第2話

 翌日オレは仕事から帰ると、待ちきれずにまだ明るい外に望遠鏡を運び出し、公園の隅に設置を始めるが何かが足らない。

(・・酒だ、酒が足らない)折角望遠鏡を用意しても、ビールも摘まみも無くてどうする。 コンビニは直ぐ近くだが、ここから離れるのは少し恐いな。子供が悪戯でもして壊したらガッカリもいいところだ。

(確かに好意で貰った物だ、それでも壊されて怒らない自信がない。叱る意味も込めて多分大声で怒鳴るに決っている)

 好意から頂いた物で誰かを怒鳴るとか、勿体ない話じゃないか。

 そうなると、もう一度望遠鏡を片付けて用意を十分してから出直すしかないのか。

 重い、そして荷物が多い。虫除けと冷えたビールと唐揚げ、そして夜中に望遠鏡を畳む時に必要になる懐中電灯。

(乾電池の確認も済ませたな・・・後は・・少し厚めの上着は必要か?)

 上着は寒くなれば帰るだけだし、要らないだろうか。職務質問されても困るし、免許の換わりに保険証でも持って行くか。

(免許なぁ・・あれからもう十年以上だ、そろそろ取り直す時機か?)特に必要性は感じないが身分証明としてはいるかも知れない。

 飲酒運転はもうしない、が少し遠出して月を眺めるような事も有るかも。その時の気分次第だが、やはり免許は取り直そうと思う。

 準備万端にして公園に戻れば、公園の照明が光り出し懐中電灯が無用になった。

気が付かなかったがかなり明るいのな、最近の照明は。

 手元まで良く見える強い明かりで組み立て直し設置完了、さてお月様はどこだ?

 ボンヤリと照明が明るい夜空は、肉眼で見るとそれ程気にはならないが望遠鏡を通すと思ってた以上に見辛い。

 都会の端の、この地域限定で言えるのかも知れないが、遠くの打ちっ放しの照明と都市からの光りに挟まれて星が少ないし見えない。

(これは・・・本気で車の購入を考えるべきか?)そう思うほど夜空が明るかった。

 どこかの民話で節約家の婆さんの話があったなぁ。

 節約倹約好きの婆さんが、孫から貰ったケープで生活が変化した話だ。

 いつも古い服を着ている婆さんの為に、孫か娘がちょっと良いケープを送った。

そうすると余りにケープと服がチグハグなのか、それとも普段の服が見窄らしく思ったのか婆さんはケープに合わせた服を買った。

 服の次ぎに履、そして傘や小物を合わせていって最後には全ての蓄財を使い果たした。 そんな話だ、それが彼女にとって良かったのか、それとも不幸になったのか、そこまでは覚えていない。だが、たった一つの物を手に入れた事で(他にも他にも)となってしまう気持ちは解る気がする。

 今日の所は、現代社会の照明に包まれながらも姿を見せた月を覗く事にしようと思う。

 その内に昇り切るだろう月は、二割ほど欠け浮いている。望遠鏡に捕まった丸い姿は、影から凹凸から全てを晒して、大気の揺らぎだけが距離を教えてくれた。

(なるほどなぁ、写真を撮る気持ちも解るよ)それだけ肉眼で見えている月とは違うのだ。

 遠く・遠く、昔から有った月は、手を伸ばしても届かない存在だった。

 それが今や望遠鏡を通せば巨大な光る岩石だ。

 美しさや儚さ、男の幻想を取っ払った化粧を落とした女に見えて来た。

(それでも、オレには魅力が落ちたとかは思わないんだが)クレーター一つ、影一つ。

どれをとっても見飽きない姿だ。

 月に人々が見た幻想は、レンズを通して美しさから雄大さに変わったのだろう。

遠くに浮かぶ巨大な衛星、光る巨大な岩の塊、そして宇宙の・夜空の本当の近さに振るえるのだろうか。

(手を伸ばせば宇宙なんて、しゃれているではないか)


「ちょとちょっと、そこのオジサンそんな所でなにしてるの?」

[ビールを飲んでいる]それすらも見て解らない無粋な声が邪魔をする。

 白いシャツと紺色のズボン、手に持った懐中電灯でオレを無遠慮に照らし、偉そうに近づく二人の男。(顔くらい公園の照明で十分見えるだろ、こいつら目が悪いのか?)

 はぁ~~~「見て解んないですかね?」月見酒だよ、現代ではそれすら申請しなければならない社会なんですかね?

