の弱点の一つ! 。

 こめかみへの打撃は脳へ直結し、そしてその衝撃は脳を揺らシェイクし、その意識を激しく揺さぶった。それだけであるのならばタフな物であるのなら耐えきるだろう。

 しかしその威力、規格外! 。

 こめかみを撃ち抜いた爆川あかねの裏回し蹴りは鏑木裕也を蹴り飛ばし、その体を宙に回したのだ。

 人間が空を飛ぶことはない。交通事故、パラセーリングなど道具を使えば可能であるが、しかしながら人体を用いて人体を飛ばすなど不可能に近い。

 それをこの間近で、体格も俺に劣る『女子』が行っているのだ。


「化け物かよ……」


「化け物だよ。彼女は」


 鮫島は噛み締めるようにそう言った。


「彼女はこの極天地の星。たった五人しかいない喧嘩ランク『S』の唯一の女性生徒なんだから」


 アンコールでも求めるように周囲の観客生徒たちは囃し立てた。その名前をその異名を。


『爆川あかね! “暴風雨ブリザード”! 爆川あかね! “暴風雨ブリザード”!』


 俺の手の中から拉麵皿が零れ落ちて俺はその場で倒れて崩れた。


「嘘だろ……俺の爽やかな青春どうなっちまうんだ……」

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