第9話:ウォズニアックと再会、アップルⅡ発売

「外に、ヒッピーみたいな奴が来ている」

「お巡り呼ぶかいと言われたがアルコーンは中に通して話を聞いた」

「このきっかけで、ジョブズは50人しかいないアタリの社員になった」

「しかし、この頃のジョブズは果実中心のベジタリアンなら変な粘液がでないだけでなく、シャワーやデオドラントを使わなくても体が匂うこともないと信じていた」


「そのため匂いはひどく、誰、彼、構わず、大バカやろうとこき下ろした」

「そこで、周りの従業員にひどく嫌われ、夜勤に回されるようになった」

「僕が輝けたのは、他の連中がどうしよもなかったからだともジョブズは言う」

「思い上がりだったにも関わらずジョブズはアタリのボスに気に入られた」

「予測できないジョブズの哲学を気に入っていた」


「ボスの他にもジョブズの事を良く思っていた同僚がいた」

「ロン・ウェインとは友達になった」

「ロンはスロットマシンの会社を作った経験があった」

「起業した人が周りにいなかったジョブズにとってロンはすごい男に見えた」

「ジョブズはロンに一緒に事業をしないかともちかけた」


「5万ドル借りてくるからスロットシンの設計からマーケティングまでをする会社を作らないか?」

「しかしロンは、断った。それは、以前に事業で失敗した経験があったからだ」

「しかし、ロンはジョブズをとても信頼していた」


同僚の誰にも言ったことのない自分がゲイであることをジョブズにだけは打ち明けたほどだ。もちろんその後も関係に変化はなかった。ジョブズは悟りという考え方に心酔し、自分はどういう人間なのか、何をすべきかを知りたいと考えインドに旅にでることを決めた。


導師を求めてインドへいくために退社すると申し出たジョブズをアルコーンは面白い奴だと思った。しかしジョブズはアルコーンに旅費の援助をお願いした。ジョブズの申し出はなかなか断れないアルコーンは交換条件でドイツの仕事を解決させることを条件に結局援助をした。


 こうしてインドへ向かったジョブズだが着いて早々、衛生的な問題から赤痢になる。一週間で体重は70キロから55キロくらいまで落ちたそうだ。数日とどまっただけで、僕が求めるのはここではないと思い、数ヶ月で帰国した。インドから帰国し、ロスアルトスに戻ったジョブズは悟りに導いてくれる道を探そうとしていた。


 毎朝、毎晩瞑想を行い、禅を勉強し、その途中で時々、スタンフォード大学の物理学や工学の授業を公聴した。この頃ジョブズは自分が養子に出された事、生みの親を知らない事が心の痛みになっていると友人に漏らした。生みの親を知り、そして自分を知りたいと考えていたが、育ての親に申し訳ないと探すのをやめていた。


 ジョブズの粘液ができない食事や絶叫療法などはいづれも自身を浄化し出生に対するフラストレーションに対するを深く理解するための努力であったのだ。ジョブズはその後、アタリ社に戻り夜勤で働いていた。その頃ホームブリュー・コンピュータ・クラブと呼ばれる会合が開かれていた。


 そこでは様々なパーソナルコンピュータ時代のアイデアが交換されていた。ウォズニヤックはそれに参加していた。この時、パーソナルコンピュータと言っても良いビジョンが頭に浮かんだ。その晩、後に、アップルとして世に出る物のスケッチを描きはじめていたとウォズは言う。


 ウォズニヤックは部品にインテル8080を使おうと思ったが1個の値段が家賃よりも高いため断念した。これを聞いたジョブズはあちこちに電話をして何個かインテルからただで手に入れてきた。ああいう事ができちゃうのがスティーブって男なんだよね。販売責任者との交渉がうまいんだ。アレは僕には出来ない。


 内気すぎてとウォズニヤックは話す。それからジョブズもウォズと一緒にホームブリューに参加するようになった。やがてウォズニヤックはコンピュータを完成させた。ウォズは売るつもりなどなかったがジョブズの頭の中には販売のビジョンが出来ていた。


「僕が、すごいものを設計するたびスティーブが金儲けの方法を考えると言う」

「ジョブズはウォズニヤックの操作方法を良く知っていた」

「絶対に儲かるなどと言わず、絶対に面白い経験ができる」

「だから一緒に会社を作ろうと誘った」

「お金は損するかもしれないけど、自分の会社が持てるよ」

「一生に一度のチャンスだの言葉を聞き、ウォズは、親友と一緒に会社を開始」

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