第2話
すると気持ち悪い生物がみるみる弱ってくる。嘘みたいだが現実だ。猫みたいな生物がこころによってくる。
「ねえ、この子を助けたい?」
喋った。この猫喋った。のぞみが危ないしここは飲み込もう。話は続く。
「助けたいならマジシャンになってよ。」
話のスピードが早すぎてついていけない。この間にも気持ち悪い生物が回復しつつある。のぞみは恐怖で立てない。というか気絶して泡まで吹いている。このままだと怯えているというか気絶中ののぞみはもろともこころまで死んでしまう。こころはのぞみが可哀想になった。のぞみを助けられるのは私だけだと宿命的に気がついた。仕方がない。やるしかない。「のぞみを助けられるのでしょ。なるよマジシャン。」「そうだと思った。」
猫は何かを差し出す。ハートの宝石?
「変身アイテムだよ。さあ。」
風がなびく。2つ結びが揺らめく。
「変身」
そうすると2つのポニーテールに可愛いハートのマジシャン衣装、剣が装備された。
「マジシャンハート❤️こころ。」
「のぞみを助けるのだ。行くぞ‼️」
覚悟と勇気を胸に握りしめたように立ち向かうこころはまるで勇者のようだった。気持ち悪い生物に剣を入れる。血が上らない。貧血になりそう。周りの色が褪せて白黒になる思ったより体力がいる。ダンス部で培っているのだけど。一発、もう一発。確実に攻撃を与えていく。もちろんあの生物も反撃しているのだがほぼ無効だ。
「やああ‼️」
極めの一発を剣で与えると、みるみるうちに崩壊していった。最後の一瞬まで気を抜くな。
気持ち悪い生物が崩壊して。こころは部屋着になり猫に話しかけられる。「良かったよ‼️君は本当にいい人材だ。」
こころは聞く。
「あの...マジシャンってなんなの?あとあなた誰?あの生物は何?」
猫はだいぶ考えて答えた。
「マジシャンは、さっき君が倒したやつを本来は倒す役目をもっているのさ。そして私はハニーネ。マジシャンの、使いをしてるんだ。そしてあの生物は野獣という人を襲うんだ。だからマジシャンがいるんだ。あとマジシャンになった代償はないから大丈夫。」
一回も表情を変えていない。まるで作業のようだ。話が終わるとのぞみが起きた。
「大丈夫?のぞみ。ほらーもう食事だよー。」
ハニーネは、姿を消したからそれ以上は何も聞けなかった。しかし私は人を救ったんだ。そう思うと嬉しくなった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます