第一話 彼女ができない。

「はぁぁ」


俺は今猛烈にため息をついている。

なぜか?それは彼女ができないからである。


「そんなため息ついてどうした?」


「あぁ先輩。実は優勝したのに彼女ができないんですよ」


「あぁそういうこと。まぁお前頭がこれだからな」


野球部と言うことで頭は剃っていた。


「で、お前野球続けんのか?お前ならプロ目指せるだろう?」


「いや。家業継がないと一けないんで。まぁ農業高校に進学しようと思ってますよ」


「あぁ。。確かお前んちすごい農家だったな」


「まぁそういうことですよ」


先輩と話が終わり家に帰る。

家に帰ると両親はいなく妹たちが出迎えてくれる。


「おにぃ。おかえり」

「お帰りなのです」

「お帰りなのだ―」


「ただいま。霊子、みなみ、みなこ。今からご飯作るから」


「わかった」→霊子

「わかったのです」→みなみ

「わかったのだー」→みなこ


今日の夕飯はお隣の牧場から譲ってもらった豚肉を使った味噌焼きを作る。

まず袋に適当に蜂蜜、醤油、味噌を入れよく混ぜる。

混ぜ終わったら切っておいた豚肉を袋に入れ揉み込み置いておく。


レシピにはオーブンで焼くと書いてあったがオーブンがない。だがフライパンで大丈夫だろう。


「おにぃ。手伝うことない?」


霊子が話しかけてきた。

「あぁじゃあお皿を出しておいてくないか?」


「わかった」


さて焦げやすいため早く皿を用意しておく。

焼いている間、鍋にお湯を入れすまし汁作る。

ただ豆腐と醤油とだしをを入れればいいだけの簡単なお吸い物だ。


「じゃあいただきます」


「いただきます」

「いただきますです」

「いただくのだー」


うむ。ただ普通にうまい。

やはり素材がいいな。豆腐も家で作ったやつだし。


「おいしい」

「おいしいなのです」

「おいしいなのだー」


まぁ妹たちが喜んでくれてるならいいか。


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