第二話 進路相談

「して。新井。進学先はどこにしたいんだ?まだ進路希望を出してないようだが?」


新井は進路先に悩んでいた。

どこの農業高校に受験しようかと。

出来れば県内がいい。うちには両親がいないし妹たちの世話もしないといけないからだ」


「ふぅ。じゃあ新井。ここはどうだ。帝農高校は?」


帝農高校。農業高校にして日本国内で最も偏差値が高く進学率、就職率を高い。

「ここだと君も農業のことも勉強できるしもしかしたら本格的に家の農業をするときのために家の仕事をしてくれる人もできるだろう」


「そこにします」


即答した。


「あぁわかった。じゃあこれに志望動機を書いてくれ」


ん?志望動機?一般じゃないのか。


「推薦の方がいいだろう。君は部活の顧問以外の先生なら評価は高いから。校内推薦も確実だ」


「あぁそういうことですか」


「じゃあ明日提出してくれ」


志望動機か。まぁ適当に書けばいいだろう。

そう部屋から出て行ったが。。


「たぶん彼は野球を続けるだろう。スポーツ推薦だな」

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