「だからなにをしているときいているんだ!取り敢えず何か身分証か何かを見せなさい!」 2人組の男達は横暴で横柄で高圧的で好戦的だった。『どんな権利で?』と問えば、

たぶん[公務員法なんちゃら]の職務質問できる権利とか言ってくるだろう、阿呆くさ。

 本来は答えてやる[義務]もこちらには無いし[身分証明書を提示させる権利]も彼等には無い。[任意]の意味をはき違えているか、知らないのか。そもそも[任意]を曲解しているかそれともワザとか。

 とにかく任意とは、[法や定めによらず、その人間の意志で]協力しする事だ。

こちらが[協力てやっている]事に頭が回っていない連中の相手をするのは面倒だ。

 『辞書引いてから出直せ!』そう言えたらどれだけ楽だろうか。

「まぁ良いじゃ無いですか、取り敢えず会話の録音だけはさせていただきますよ」お〇りさん。まずはそう断って、スマートフォンを見せてから操作し、今日の日時をマイクに告げる。「今いつの何時くらいですかね?後お二人のお名前を聞かせて貰っても?」

こちらの声だけでは証拠能力が低い、アチラさんが今の時間を答えてくれたら証拠能力も上がるって物だろう。

「なんで答えなきゃ行けないんだ!なんなんだアンタ!」

 なんなんだとは失礼な、ただの無実の一般人ですよ。

「はぁ、何なんだとはなんでしょう?私に聞いているんですか?・・おかしいですね?

捜査なら令状、尋問も手続き上は、裁判所から令状をとっている筈ですよね?なら私の事はご存じなのでは?」

「これは職務質問だ!さっさと答えろ!お前、へんな物持って無いだろうな!ちょっと見せてみろ!」恫喝気味に声をあげ、男の一人が私の体に触れてきた。

「止めて下さい!何者か解らない他人に触られるのは不快ですよ!男性相手にも痴漢行為が違法で有る事を知らないのですか!」

「ハハハッ、何者か解らないって。見て解りませんか?この制服を見て」

 今時はア〇ゾンでも〇天でもそれ以外のネットでも、制服くらいは手に入る。そんな物が身分証になる筈が無い事は子供でも知っている。 

 私が1歩引いて男の手から逃れると「逃げるんですか?こちらは逃亡するなら逮捕できるんですよ?」と言わんばかりに詰め寄ってくる。

「とにかく正体の解らない相手に付き合ってやる義務は無い、触るな!近寄るな!警察を呼ぶぞ!」こちらはいつでも110番を押す準備がある、そう伝えると一瞬相手が怯む。

「警察官なら警察手帳があるでしょ、それも市民程度なら見破れない程の偽物の可能生もあるでしょうがそんな物を持ち歩けば公文書偽造?でしたか。とにかく撮影させてもらいますから見せて下さい」

「なんでなんだよ、なんだよお前」若い方の男が声を上げる。

 お前とか何とか本当に失礼なやつだ。

「いいですか?貴方達が仮に本当に国家組織の方として、国家に所属する方々なら法の順守は[当たり前]なんですよ?[知らなかった]では通じませんよ?」

 国家の金看板で仕事を行うなら、その背中には国家を背負っている自覚が必要だ。

少しでも自分の行動が間違えば、それは即ち[国家が間違った事をさせている]と思われても仕方無い。

「それに知ってますか?国家組織の制服を着て1市民に恫喝する、これ完全に違法ですよ。 特に最近は制服を着て市内をうろつく事も犯罪に近いとされています。私は[身分を明かさない相手が国家組織の制服を着て、街中を歩いている]これだけで通報できるんですよ?」真っ当な市民からの、正当な通報としてね。

 相手の同意無しの[職務質問に偽装した尋問]並びに[持ち物検査]明らかな違法行為と異なってね。

「そうそう、私は逃げませんよ?だから逮捕も出来ない。紅〇さんでしたか?冤罪作りの名人がいましたよね?たしか西の都市でも十万を猫ババした方が、一介の奥さんに横領とか擦り付けて組織がかりで隠蔽しようとしましたよね?逮捕されなければ冤罪も作れないでしょ?だから逃げませんよ?」

 ただでさえ怪しい連中だ、何故偉そうなヤツ等に[協力]する必要がある?

「おじさん、私達はオジサンがどなたなのか訪ねているだけですよ。どうして隠すんですか」年上の男が丁寧な口調で聞いて来た、最初っからそうすれば良いものを。

「当然ですよ?顔見知りでも無い、よく知らない相手になんで名乗るです?」そんな人間は選挙にでも出るか、TVタレントの仕事だろう。

 撮影すると言ってしまったせいで、あくまで手帳を開かない男達は納得したような嫌そうな顔を作って何かを言い合っている。

「じゃあもういいです!この辺で変な男がうろついているって通報があったんだ!お前だろ!おかしな事をするなよ!」顔は覚えたからな!さっさと帰れ!そんな感じで立ち去ろうとした。ヤクザかチンピラの言い様だ、月の無い夜道に気を付けろとでもいうのか?

