迷彩のキャラバン

 午前七時。南に向かう脱出行が始まる。

 梓真は、ここしばらく定位置にしていた助手席から後ろのコンソール席に戻り、ルーフ上部備え付けのカメラの映像を眺めていた。始めのうちは全周囲を警戒していたが、今はアームを高く伸ばし、後続の輸送車の列に魅入っている。

 梓真たちは三十七台からなる車列の二番手に位置していた。

 道幅はどう見ても大型車の通行を想定していない。農道の脇からもたれ掛かる葦をかき分け、迷彩色のキャラバンは疾走する。

 草原を地響きとともに真っ二つにするその光景は、勇壮の一語に尽き、畏れるべき何者も存在しないかに思えた。

 脱出経路は道のりにしておよそ三十キロ、順調に行けば一時間と待たず目的地に到達するだろう。

 きっと何事もなく終わる。

 いつか輝矢と「あの時はほんっと焦ったよな」などと笑い合う日が来るだろう。

 ――そんな妄想をあざ笑うように、クルマの揺れが止まった。まだ五分と経過していない。

 ……きっと、大丈夫。

 梓真はマイクを口元に運んだ。

「……なんだ、いったい?」

『輸送車だ』

 山野目の返答に、カメラを前方に向ける。

 先導車のさらに先を、輸送車のお尻が塞いでいた。道は狭く、大型車が行き違えるほどの幅はない。

「それで……敵は?」

『確認中だが、とりあえず大丈夫みたいだな。それより、カレンカレンから連絡が来てる。どかすのを手伝ってほしいんだと』

 チーム“カレンカレン”は、審判員が地理に明るいとの理由で先頭を任されていた。

「どかす?」

『ああ。動けないらしい』

 カメラをズームしてもう一度画像を確認する。輸送車に攻撃を受けた形跡はない。

 ほっとして、梓真は真琴と理緒を振り返った。

「悪いが……」

「え、うん」

「人使い荒いわね」

 真琴はゴーグルを被り、理緒はつり下げられた装甲服へ向かう。

 ハッチが開いた。

「気をつけて、な……」

「わかってる」

 ディアナに続いて、理緒もアスファルトに降り立つ。

 に輝く二体を見届け、梓真も席を立った。

 今のうちにやっておきたいことがある――のだが……

 輝矢はイスに腰を落ち着けていた。揺れる車内で横になるのはかえって気分が悪いものらしい。

「今は……どうなんだ」

「うん、今日はそこそこ」

「そう、か……」

 彼に手を借りるべきか、迷う。

 そこへ――

「……よっこら……」

「うわああ!」

 尻餅をつく梓真。

 丸く光る何かが後部ハッチに出現した。

「……やれやれ、こえーの。ひと苦労じゃ。入り口はもっと低ぐ作らんとぉ」

「爺さん! どっから潜り込んだ!?」

 この一帯は現在閉鎖中、関係者以外立ち入り禁止だ。しかし押し入ってきたのは農作業中といった身なりの禿頭の老人だった。

 けれど耳が悪いのか、梓真を無視して独り言を続ける。

「だいだいこのクルマ、トラックだか兵員輸送車だか、指揮車なのがもはっきりせん。設計思想がなっとらんのじゃ」

「そりゃな爺さん、軍用オルターの運用自体がいまだに確立されてないからだ。SCの開催は、そのためでもあるんだよ」

 老人に続いて乗り込んだ山野目が、話を合わせる。

「相伴に預かるぜ。俺もこの人の話は聞いておきたいからな」

「だから、誰なんだよ。この……」

 梓真の抗議もどこ吹く風と、汗だくの老人はハッチ脇のイスに腰を落とし、ポロシャツの首に手で風を送った。

「年寄りは労わんとのう、少年。わしゃ、こう見えで出場者じゃ」

「出場者? あんたが?」

 驚く梓真を、老人は抜けた歯をむき出しにして笑った。

「そうじゃ。……ところでぇ、水、もらえんか?」

 輝矢が立ち上がろうとしたが、それを制し、梓真がタンクに足を向ける。

 老人は紙コップの水を、喉を鳴らして流し込んだ。

「ふいー! いや、生ぎ返ったわ。わりがったのぉ。何すろ炎天下で手え振っとったから。故障も直せんとは修理屋の名折れじゃが、なんせ、クルマは勝手が違うがらぁ」

「修理屋?」

「そうじゃ、オルターの修理を生業にしとぉ。じゃが、ディーラーさんの指定も受けとらんから実入りも少のぅて、ほんで、すているこんばと、に出て名を上げよ、そお思ぅたんじゃ。あの、神木……なんたらさんみたいに」

