第5話 学校の女子トイレにて

 私とシイちゃんはお昼休みに女子トイレに向かっている。

「ルノちゃんは、やっぱりテストがダメだったね」

「本当に公開処刑だよ、あの先生はみんなの前でテストの点を読み上げるからな」

 私はシイちゃんとそんな話をしている。女子トイレに着いた。私はぼんやりとシイちゃんの横顔を見つめる。

「何? なんかどうかした?」

「えーと、なんでもないよ? シイちゃん」

 そして、シイちゃんが個室に入ろうとする。私もつられて一緒に入ろうとする。

「ちょっと待って、ルノちゃん? 一緒に同じトイレに入ってどうするつもり?」

「ふえ? あ。ごめーん☆ ボーッとしてて」

 シイちゃんは私に対して冷たい視線を突きつけてくる。いやー、さすがに私でもそれは出来ないよ? お願いだから、そんな目で私を見ないで? 興奮しちゃう♡


続く

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