第13話
と、進路の途中の橋の
「どうした、ミクル?」
「お兄ちゃん! あそこ! ワンちゃんが
「
「ダメだよ、お兄ちゃん! あの子、きっと足か
「いや、アイツ首輪しているから、飼い主が何とかするだろうし、オレ
「ここ、今は私達しか通ってないし、そんな連絡とかしている
「だからってオレ
「いいよ! 私、行って来る!」
「ちょッ⁉ ミクルッ⁉」
「あの子を
ミクルちゃんが決意を秘めた
オレの左手から手を離し、荷物を降ろして上着を脱ぎ始める。
「待て、ミクル!」
「止めてもダメだよ!」
「違う、そうじゃない! オレが行って来る! オレが必ずアイツを助けて来てやる!」
「お兄ちゃん……。」
ミクルちゃんのさっきの言葉……。
彼女は昔に、目の前で誰かを亡くしたんだ……。
会った当初の”
親しい人を目の前で亡くしてしまった……。
だから、もう世界中の人が悲しまない様に世界を変えたい……。
でも、そんなスケールのデカい願いは、この小さな
だから自分のルール、自分の世界を作って、世界を救える
そして今、生身の彼女は、あの犬を自分の力だけで救おうと挑みかかろうとした……。
この小さな
それをオレが指を
正直、こんな高い所から飛び込むなんてした事もないし、
だけど! この
それ以上に、この
「まあ、見ていろ。この高さから飛び込む事や、
「うん……うんッ‼」
大きな瞳を見開いて、コクリと頷く。
よし、バトンタッチは完了した。
ここからはオレのターンだッ‼
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