幕間:天使のお茶会への応援コメント
>『そんな天使にとって、承認欲求が満たされない人間は格好の餌食であった。彼らは常に自分のことを不幸だと思いこんでいるので、満たされることがない。ほんの少しでも願いを叶えてやれば『一時的な幸せ』を感じるので、どんどん成果が溜まっていくのだ。』
結論出ちゃってるんですよね。それだけでもないと私は思うんですが……。でも、私自身も、異世界転生小説の読者について、こう考えたことがないとは言わないです。
作者からの返信
この話はメッタメタのメタ回なので作者の思想も漏れちゃってるんですが、結論これが言いたいがために書きました。
読者の薄暗い、底のない承認欲求を満たすために異世界を傷つけ、その汁を吸って作者が生きながらえていると、そう思います。
第8話 嘲笑、侮蔑、絶望への応援コメント
>『「強いってだけで正義だよな」』
これを真実だと思う人が、世にはたくさんいるんでしょうね。だから売れる。
作者からの返信
個人的には、怯えているからそう思うんだろうなと考えています。
どいつもこいつも異世界で無双しまくるのは、徹底的に不安を払拭するようにも見えます。自分を脅かすようなものは一切合切力を以て排除しなければ安心して暮らせないことの裏返しなんじゃないかと思っています。
第6話 冒険配信者への応援コメント
>『なんて馬鹿なことを言っているんだ、冒険は遊びじゃないんだぞ。そんなヘラヘラ笑って、友人に見せる動画感覚で世界に配信するものじゃない!』
異世界転生小説のだいご味は、冒険をへらへら笑って、友人に見せる動画感覚でやることに始まる気がするんですよね。切れ味のいい小説です。
作者からの返信
作品をほったらかしにしていたらたくさんコメント頂いていてびっくりしています。返信が遅くなって申し訳ないです。
異世界だから何してもいいじゃん?みたいな風潮をぶん殴ってやりたくて書いた作品なので、切れ味が良いと言っていただけてありがたいです。
最終回 冒険の終わりへの応援コメント
>『「誰でもいいからボクを見ろ! ボクの言うことを聞け! ボクを認めろ! ボクはこんなに……こんなに力を持っているんだぞ! 称賛しろ! この物語の主人公はボクだ! お前たち勇者パーティはボクがいなくなって落ちぶれて、ざまあみろと言われて後悔してももう遅いって蹴られる立場なんだよ! 何勝手に物語を進めてるんだ、ボクをそこに入れろよ!」』
核心を突き過ぎているような気がするセリフですね。一点、惜しむらくは、アルトがなぜこんな人になってしまったのかが全く書かれていない事かなと思います。まあ、それ書いたら『ライオネルの正義』が霞むから書かないのかも知れないけれど。
作者からの返信
ちょっとこれはやりすぎたかなとは思っています。メタいですよね。
アルトがこうなったのは、3話で書いた通り幼稚な嫉妬と承認欲求によるものなんですね。
要は、初対面の印象が悪かったライオネルが美人なリリアンと親密なのが気に入らない。それだけです。それだけの些細なことでここまで事を大きく出来るほど歪んだ心と大きな力を持っている、恐ろしい人間なのです。