「そりゃ、まあ……わかるが」

 腕を組み、壁にもたれる。

 話の脇道に逸れていきつつあったが、梓真はいつのまにか聞き入っていた。

 老人は首のタオルで頭を拭う。

「出だすはうまあくいってた。ところがの、次に出てきだのが、よりにもよってその神木さんじゃ。しかも他のチームも引き連れて、二倍の数でタコ殴りにされてしもうたわ」

 “タコ”と言われて思わず頭に目が行く。

(いや、待てよ)

 いやな予感がした。だが、真琴は無邪気に聞き返す。

「あの、お爺さん、なんてチーム?」

「うむ、幻舞隊というんじゃ」

「えっ、幻舞隊!!」

「おお、知っとるか? ほれ、わす、会津出身じゃから、それにあやかっての」

 幻舞隊。たしか神木と共同で“タコ殴り”にした一隊だ。

 そこへ、理緒の装甲服が帰還する。

「山野目さん、すぐに出発だって。……どうしたの?」

「お……じゃ、続きは運転席で聞くわ……ぷ」

 山野目が笑いを堪え、入れ替わりに出て行く。

 それを待って、理緒は装甲服の正面を壁に向けた。フックに両脇と股間部を引っかけると、脱皮する蝉のように装甲服の背中から離脱する。

 その様子を老人はじっくりと観察していた。

「おやぁ、中身はお嬢ちゃんか」

「……どちらさま?」

「わしゃな――」

 言い掛ける老人を遮るように今度はディアナが戻る。背中を装甲服とは反対側のフックに預けた。

 その様子を老人はぼんやりと眺めていたが、やがて――

「はで……どっかで見だがのぅ?」

 顎に手を当て、首を傾げる。と、梓真は身を乗り出し、

「じっ、爺さん!!」

「なっなんじゃいぎなり! 三途の川が見えだじゃろ」

「や……あのな、そろそろ本題に入ろうぜ。その、山野目のおっさんが聞きたかった話ってな、なんなんだ?」

 そう言ってマイクを向けるも、はたまた老人は首を傾げる。

「……はて、なんじゃろ?」

「おい、おっさん!」

 梓真は、今度はマイクに怒鳴った。

『……発進するぞ。掴まってろ』

 後部ハッチが閉鎖した。同時に車体が流れ、路面の凹凸を梓真たちに伝える。ゆるやかな加速のあと、ようやくスピーカーが答えを返した。

『武装解除させられたんだろ、爺さん。その辺をくわしく教えてくれよ』

「武装解除……って、奴らにか?」

「奴ら? ふづうの兵隊さんじゃながったかのぅ」

「……」

「いやなに、その……軍服のお人らがぁ、強盗を働く危険な連中がおる、いったんオルターを預からせてくれ、そう言うんじゃ。……あ、あと銃の回収もな」

「……それで?」

「申し訳ないがあどはぁ自力で帰ってくれ、自分たちは他も回らんといかんからと」

「それに素直に従ったのか!?」

「何か……変かのう? あどで返してくれるんじゃろ? ちゃんと預かり証も受け取っとる」

『……そいつらが本物の陸軍だったらな』

 山野目の言葉は皮肉ではなかった。一応、理屈は通っているし、本部との連絡が取れない現状では、彼らを偽物と言い切るだけの根拠はない。

 彼らは本物で、梓真たちを攻撃した者たちだけが偽物の可能性もある。

「うーむ、腰は低いしねつかったし、しゃっけ水筒も頂いだし、さすが平和国家の軍人さんじゃあ思ったがのぅ」

「……あんたはそれで良かったのか」

「うむ、なんじゃ?」

「そいつらが本物でも、何か理由を付けられて、返却されないかもしれないだろ?」

 梓真は同じSC出場者として、老人の薄情に疑問を抱いた。

 しかし老人の回答は簡潔だ。

「そうかもしれん。そうならちと惜しいのう。じゃが所詮は物じゃ。また作りゃええ。」

「……」

「少年、何か気に障ったかな?」

「いや……ちょっと用事を思い出しただけだ。あんたの話、面白かったよ」

 逃げ場のない車内、梓真は老人との距離を空ける。

 老人に親近感を覚え、自分と同類なのでは――そう思い始めていただけに、達観した、執着のなさがショックだった。

 現在、オルターを人生のパートナーとする者も大勢いる。梓真はそれを汚らわしいとさえ思ってきたが、もしかしたら彼ら、彼女らこそが梓真の理解者なのかもしれない。

(いや……)

 そんな人種の中にさえ、オルターをとっかえひっかえしたりもする。

(もしかして、俺だけがおかしいのか?)