「まって下さいよ?私はただ公園で月を見ていただけで怪しい男二人に恫喝されたんです。当然通報するか、ネットで後悔しますよ。よろしいですよね」

 まぁそんな面倒な事はしないが、一応許可を取っておかないと肖像権とかで訴えられる事だってあるのだから。

 二人が手帳を開き、私がそれを撮影した。最初から見せれば良い物を面倒な手続きをさせていただきました。

「いや本当に警察の方だったんですね?ご苦労さまです」そう言って帰って頂いた。


 さて困った、今時は天体観測でも通報されるのか。ただ昔のように月を眺めていただけで周囲の人間の目はそう思ってくれない時代になったと言う事か。

(それともオレの年齢か?子供なら通報までは行かないのか?)

 大人は公園では酒を呑んで月を見る程度なら良いが、望遠鏡を担いでは駄目だという。境界は不明だが世知辛い世の中になった物だ。

(それとも、今の人は望遠鏡で覗かれると事があると困る生活でもしているのだろうか?)

 『恥ずかしい生き方をしてきました』でもないだろうに。

 家の中が治外法権で何でもやって良いとか、他人に見られて恥ずかしい格好でもしているのだろうか。

(これは本気で車の準備が必要だ)月見酒は別としてもだ。やはり貰ったからには美しい月の感想も必要だろう。それに使わないと、この望遠鏡にも失礼だ。

 私はしぶしぶ望遠鏡を片付け、月を見ながらビールを飲む。これなら普段と同じだから通報される事もないだろうな、多分。そうしてボンヤリと色々考えながら、顔を上げて行く月を枕に少し冷えた唐揚げを含む。

 塩味と胡椒が柔らかい鳥の肉によくあって美味い、これで面倒事も無く月見酒なら尚上手いだろうに、勿体ない話だよ。

 理不尽のせいかビールが思ったより早く溶け、望遠鏡が落ちないように自転車を押す。一時間は公園にいたと思うが、公園の外にパトカーが停車していた。アレらとは違うだろうが、ご苦労さまな話だ。

 次ぎの日から運転免許の勉強を初め、学科も新しい法が出来た物だと感心する。

(それだけ道路事情も色々複雑化したのだろう)あとは彼等の収入の為か?

 全て覚えるのは難しいだろう、ここは運転免許場の回りで売っている参考書だよりに一つ頑張ってみた。

 それでも学科で何度か落ち。続いて実地、まぁこれは体が覚えていた。

 当時ミッションで取っていた免許は、オートマで取っても大差無い。むしろ簡単になって薬なくらいだ。

 S時クランク、縦列駐車、坂道発進、オートマ車は良く動く。変なクラッチや半クラなどが無いので、感覚としてはゴーカートと同じか少し大きいだけな気がする。

 これだけ楽な乗り物で、国内売り上げ台数が減っていつているのは、市内の交通の便が良くなったからか。それとも今は道を走るのが面倒な時代なのか。

(視力が落ちていたなぁ。これが歳か、嫌だなぁ)

 運転時には眼鏡が必要になるかもしれない。

 道路に出れば煽って来るヤツ、横入りとか無理な追い抜き、フラフラと車道を走る自転車と飛び出す子供と道路を横断するヤツ等。

 確かに道路を走るのは面倒だ、正直自動運転なんてこの国じゃ無理だろうと思う。

自動運転で街中を走るならバスで十分だ、大きい荷物は宅配で送れるよ。

 そして田舎を走るならそんな自動運転機能が要るだろうか?

 私としては、コンビニや薬局などの駐車場のみ自動運転とか、一部自動運転地区といった事になるだろうと予想するのだが。

(全自動運転なら、目的地に着くまで車内で眠ったり出来てしかも、事故が起っても車の販売会社の責任になるなら買ってもいいだろうが)そんな事は無理だろう、車の事故は持ち主の責任というのがこの国の法律だ。

 大体だ、交通違反をしない車なんか作ったら警察様は大赤字に違い無い。

交通課の職員が大リストラ、予算削減の嵐だろう。人と予算が減ると困るヒト達が大量に出てくる、そんな車を日本の国が、警察組織が認める筈が無いとは思わないか?

 

 二週間で送られて来た免許書には、歳を喰った男の写真が写っている。ショックだ、いつの間にこんなに老けてしまっていたのか。だがこれで車を買う準備は出来た、車庫の契約を済ませて中古車のミニバンを買ってそれからそれから。

 本当に金が飛んで行くような日々を終え、ようやく望遠鏡の出番がやって来るのだ。

 町から離れた河原、街の光りが遠い山の駐車場、広い庭園墓地の駐車場、少し離れた場所にある野球グランド隣の公園。

 車なら十五分から30分で都市から離れられる場所を探す、最近ではGPS道路地図やネット地図で簡単に探せのがすごい。

 クーラーボックスには冷えたビールと水を完備、摘まみはチーズと魚肉ソーセージが助手席に座らせた。(完璧だ、後一応持って来たコピー用紙に[只今休憩中]と書いた物を貼り付けるだけ)これで車内で朝まで眠りアルコールを抜く、水を飲んで帰ればお咎めも無く帰れるだろう。

(週一回の趣味の時間だ、途中で缶珈琲でも見つけたらそれもいいだろう)

 今日はお試し、と言う事で近場の小山に登ったが流石は夜中だ、誰もいない。

 サイドブレーキを引くと車はギッと音を立て、タイヤの下には△のストッパーを噛ます。少し傾いた道路の脇に見つけた平な地面、本当は車を止める場所なのだろうが、今日の主役はこの望遠鏡だ。コイツを立てると今度は車の扉が開かない、なので脇役の車は坂道の端に駐めることにした。

 今夜の月もまた良い物だ、半分以上欠けた月は昼間の猫目の様。

細く細く空に浮かび、隣に輝く星を引き立て自らも光り輝く。

 細く鋭い銀のような月の光りが夜空を飾り、その他の星が喝采のように瞬き踊る。

脇役に徹した名優の如き存在、それが今夜の月。静かだった、完全な沈黙では無く、木の葉や下草が風に揺れて擦れ合い、サワサワと音を残す静けさだ。

 それを邪魔する物は、時たま山の裾から上がる車や街の喧騒だけ。

だがそれも、喧噪の無い世界を知らない私からしたら、無いような物。漁師が常に耳にする波の音と同じで街の音が無くなると私はきっと不安になるだろう。

 キィ・・キィ・・細い金属の擦れ合う音がどこかで鳴っている。

 目を瞑れば時々止る、風の音の中に虫の音も聞ける、そんな夜の世界だ。 

(これは・・間違えたか?)山手の空気はやはり少し寒い。

 キンキンに冷えたビールより、少し冷えた程度のビールと最高に冷たいか、暖かい摘まみの方がこの夜には合うが、それもまた経験か。

 手の平を冷やすビールの滴が地面を濡らし、チーズも少し味気ない。少し炙れば美味くなるだろうが・・火を起こす場所も道具も持って来なかった。

(そこまで行けばアウトドアか、キャンプを始めるするつもりは無かったんだが)

 見上げると満天に近い星、足元には小枝を組み上げた炎。小さなヤカンで暖めたお湯で呑む珈琲、そして混じる煙の匂い・・・なるほどハマるヒトの気持ちは解る。

 一口ビールを飲んで、少し考えてまたビールを飲む。やがて月の光りがどこかに溶けて私はその姿を探すように望遠鏡を傾けた。

 キィ、金属のネジを緩めたり締めたりして望遠鏡の角度を変え、月を探す。

クルッ暗闇で慣れない手作業は、空とは反対の街の方に望遠鏡の向きを変える。

望遠鏡のレンズを追っていた目は街の姿を写し、レンズの中に一つの姿を映し出していた。

(なにやってるんだ?)レンズの中にいる男はオレンジ色の部屋に立ち、何かを見下ろし振り上げたナニカを振り下ろす。

 体重を込めて下ろした体は驚いたように飛び退き、その下から影が立ち上がる。

影はしばらく男に手を伸ばし、そして崩れて消えた。

(ドラマかなにかか?大きなTVの映像?映画でも見ているのか?)

 最近では大型のテレビも安い、50インチ55インチは十万もしない程度で買え時代だ。

ならオレの見えた物はTVドラマの一シーンである可能生も高い、レンジを少し引けば全体像も見えるだろう。

 倍率を下げ、レンズを引きながら焦点を合わせて1度覗く。街灯の明かりが緑の屋根を照らし、大きく開いた窓の中で肩を上下させる男が見える。

 その男は素早く顔を上げ、こちらに気付いたように驚きの表情を見せた後、窓を閉めカーテンが引かれた。

(映画とかじゃないのか?)こちらからは家の場所、家の外観、周囲の家まで全てが見えている。(本来通報するべきなのだろうが・・・・・・)

(嫌な思いをしたばかりだし、それに状況を聞かれて『望遠鏡で覗いてました』では、

変な風に受け取る組織の人間も出るだろうし・・)実際面倒だ。

 殺されたヤツには殺される理由があった、殺したヤツには殺す理由があった。それだけの事。そこに私が野次馬根性で首を突っ込んでも、火傷するだけだ。

 少なくとも家で死体が見付かれば公共組織の人間が動くだろうし、彼等がきっちりと法に従った対応を取るだろう。

(証拠が無いのに、民家に押し入り死体を見つけるのか?・・・ご近所の通報があれば捜査が入るか?・・・)

 どちらにせよ、私は近所さんでも無ければ男の知り合いでも無い。ここは見なかった事にして今日はもう寝る、そう嫌な事は寝て忘れるに限るのだ。

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