 この数ヶ月の出来事が梓真のアイデンティティーを大きく揺るがしていた。これまで抱いてきたマルスたちへの執着と依存が、今は異常なのか、と思えてしまう。

(……それとも客観視できるだけ、まともになったのか、俺は……)

 クルマが大きく揺さぶられる。梓真が反対側の壁へ流れると、そこには理緒の姿があった。梓真は装甲服に手を突いて、接触を逃れる。

「……わりぃ……」

「……」

 だが理緒は視線を落とし、梓真もそのまま通り過ぎる。

 そのままパーツ置き場まで行くと、腰を落とし、一番下の作業台を引き出す。

 そこには四つ足のオルターが横たわっていた。

「ホッ、ペットでねぇ動物型どは珍しい。最近はぁとんとお目にかからなんだ」

 いつ忍び寄ったのか、背中から老人が興味深げに覗き込んでいた。対戦中、彼らはポボスを発見できなかったようだ。

 だがここにあるのはポボスではない。チーム夜天の機士の一機であり、AIを破壊され「埋葬」されていた“シリウス”という名のオルターだ。

 梓真はそれを掘り起こし、白銀のボディーにポボスの機能を移植しようとしていた。

 コンソールの輝矢は、頬杖でおもしろそうに笑っている。

「勝手に借りて、いけないんだ」

「今は非常事態だし、置き手紙はしてきた。あとでいくらでも謝るさ」

 また置き手紙。梓真の発想はバリエーションにとぼしい。

 一方――

「あっくん……」

 真琴の顔はいつになく真剣だ。

「非常時なのはわかるけど、これはれっきとした窃盗なんですからね」

「あ、はい……」

 しおらしく顔を落とす梓真。いちおう自覚はあるのだろう。教師・生徒と、二人の立ち位置が学校外で戻るのもめずらしい。

「そこまでしてポポちゃんを復活させる必要があるの?」

「ポボスは戦力外のようでいて、実は僕らの強さの根幹なんですよ」

「そう、言われると。うーん……」

「いっつも戦いの主導権を握れてただろう。今のような状況にこそ、あいつがいるんだ」

「だからって、スピカさんが許してくれるかはわかんないけどね」

「ぐっ……」

「にしても、今どき手紙って。なんかロマンチックだねえ。恋の予感がするよ。憎しみから始まる恋? みたいな?」

「ねえよ……」

 スピカの正体は未だ不明、知っているのは耳に残る声だけ。

 けれど輝矢の軽口は梓真を妄想に駆り立てた。

 ――きっと美人に違いない。

 ――いや、ぽっちゃりしてるかも。いやいや、それもアリか。

 等々。彼女の舌足らずな声は、梓真を魅了するのに十分だった。

 しかし甘い回想をしわがれ声が上書きする。

「ははあ。さてはおめ、この機体にパーツが収まらんでぇ困っとるな?」

「……実はそうなんだ」

 元のポボスに比べ、シリウスのボディーは一回り小さい。軽量化のためか、内部の構造にもいっさいの余裕、拡張性がなかった。ソナー、スキャナー、AI付属の解析機器。それらすべてを収容するのは至難の業だ。

 しかし謎の武装集団が梓真たちを――理緒を狙っている。その魔の手から逃れるには、索敵能力を持つポボスの復活が不可欠だった。

「わすならなんとかできるぞい」

「本当か、爺さん!」

「まあ任せぇ、この道六十年はぁ伊達じゃね」

 しわだらけの顔に自信がみなぎる。一見すると腰の曲がった小柄な老人だが、やはりただ者ではなかった。

 そう思ったのも束の間、老人は、またも小首を傾げる。

「や、四十年じゃったかな?」

「……」

 期待値がだだ下がりする。

 かわって輝矢が疑問を投げた。

「でも、その目立つ体色は偵察に向いてないんじゃない?」

「いやいやこりゃ、もすかすると最新のぉ――」

 突然、急制動がかかる。

 その場の誰もが口をつぐんで、車中に不穏な空気が漂った。

「……おっさん、今度は婆さんでもいたか?」

 つまらないジョークの報いか、悪い予感が現実になる。

『奴らの……お出ましだ』

「まこ!」

 梓真が叫ぶより早く、真琴はゴーグルを手にしていた。理緒は装甲服へ、梓真も自分の席へと走る。

 車外カメラはおよそ一キロ先の十字路に三両の装輪装甲車を映し出していた。

 緊張が極限に上り詰める。それは後席全体に乗り移り、空間を重い何かで満たしていった。

 そこへ、驚くべき指示が伝わる。

『梓真、戦闘中止だ。武装を解け』

 準備を整えていたその場の誰もが、一斉にスピーカーへ目を向けた。

 一人、梓真が声を張る。

「どういうことだ!?」

『……意味はわかるはずだ』

 声が不良中年のそれから、厳めしいバリトンに変わっていた。輝矢の父、神木だ。

『我々は彼らの要求を全面的に受け入れる。ただちに武装を解除して車外に出ろ』

「冗談じゃねえ!!」

『これはすでに決定している。従えないなら……』

 従えないなら?

『おまえたちが標的となる。……俺たちのな』


 輸送車の横腹が熱い風を跳ね返す。

 肌は乾いていた。なのに、背筋には冷たいものが流れる。

 カレンカレンは臨検を終えたようだ。

 横一列に並んだメンバーたちは、降車するオルターたちを目で追っていた。武装と交換パーツを携えた機体を操っているのは軍服の男たちだ。頭には押収したてのゴーグルを装着している。

(ゴーグル使えんのか? どんなトリックだよ)

 男の一人がオルターを連れ、道を塞ぐ彼らの車列へと向かう。

 装輪装甲車の後ろには幾両もの輸送車が連なっていた。徴発したオルターと装備はあそこに集めるつもりらしい。その光景をわらわらとあふれ出ていた他のチームの面々も見つめている。

(これが、正解だってのか……)

 臨検はキャラバンの後方でも平行して行われていた。今のところおとなしく従っているようだが、内心はどうだろう?

(皆が皆、あの老人みてえに心穏やかでいられんのかよ)

「あなたたちの番です」

 声はヘルメットから覗く顔と同様、穏やかだった。あのクレイのように。

 ――オルター!

 疑いは確信に変わる。

「登録されたチーム名と、ご自身の姓名を教えてください」

(わざとらしい……)

 男のタブレットをはじくしぐさ――梓真の目に映るそれは人間的過ぎる。

 しかし逆らうつもりはない。

「……チーム東稜高。加瀬梓真」

「確認しました。では、所持品の検査をさせていただきます。足を軽く開いて、手は頭の上に」

(ああ、従ってやるよ!)

 背後にいたもう一人が足首をまさぐり、上に這い上がる。梓真はそれに耐えた。

「結構です。楽にしてください。それでは……」

 真琴には女性型がついた。以降、輝矢、老人と、検査は順調に進んだ。

 残るは……

「お名前は?」

「……恩田理緒」

 端末の向こうから、男は鋭い視線を浴びせる。

「名簿にはありませんね。いったいいつからこのクルマに」

「臨時に手伝いが必要になって、だな……手続きの行き違いがあったんだろ、たぶん……」

 梓真の弁解は通じない。

「こちらへ、ご同行願えますか?」

 否も応もない、強制だ――柔和な顔がそう告げていた。

 理緒はうなずきもせず、促されるまま男に続いた。その後ろにもう一人が張り付く。

「待てよ!」

 梓真は息をのみ、前へ出た。

 一列に並んだ三人が一斉に振り向く。

「……何か?」

「俺も連れて行け」

 無言の理緒から拒絶のシグナル。

 けれど――

「構いませんよ」

 軍装の男はやさしく言った。人に似せた笑みに背筋を凍らせながら、梓真は前に進み出る。

 その袖を、輝矢が引く。

「梓真、だめだ」

 梓真はそれを振り切ると、答えのかわりに笑みを返した――つもりだったが上手く笑えない。

 この上なく危険なラインを、今越えてしまった。もしかしたら輝矢の顔はこれで見納めかもしれない。

 理緒が非難で迎える。

「あなた、何考えてるの……!」

「……」

 悠然と指揮官らしき男が一歩を踏み出し、梓真も覚悟を決めてそれに続く。険しい顔の理緒も並んだ。

 目の前を行くのは、具象化した不安そのものだ。

 対弾装備の分厚い背中。腰には重く、対人用の拳銃が揺れている。

(……力づくで奪えるか?)

 軍用オルターに効きはしないが、この男には――

 一人ではかなうはずもない。だが理緒がいる。

 しかし敵にも仲間がいた。男が二人ひたひたと、梓真と理緒をつけてくる。

(二対三。どう考えても勝ち目はねえ。その上……)

 一行はいよいよ敵陣に分け入りつつある。救いと言えば、想像よりも人影が少ないことか。

 目立つのはオリーブグリーンの車列だ。

 四トントラックは出場者に貸し出されたのと同型だが、後部は装甲ではなく幌で覆われている。

 その群に一両、ひときわ目立つクルマがあった。どうやらそこに連行されるらしい。

 防護機動車だ。

 こぢんまりとした、だが分厚い車体と四輪は装甲車に近い。

 VIP待遇だ。喜ぶべきだろうか?

 本来、その堅牢は外敵から守るもの。だが梓真には動く牢獄としか思えなかった。

 しかもその向こうには、凶暴な砲塔を載せた歩兵戦闘車が張り付いている。

 足が、すくんだ。

 理緒の足も止まる。

「どうしました?」

 前の男が振り向く――それが仇となった。

 前触れもなく目と目の間に大穴が開き、後頭部が砕け散る。

 梓真は驚きも悲鳴も忘れ、ただ見守った。脳には高速度撮影のような映像が入力される。

「……!」

 後ろから、誰かが呼んでいた。

(輝矢……か?)

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